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【7/6】軽はずみな彷徨う人生に引っかかるはず皆さま用心せい

・1300字弱。


・今日の日記タイトル、14ポイントだな。

・「かるはずみなさまようじんせい」にひっか「かるはずみなさまようじんせい」



・私が疾患を患った話をしようかな。

・「疾患を患った」というのは重言なので美しくない日本語だ。「病気を患った」と言い換えれば違和感は感じないのだが、意味は変わらない。

・「違和感を感じた」も美しくない日本語だ。「違和感を覚えた」と言い換えれば違和感は覚えないのだが、意味は変わらない。

・重言の典型例としてよく「頭痛が痛い」が挙げられるが、別の世界線の日本では頭痛のことを「蝕頭(しょくず)」と呼んでいるかもしれない。「蝕頭が痛い」は意味としては重複しているのに重言ではない。

・「虫歯が痛い」というのは正しい日本語だが、もし虫歯のことを「歯痛(はいた)」と呼んでいる世界線があったらどうだろうか。「歯痛が痛い」は美しくない日本語とされていただろうな。


・こんな具合で、重言なんて言葉の定義次第な節があるので、違和感こそあれど、他人の重言を指摘するほど重要なものでもない。


・そういえば「言葉の定義次第」で思い出したが、私は国語で習う「対義語」という概念が非常に嫌いだったな。ちょっと対義語の例を10個ほど挙げてみる。

1 安心 ⇔ 不安
2 安全 ⇔ 危険
3 委細 ⇔ 概略
4 遺失 ⇔ 拾得
5 以上 ⇔ 以下
6 偉人 ⇔ 凡人
7 異性 ⇔ 同性
8 一般 ⇔ 特殊
9 緯度 ⇔ 経度
10 違反 ⇔ 遵守

・なんだかなあ。大体は頷けるのだけど、しっくりこないやつもある。「遺失」の対義語は「拾得」とあるが、「保持」ではないか?「以上」の対義語は「以下」ではなく「未満」ではないか?「偉人」の対義語は「凡人」ではなく「極悪犯罪人」とか「戦犯」あるいは「藤村新一」だったりしないか?

・「描画」の対義語を考えてみよう。描画していない状態を指す「不描」「非描」「無描」「未描」という言葉が辞書にあったらそれが対義語だっただろうな。ただ、「入力」の対義語が「出力」であることを鑑みれば、「描画」の対義語は「鑑賞」かもしれない。また、バンクシーとかストリートアートの話をしている間は、「描画」の対義語は「消去」「清掃」かもしれない。

・対義語の定義は、該当する言葉が辞書にあるかどうかに左右されるし、それでなくても出題者の主観に左右される。一般に、対義語の定義は「意味が反対となる語や、意味が対照的になっている語」とされているだろうが、二つともあった場合はどちらが対義語ということになるのか?学校では「創造」の対義語は「破壊」と習ったが、「模倣」も対義語たりえるし、「不創造」という言葉が辞書にあればそれも対義語だったのではないか?

・結局の所、中学高校で習う「対義語」というのは暗記教科にすぎない。対義語で混乱して点数が取れないからといって即ち言語能力が低いわけではないのではと思う。



・あ、なんだっけ。今日は疾患を患った話をしたかったんだったよな。ちなみに疾患を患うことを「罹患(りかん)」というらしいです。へえ…


・今回は疾患に関する愚痴を吐き散らす日記にする予定だったけどもういいや。


・おわり


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