いいかねPalette軽音合宿2024に行ってきた話

自分語りを少し。

「そこにいてもいいと思えること」
それは幼少期からずっと私が欲しかった感覚でした。

小中学校にはほぼ通うことなく、高校は人生に危機感を覚えぎりぎりでどうにか卒業。
心許せる友達はいたことがなく、とにかく居場所のない家を出たいだけで決めた志なき大学にはやはりあっという間に通えなくなりました。

そんな時、ある意味私を助けてくれたのは歌うことでした。

なんだかんだで誘ってもらった音楽事務所で、ちょっとした活動(地方CMソングやイベントで歌う)をすることになったんです。
今考えるとほんとにめちゃくちゃありがたい話です。

でも私は歌えないと自分に価値がなくなる、居場所がなくなる！と思うとどんどん声が出しにくくなり‥喉に負担のかかる歌い方を続けます。
ほぼ唯一好きなことだった歌うことはただ蜘蛛の糸になんとかすがるだけのとても辛いことに変わり、結果やめてしまいました。

いきなりめちゃくちゃ飛びますが、それから15年以上が経ちます笑

私は時々好きなように歌って録音してGarageBandで超初心者ながらも編集したりすることを楽しむようになりました。

ほぼ他者が関わらない自己完結の場で。
誰かに乱されない安全地帯で。
こどもの頃と同じようにひとり遊びを続けていました。

人と関わることがとても苦手でコミュニティに属することが何より苦痛。

それに、例えこの人のこと好きだなぁもっと話したいたいなぁと感じても、好きな人の時間を自分みたいなものには割くのは申し訳ない‥と思い疎遠になる。その繰り返し。

そしてほんとわがままだけど一緒にいたいと思わない人とはできれば関わりたくない。
人間関係の芽が一瞬で詰んでしまうんです。

すみません！少しといいつつ長いし暗い！

これは、いいかねPalette軽音合宿のお話です。
そこにあった眩ゆいものを讃えるお話。

新型オトナウィルスというPodcastが作った大人の軽音部の1泊2日お披露目ライブ付き合宿です。
コテンラジオの樋口聖典さんが作ったいいかねPaletteという施設で行われます。

冒頭に書いた「そこにいていいと思えること」という宝物がそこにはありました。

(詳しくここには書きませんが、軽音部に誘ってくださり背中を押してくれた熱く優しき大好きなお方に参加する勇気をいただきました。ただただ感謝。)

帰宅してから3日間。自分にとって何が心地よかったのかを考え続けてやっとのこさ言語化、結びつけができたような気がしています。

「私ここにいてもいいんだなぁ」
ふんわりじんわり‥合宿から打ち上げまでずっとその空気に抱かれていました。

本当は参加するだけして、お話も共同作業も歌もなにもかも上手くできなくてやっぱりダメだったなー私だしそんなもんか、と落ち込んで帰ってくるんだろうなと思っていました。
でもそれでもいいから行ってみたかった。
キラキラしたみなさんの中に埋もれてみたかった。

結果、私は笑顔で誰かに話したくなるエピソードトークをたくさん持って帰って来ました。
なんだか今でも嘘みたいです。
たくさんの写真や動画を次の日の朝寝ぼけ眼で見て「夢じゃなかったかー」と思うと涙が溢れて。

ちょっと気が早いけどいい冥土の土産ができたなぁと真面目に思いました笑

樋口さんがXで語られていたこの合宿におけるシステムの素晴らしさにプラスして、とにかく人の力の大きさを感じています。

「他者を受け入れ見守り共に歩む」ことのできるたくさんの人たちが基盤を築いてくれているからこそ成り立つ場だと強く思います。
そしてそんな場所が増えたらいいなと心から。

少し詳細を話すと、今回は事前に5つのバンドに分けられそれぞれにコンセプトがあるという形。
メタル、パンク、アイドル、ビジュアル系‥
私は「ふわり」というアコースティックよりのイメージ担当のバンド(実はせっかくなら激しくやれたらなーと思っていたので少し拍子抜けした感じも)。

しかし！控えめに言ってふわり最高でした。
このバンドで本当に良かった。
喉がだいぶしんどかったけど、誇張なく今までのステージで一番楽しく歌えました。
事前にMCを考えたのに、ライブで急にもう本心を話しちゃおう！となって。これはメンバーが見守ってくれてる安心感からだったなーと思います。
ただ、ライブ後に「最っ高でした！気持ちよかったー！！」みたいに剥き出しで感想を伝えられたならよかったなぁと後悔。

そして他のバンドの歌も演奏もものすごく素敵でした！！生で感じる音楽の迫力に加え、さらに

うわー！普段静かな感じだけどあの人のパフォーマンスかっこいいなー！！
〜さんずっとめちゃくちゃ練習してたもんな‥
この掛け合いこの人たちだから面白くできちゃうんだろうなぁ笑

など、短いながらも時間を共にしたからこそ感じるいろんな想像や感想に想いをめぐらせながら踊っていました。

特にアイドルコンセプトのずっ(と)キュンというバンドは自分たちの出番後だったこともあり死ぬほど楽しかった！！！
圧倒的な魅せる力に動画を繰り返し見るほどすっかりファンです。
再結成希望！(できれば新メンバー募集して欲しい)

そんな素敵なバンドばかりだから他に割り当てられたとしてもきっと同じ感覚になったと思うけれど‥今回同じメンバーになった方たちに対しての特別な感情が溢れてくる。なんだかこれこそが青春な気がしています。純粋な一人称視点。俯瞰で見がちな自分がそんな風に思えることが嬉しくてしょうがないです。あーもう、、またバンドやりたいなー！！

あっあと、もう一つ言いたいことがありました。
絶妙な責任感について。

やらなければここにいられない‥不安や焦燥からくる負の責任感が生み出すものはどうしても負になるんじゃないかと勝手に思っていて。
みんなといいものを作りたいなぁその一助を担いたいなぁそして一緒に楽しみたいなぁ‥！という原動力から湧いてくる優しいオーラを纏ったポジティブ責任感が、自分を突き動かし幸せな気持ちで満たしてくれたんだなぁと思います。

きっと多くの方が青春時代に自然に体得したことを、今少し厚くなった肌で初めて感じられたのかもしれません。

とにもかくにも楽しかったー！！
みんなと一緒に何かを楽しめる自分が嬉しかった。

長文駄文、申し訳ありませんでした。

おしゃべり以上に文章を書くのは苦手だけど思い出を残しておきたくて。

最後に、リトルsoraに伝えたい。
都市伝説と思ってた青春ってほんとにあったよ！
いいかねPaletteに、いいかねPalette軽音部にあったよ！(安心して早めに行きなね)