【日記2022/9/25】ダイス大好き
・2300字強
・最近は江戸時代の賽博奕についてずっと調べているのだけど、博奕が行われている風景についてずっと考えているとどうしても実際の賽と壺笊が手元に欲しくなるのが必然というもので、つい買ってしまった。
届くまでの間はウッキウキだったし、届いてからはずっと理由もなくサイコロを転がしては半か丁かを確認している。ちょっと大きめの賽を買ったのも正解だった。1.9mm(一円玉と同じくらい)の大きさのを買ったのだけど、これが丁度転がしていて気持ちがいい。
任意のボドゲの面白さについて訊かれたときに、あえて「駒をいじると気持ちがいいから」と答える人間はなかなかいないだろうが、言語化されないまでも、駒をいじったときの気持ちの良さはボドゲの面白さの2割を占めているような気がする。
プラスチックや金属の塊というのはカチャカチャと無意味にいじっているだけで面白いのであって、ハンドスピナーが流行った理由もそれだ。
ボドゲというのはプラスチックの塊をいじる理由を作ってくれて、そのプラスチックの塊が勝敗を決める鍵になっているから楽しいのだ。
仮面ライダーのDX変身玩具が人気なのもそうじゃないか。ちいちゃなプラスチックの塊が、世界の命運すら左右できる、物語において重要な鍵になっているのが美しいから買い求めてしまうのではないかと思う。
そして私にとってはサイコロがそれだったのだ。
江戸時代のやくざにとってはこれが商売道具で、博徒どもはコレに惹かれ、コレの出目如何で一喜一憂し、時には全財産を失い、命さえ落としただろう。そしてその江戸時代と同じ丁半博奕が、たかだか数百円で再現できるのだ。サイコロを振るだけで歴史を追体験している気持ちになる。いままで本で読んできたアレがコレかぁ~……
買おうか迷ったもの
賽を振る以外にはおよそ使い道のないであろう壺笊だけど、やはり需要も供給も少なく、ネットで探すとコレしかヒットしない。15k円もするので、老後にでも買おう。そのときは「平成には賽博奕が流行ったんじゃよ。ふぉっふぉっふぉ」って言おうかな。
間違っても私は賭博罪に抵触するサムシングを行うつもりはなく、ただの一人遊びなのでその辺の心配はご無用。
・壺笊は買えないとして、似たようなものはないかなと探した所、茶こしが限りなく近いことに気づいた。しかしこれは取っ手を切除したら本体も全部バラバラになってしまいそうなので、壺笊に関しては諦める。
・玩具芸の一つにダイスカップというものがあり、これは飲み物を飲む用ではなくダイスを振る用のカップとサイコロがセットで売られているので、そのまま賽博奕に使える。
今回購入したのはコレ。サイコロは1.2mmとか1.6mmが普通らしく、それより大きいダイスは、ゾンアマ広しと言えどもあまり見当たらない。しかしコレは1.9mmだったのが決め手となった。
・オシャレだ。意味もなく振りたくなるね。
・5mmサイコロ50個セットで216円!?
・欲しいけどコレが必要になる時っていつだよ
・5cm!? 欲しいけど600円するのがネックだ。
・しかしDIYという単語が怖いな。オッサンが手作業で木を削っている光景が目に浮かんでしまって、ちゃんと偏りのないサイコロなのか疑ってしまう。きっとそうではないのだろうけど、どう作っているのか問い合わせるほどの興味はない。
・ゾンアマを巡回しているとこういうシャレオツサイコロもたくさん発見できる。
・力加減をめっちゃ練習すれば狙った目を出せそう。
・GUCCIのダイス、54k!? んなアホな
・GUCCIは他にもトランプを70kで販売していたりするけど、それでババ抜きしたらめっちゃ緊張感が出るだろうな。
江戸時代、とある仙台藩の殿様は伽羅という香木で作った下駄を履いていて、それがあまりにも高価なので「歩くたび十二両ずつ下駄が減り」という川柳が残されている。十二両は現在の貨幣価値にすると100万円前後だ。
そしてGUCCIにも同じような川柳を送るなら「ババ抜きの 減価償却で 蕎麦食える」になるかな。なんか微妙な句だ。575に情報量を詰め込むためにはこうするしかなくて……
カップルダイス。掃除、洗濯、料理、支払、謝罪、足などの手間をどちらが出すかをダイスで決めるという商品らしい。
・実用性だけで言えば、サイコロを一つ買い、それに二人で「偶数が出たら君が掃除ね」などとルールを決めて振れば事足りるので、この商品に2kも払うことはない。あくまでジョークとして楽しむ商品だろう。
・エッチダイスだ!
・人の乳首を吸うことができるサイコロだ!
・どの層に需要があるのだよ
・メタルドラゴンダイスだ!
・これって本当に出目が偏らない?
・ラウンドダイスだ!
・ラウンドダイス、断面の画像も載せてくれないと「これって決まった目の所で止まらなくない?」と疑問に思うユーザが出てくると思うのだけど。
・球体ダイスの中はこうなっていて、ちゃんと6つの目のどこかで止まるようにできているはずなんだよね。
・美しいね……
・サイコロ、なんて美しいんだろうね……
・動物の骨を幾何学的な形に削ると、それが乱数発生器として機能するの、美しいよね……
・この世のあらゆるサイコロが一つずつ欲しくなってきたぞ
・みんなも暇になった時はこのWikiを読んで時間を潰してくれ
・おわり