敵
・1600字弱
小説の書き方についてググっていると毎回出てくるので、間違ってリンクを踏んでしまうたびに「クソッ!作家の味方かよッ!」とブラウザバックする。作家の敵。
この人の著書「筆を折った人のための創作論」、kindleで読めたから読んだけど、お話が抽象的すぎる。創作の歴史や成り立ち等についてよく書かれていて、この作者は物知りですげえなーとは思うけど、ただそれだけだ。結局の所「それが創作にどう役に立つの?」という所は投げっぱなしで、ただただ知識を衒らかしているだけだ。これを高評価する人間はたぶん「理解できない私の頭が悪いだけで、この本は高尚なことが書かれてる」と思っているのだろう。高尚なことは書かれているけど、役には立たない。
その次著「小説家になりたい人のための教科書」もkindleで読めた。小説を書くハウツーを例文付きで解説していたのはいいが、その例文がことごとく微妙だったりする。あと、遊び心のある文章を心がけているのかたまにネタを挟んでいるが、面白くない。
調べたらこの人、小説を公開したことがないらしい。あとがきにもそう書いてあった。
マジで許せねえ。小説を書いたことがないのに小説の描き方について綴った著書ばかり7冊も出してんのかよ。
筆を折ったまま創作をしていない人間の語る「筆を折った人のための創作論」に説得力などあるか?
いや、そういう著書を出すのは誰に迷惑をかけているわけでもなく個人の自由なので、私が本当に気にいらないのはこの人ではなく、これを購入したり絶賛したり拡散したりしてる人間の方だ。著者の創作歴について少しでも調べてから購入しようとは思わなかったのだろうか。いやそれも別に迷惑行為ではないから好きにすれば良いのだけど。
ふざけてんのか。高慢ちきか。
何が「最後までご読了」だ
この人の書いてる創作論、言ってること自体はどれも機械的に正しい。それもそのはず、言ってることが全てどっかのサイトやどっかの本で言ってたことのツギハギレポートであり、「著者自身が小説を書いていく上で学びえたこと」が何もない。右から得た情報を左に流して金銭を得ているだけであり、そこに付加価値もない。やたら創作の歴史の話をするが、参考文献リストなどは全くない。
あまりにも……ッ!
自分を見ているようで嫌になるね。
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