【日記2024/9/10】読書感想文
・2400字強。
・僕が妻の好きな所50 曽山一寿のそやまんが集
ほほえましっ
・How to be Dastardly by Dick Dastardly (Hanna Barbera)
・タイトルが既に良い。卑劣になる方法。
好きだ……
・きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集
面白かった。
・コロコロ
・クリストファー・アイゼンフィールド氏が巻末の「コロコロ漫画大学校」を務めてて嬉しくなっちゃった。
この人、お気に入りである……
・ブラック・ジャック 1
キンリミ。
・この巻では第二話が一番好きだ。トリトン~~~!
・手塚先生、漫画で嘘をつくのが絶妙に上手いんだよね。嘘ってつきすぎると無秩序になるけど、つかなすぎると大胆な話が描けないから、その力加減って難しいんだよね。手塚先生は、嘘をついたら違和感が出てしまう所は嘘をつかず、嘘をついてもバレないor嘘であってもどうでもいい所では積極的に嘘をつくことで物語をスムーズにor奇想天外に進めている。
・「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいと思わんかね」←一巻で出て来るセリフなんだ。命を救う職業がコンセプトの漫画なのに、最初からぶっ飛ばしてるね。
・ブラックジャック、心情描写も見どころの一つなのだけど、Twitterで無料で読める現代の漫画のような「漫符で補強された表情によるファストフード的な心情描写」ではなくて、ちゃんと行いによって感情を描写しているんだよね。やはり非常に面白い……これに比べたらTwitterで無料で読める現代の漫画はカスや。
・HUNTER×HUNTER 38
・王位継承戦、相変わらず全ページがセリフビッチリだし新キャラが毎ページのように続々出て来るばかりだし、それぞれのキャラがどういう利害関係を持ってどういう目的で動いているのか全部よくわかっていない。富樫先生って解像度病(漫画の解像度を高めたくなる病気)に罹ったのかしら?
・でも旅団結成エピソードはサイコ~~!! クロロおめぇ~~!!
富樫先生、やっぱり解像度病に罹ってるだけで漫画はうめぇ~~んだよな。
・はやくゴンとキルアとレオリオとクラピカとジンを見せろ~~!!
・あっぱれ! 浦安鉄筋家族 20
・自分の中では、もう浜岡賢次先生はどんな顔を描いても面白いフェーズに来ている。
「この人は面白いことをやってくれるから、笑う準備をしておこう」というモードに入ってしまっている。こうなった人間は、あまりにも無防備だ。
・いつもながらデッサンが整いすぎている……
・ゾンビの星
・浜岡賢次先生なので。
・男のゾンビが全員女湯に入っていくシーン、アホすぎて笑った
・先生、〆切ですよ!!
好きッ!
・ONE PIECE 109
・ワンピ、魚人島編あたりから追ってないんだけど、急に最新刊だけ読んでみた。
この前、Youtubeの考察系チャンネルで、昔のワンピがいかに漫画力が高くて、最近のワンピがいかに漫画力が低いかについて熱弁している動画を見て、興味深ッと思ったため。
・やっぱりね~~キャラデザ力はめっちゃ高いですよね~~
・いきなり109巻を読み始めたら、知らないキャラばかりで、何やってるのかよくわからない……と思いきや、見覚えのあるキャラが続々出てきて、めっちゃ熱い。何これ?
・話のスケールがデカいので、コマが世界各地のいろんな時間軸にめまぐるしく飛ぶ。もしかしてワンピって、あと12巻くらいで終わるの?
・絵は上手いけど、全てのコマを緻密に描き込んでいるから、ちょっと疲れちゃった。
・ヒストリエ
・ヒストリエ、「積読チャンネルで激推しされていた」「知人にオススメされた」「この作者の別作品(寄生獣)が面白かった」「ハルパゴスの下りだけニコニコ大百科で読んだ」「ウロマガでも褒められていた」などの理由があり、ずっと「読まないとなぁ~」と思っていた。3巻まで無料だった。
・ハルパゴスの「ば~~~~っかじゃねぇの!?」の下りって1巻で出てるんだ。あの下り、たった6ページくらいなのに、ちゃんと良いよなぁ~~。人間は強い。
・トラクス、最高~~~!!!
・私はねぇ、現実世界で「態度や振る舞い=内心」だと思っている人が苦手なんだよね。人間は基本的には反省したらシュンとするし、嬉しかったら笑顔で高い声ではしゃぐ。そこから転じて、態度や振る舞いを見て「ちゃんと反省してよ」とか「楽しくなかった?」と言われることがあるから、そうならないように大袈裟に内心を表現する。「反省していないのにシュンとした態度をする人」とか「全く嬉しがっていないのに高い声ではしゃぐ振る舞いをする人」とかもいるのだけど、それが疑われることはない。そうやって人間のレトリックの部分だけ見て生きている人々がいる。私はあまりそういうレトリックの人々と仲良くできない傾向にある。
実際の人間は、態度や振る舞い=内心ではない。縁日を楽しみながら歩き回る人々の大半は真顔である。
思うに、「漫画」という媒体の読者は、読解力が低い傾向にある。「自分の息子が殺されても表情一つ変えないキャラ」がいたら、読者は単に「ああ、この人は息子が殺されても悲しくないんだな」と思うことだろう。でも違う。感情はなんのためにあるのか? それは意思決定のためである。意思決定に現れる方が本当の感情である。
キャラ付け描写や心情描写において最も肝心なのは、最終的にどう意思決定したかだと思っている。キャラ付け描写も、心情描写も、それによって意思決定が左右されないなら空虚な描写である。ハルパゴスの下りは、ちゃんと態度や振る舞いではなく意思決定で心情描写をしているから気持ちが良い。
人は強い……人は、感情を態度に出すデメリットがあるなら、感情を態度に出さない。人の本心は、態度ではなく行動に現れる。ヒストリエでは、そういった人の強さが描かれている。まだ3巻までしか読んでないけど。
・おわり
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