【日記2024/11/2】ひとくちエッセイ集⑬

・1200字強。


「よく使う語ほど短くすることで、情報密度を上げよう」という工夫を、ハフマン符号という概念ができるずっと前から無意識にやっていた人類はすごい

「死」ってよく使う言葉だから1音なんだよね。しかし「亡くなる」ってなんだ? 「死ぬ」から2文字分遠ざけた所でどうなるっていうんだ? 全然違うよ、死はいつでも手の届く所にあるんだよ

十分な知性があれば、様々な認知バイアスに抗うことは可能だし、皆が口にする「男ってみんな〇〇だよね」「女ってすぐ〇〇するよね」という傾向から外れることを選択することも可能

コスプレ、映える瞬間を切り抜いた写真よりも、そのキャラが街中に溶け込んでいる瞬間の写真の方が「いる~」という気持ちになる

魔法と科学ってよく対立的に描かれがちなんだけど、魔法にも再現性があるなら科学の一部だからね。

正しさというのは、左右をキョロキョロして確率的に導き出すものではないと思っているのだけど、たまに、自分がソレだったら生きるのがもっと楽だっただろうなと思うことがある。論理的な正しさを放棄して、同意する人々をたくさん連れて来て、人数の多さをもって正しさとしたくなることがたまにある

羅生門や山月記のネタが通じることを教養と呼び、ジョジョや仮面ライダーのネタが通じることを教養と呼ばないなら、両者の違いはなんなのだろうと思う。いずれも、知らなくても生きていけるエンタメ作品であるという点は同じなのだけど。

絵師とかがよく言う「どうしたら上手くなれる? と他人に聞いてる時点で上手くなれない。人に訊いてる暇があったら手を動かせ」論、嫌いなんだよね。人に訊く行為なんて数分で済むことなので作業時間と比べたら誤差みたいなものだし、人に訊きつつ手を動かすことって両立可能なので。

「お射精」というのは、名詞として使われている間だけ「お射精」なのであって、実際に射精するなら「ご射精ありがとうございます」のようになるのではないだろうか。これはただの素人が立てた仮説なんだけど、漢語が「ご」で和語が「お」だというのはあくまで慣習的な語に限るのであって、新語に関しては、名詞化された動詞だけが「ご」なのであって、それ以外は「お」なのではないだろうか。ご来場の皆さま、「おスマホ」で「ごツイートください」 みたいな。「お射精」というのは、名詞として使われている間だけ「お射精」なのであって、実際に射精するなら「ご射精ありがとうございます」のようになるのではないだろうか。というか「お射精」というときって、敬語ではないのではないだろうか。「お射精しようね」みたいな。「お椀とって」「お茶しようよ」と同じで、「お」は実質、敬語とは認識されていないのではないだろうか。例えば「フェラチオしてください」と頼むとき、友人に言うなら「おフェラチオ頼む」で、顧客に言うなら「ごフェラチオください」なのではないだろうか


株式会社アシストが700社あるの、キモすぎる。



・おわり

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