弱虫スクービーの大冒険 感想
・1300字強
・弱虫スクービーの大冒険(字幕版)
・鼻水でズビズビになるまで泣いている
・ハンナバーベラというアメリカのアニメ制作会社が過去に作ってきたアニメのキャラたちがクロスオーバーしてたくさん出てくる作品。知らん人は「ハンナ・バーベラ」と画像検索してくれれば、なんとなくテイストはわかると思う。
・スクービー、ブルーファルコン、キャプテンケイブマン、ブラック魔王、等……ハンナバーベラ代表作のキャラが活躍するので最高
・2020年のCG映像技術をフル活用して「昔のアニメ特有のギャグのノリ」が「聞き覚えのある効果音」とともに描かれているという、心地の良い違和感があって最高だった。
・中盤、廃遊園地でのドタバタアクションも最高……
・以降、ガッツリネタバレありの感想なので、未視聴の人はまず観てよね
・やはり見どころはハンナバーベラ作品を代表するキャラと言っても過言ではない「ブラック魔王」というキャラだ……私は正直主人公チームにはあんまり興味がなくて、ブラック魔王が見たくてアマゾンに400円払ったのだ……
・原作アニメでのブラック魔王は、色々と悪だくみをしては毎回失敗し、痛い目をみてナレーターに小ばかにされるコミカルなメカニックキャラなのだけど、この作品ではその悪役っぷりが存分に発揮されてて、原作にはなかった「脅威性」「カリスマ性」があった。
・映画が始まって24分、主人公を脅かす巨大マシンの出現。大量の煙を吐き出すそのマシンはどこか見覚えのある下品なデザイン……アッ!まさか?……の瞬間が最高……
・いいよね。ばいきんまんとかロケット団とかドロンボーとかもそうなんだけど、テレビ上では憎まれ役でギャグ要因のメカニックが、映画では「そういえばこいつらも十分な脅威だったわ」と思い出させてくるほどの実力を発揮する展開。熱いよね。
・今回のブラック魔王は、一人で飛行船やロボット兵をも作り出し、数々の危険や困難を乗り越えて世界中からアレやコレやソレを盗み、冥界の扉まで開いて「ようやくたどり着いた俺のお宝!」っつって、目の前の金銀財宝には目もくれずその向こうの一匹の相棒であるケンケンを救いに来たの、本当に、本当に、「「重い」」……
・相棒への「「「愛」」」が「「「「重い」」」」……
・一匹の相棒を救うためにそこまでするか……?
・それが悪役のやることか……?
・ケンケンもケンケンで重いんだよな……
ブラック魔王とケンケンは基本的にお互いの扱いが雑だし、本当にこいつら仲間同士か?と疑いたくなるほど仲が悪いのだけど、なんだかんだ死とか投獄を目前にしたら、手間もリスクも承知で助ける……そこに迷いは一切ないんだね……
・重い……
・メイキング映像で監督がスクービーの描き方を解説してたのだけど、下書きが終わってこれから清書というときに
少し修正しよう。”非対称”にするんだ。バランスが少し崩れてるとキャラクターは魅力的になる。みんな完璧を目指しがちだが、不完全な方が個性が出る
と言い出したの、良……
そこからずっと「不完全な犬」の作画方法について述べてて、おもしれ~ってなった。
最後にホクロと毛を描くと命が吹き込まれるんだ
圧倒的説得力……
・おわり
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