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【8/9】どしろーとに、どーしろと

・1900字弱

・昨日のペンギンズ感想の続き


・ペンギンズ含む大体のCGアニメ作品って、映像での説明力が高いよね。

・いつかの日記にも書いたが、映像作品においては言語的説明は少なければ少ないほどよい。言語的説明が多すぎると「それ映像作品である必要ある?小説じゃダメ?」になる。

・もしかしてペンギンズって、言語的説明が全くなくても楽しめるのでは?と思ったので、日本語字幕を隠して再度視聴してみた。


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・ダイソーの置き鏡を使った、なんとも原始的な隠し方である

・天井に映画を見せようとしている人じゃん。


・幸いにも私は英語のリスニングが下手なので、キャラが何を喋っているのかわからない。

・英語力の低さに感謝すること、あるか…?

・関係ないけどニコニコの総統閣下シリーズとか、Twitterのペニーワイズmemeみたいな嘘字幕MADって、英語がバリ得意な人間は楽しめないのだろうな。

・翻訳で飯を食っている人間が親戚にいるのだけど、「字幕の映画を観ると、翻訳の解釈違いがあったりしてイライラするから観れない」と言っていた。私はリスニングが得意ではないけど、ちょっとわかるなと思った。

・オビ=ワンの「地の利を得たぞ!」みたいな


・話を戻すけど、字幕なしペンギンズは端的に言ってすごかった。

・言語的な小手先のジョークは当然理解できなかったが、ストーリーの大筋は理解できた。

・特にすごいのが、「ヴィランがペンギンを嫌っている理由」「ヴィランが次に襲う場所はどこか」「主人公がヴィランと戦うためにどういう計画を練ったのか」みたいな、どうしても言語的説明に頼りたくなるような情報も、映像で説明されていたという点だ。

・あと、場面転換が入っても「ここどこだよ」と混乱することがなかった。工夫。工夫。随所に工夫。工夫が見える。工夫が。

・ただ、私が字幕なしでも大筋を理解できたのは、既に一度視聴しているというアドがあるからかもしれない。ペンギンズ未視聴の誰かもやってみてよ。

・誰か、トイストーリーの字幕を隠して視聴した感想を投げてくんないかな。アレも映像的説明力が高かった。


・ペンギンズがあそこまで映像で説明できているのは、そもそも映像で説明しづらくなるような脚本を書いていないからでもある。時系列が前後する回数を一回に留めているのもよい。

・言語なしでは説明しづらい概念。法律。政治。思想。経済。経営。税。約束事。仇。保険。年金。お金の話全般。

・いま列挙した概念は、話の主軸に組み込んだら映像で説明しづらくなる。

・一応ペンギンズにもお金の概念はちょこちょこ出てはいたが、お金は話の主軸ではなく、お金なしでもあの話は成立する。

・お金をお話の主軸にすると簡単にキャラの動機付けができる。でもそれでは熱くなれないと思っている。CGアニメ映画作品の9割9分は、話の主軸がお金以外じゃないだろうか。

・(お金をお話の主軸にすると熱くなれないと言ったが、別に熱くなるのが目的ではない作品においてはお金が主軸でもいいと思う)

・本当、映像で説明しづらい概念をお話の主軸にしたいなら、小説でやればいいと思っている。

・これは映像云々の話から逸れるのだが、お金をお話の主軸にする作品を作るにしても、「なぜ主人公はそこまでお金に執着するのか?」という説明的描写を入れなければ感情移入できないと思っている。ただ漠然と安直に、主人公を動かすために目の前に金をぶらさげればいいと思っているような創作物は、甘えだ。そんなお話、素人でも作れる。

・私の脳内では「金」というアイテムの使い方が雑かどうかが、一種の「素人と玄人の線引き」になっている。

・なんで私がそこまで”そういうの”を忌避しているかというと、私の黒歴史的作品がまさに”そういうの”だったからだ。

・グエー死んだンゴ

・過去の自分に向かって無限にブーメランを投げているよ


・主人公を金で動かすな小学校 校歌

〽君の作った 主人公を
金で動かすな 金でオイ
ボケ創作者 甘えんな
青いケツした タコ野郎

あゝ我らの誇らしき
主人公を金で動かすな小学校


・なんか映像技術について考察していると、全てがトイストーリーに帰結するな。私の中でトイストーリーとは、映像技術が詰まっている教科書なのだ…

・私は映画監督や脚本家になるようなキャリアは全く歩んでいないし、なる気もないだが、作者目線で作品を見てしまう。でも映画のテクニックを理解したら、それは漫画にも生かせるはずなのだ。創作ってそうなのだ…


・おわり

・「生き字引」って言葉、語感が不吉すぎない?



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