【日記2022/7/18】向こうから無効化
・2600字強
・取っ散らかった雑記
・小学館新人コミック大賞の鑑賞ノルマ
デフォルメにオリジナリティとヘキがあっていいね。この作家からしか摂取できないテンポや温度感もある。
「その文脈でしかできないギャグ」をやっていてよい。絵も上手いしシンプルに面白い。センスを持ってる。
ギャグをやろうとしてギャグをやっている。この作者は自分の漫画で笑えるのだろうか? 笑えるならいいけど……。絵は上手くていいね。
私がこのノルマを続けていてわかったのは、意外と「小学館で小学生向けの漫画を描きたい」という意志が先行している作家が多い気がする。「自分はこのギャグでは笑えないけど小学生ならこういうギャグでも笑うでしょ」という、精神的にはコロコロを卒業している作家によるギャグが多い気がしている。ギャグをやろうとしてギャグをやっている。
自戒になるのだけど、作家自身が笑ってない漫画が小学生にウケるとは思えないので、小学生マインドを保ち続けることが重要である。
結論:そやま先生はすごい。
最初から「これは夢だ」とわかっていたらどんなに怖いことが起きても怖くなくない? とは思った。
ノルマおわり。
・作意
何のゲームにおいても、プレイヤーがギリクリアできるように忖度されている感があって違和感を覚えていた。
マリオでは、クッパが設計/運営しているであろう城の中でもマリオがギリ通れる程度に手加減された障害物が置いてあるし、クッパはわざわざ溶岩の上の橋で待機してくれている。溶岩の上にさえいなければマリオには負けないのに。
脱出ゲームでも、ギリ脱出できるようにヒントや道具が各所に落ちており、しかも脱出に必要のない道具やギミックは排除されている(=チェーホフの銃の考えに則っている)。
ネットによくある暗号系のパズルも、読者がギリ解ける程度に忖度して作られている。実際に歴史上で用いられていた暗号たちはガチで解かれたら困るので解かれないように考えられているのだが、謎解きにおける暗号ではそうではない。
しかし私はゲームに対してそういった「作意」への臭みを感じつつも、その作意を排除したゲームを作る方法は皆目見当がつかなかった。
このありさまである。
・そんなことを割と子供の頃から考えていたのだけど、そんな私の前に現れた革新的なゲームが「しょぼんのアクション」である。
・しょぼんのアクション自体は、一言で説明するなら「罠に引っかかることを楽しむマリオ」あるいは「死に覚えまくりマリオ」なので作意の塊なのだが、そのおまけの「ランダムモード」という裏コースがすごい。
・ランダムコースとは、クリアできるコースをベースとして、そこからランダムに敵やブロックやアイテムが置かれたり抜かれたりしているコースなので、クリアできる保証が全くない運ゲーである。しかしリセマラしまくれば一応クリアはできるのだ。
・これ、作意や忖度がなさすぎて高校生の頃に狂ったようにプレイしていた記憶がある。プレイするたびにコースが変わるのも面白い。
・プレイしたい方は👇のリンクから「しょぼんのアクション2」に飛べばPCでプレイできる。
・しょぼん、二次創作ゲームがたくさん出ていていすごいね……
・阿部寛のホームページ 逆RTA 6:56:12
コメントで面白くするタイプの動画。
ニコニコ的でよい。
・大昔に好きだったこの動画、今見返しても思い出補正なしに好きだな
・熱い焼肉には熱い米より冷めた米の方が合うと思っているのだけど、これは他人に共感されたことがないな。熱いタコ焼きには冷たいソースをかけたくなるんだけど、そちらは共感して頂ける?
・世間では、「曲を倍速で聞くとより良くなる」と言う方々が一定数いて、そういった方々に対して「作曲者に失礼だ」との非難の声も散見される。しかしそれって「速度を変えていること」に対する非難なのか、「速度を早くしていること」に対する非難なのかわからないのよな。私はアップテンポな曲をスロー再生でしみじみと聞くことがマジであるのだけど、それも倍速と同じで避難の対象になったりするのだろうか。
・ま、作曲者が「やめてください」と言うのはわかるけど、作曲能力もない一般人が作曲者の気持ちを推測してとやかく言うのは筋違いだと思う。
・運命の巻戻士
・コロコロ本誌でこれを見かけたとき、マジで誇張なしに天才だと思った。コロコロ史上初のタイムループ漫画とのことだけど、史上初である理由は、タイムループという概念を小学生向けに描くのが難しかったからだろう。しかしこの漫画は第一話から完璧すぎる。改善点とか未熟な点がひとつも見当たらない。
・主人公クロノくんはマリオのように死に戻りしまくって「人を助ける」というミッションをこなす。なぜなら、彼は時空警察だからだ。何百回とループすることによって体は傷つかないにしても精神が摩耗していく。ストーリーフォーマットは毎回「何百回とループして全てのルートを試した結果、常人では思いつかないとある方法で活路を見出しミッションコンプリート」といった展開である。彼の将来的な目標は、SS級任務(=無理ゲー)とされている、実の妹を救う任務をクリアすることである。
・私が普段風呂に入りながら「こんな漫画あったらいいな」と漠然と妄想していたものを、具体性の暴力で殴られた気分だ。これには勝てない。タイムループという概念をここまで小学生向けにわかりやすく、面白く、そして上手い絵で描けるのか……
・洗練されすぎていて辛い気持ちになってきた。この漫画、私が描いたってことにならない? ならないか……
・おわり