【日記2025/1/17】ダンガンロンパV3 感想

・2900字強


・面白さを大きく損なうネタバレはないように心がけています。


・ダンガンロンパ(無印)

・18.3時間でクリア。1時間あたり100円程度の娯楽と考えるとコスパいいな(←ビンボくさい発想!)

 アニメの方でストーリー完全に知っちゃってたんだけど、知っていてなお面白いね。証拠を弾丸(コトダマ)として飛ばして論破していくことで推理がビシバシ進んでいくの、ノベルゲー(?)なのに画的に楽しいね。最後もね~~よかったね。弾丸で論破するというゲームシステムが演出としても活きている。

・ゲームの歴史詳しくないけど絶対に逆転裁判の系譜を継いでいるよな。逆転裁判+人狼である。ジャンルの開拓だろこれ。ゲーム史に名を残すだろ。

・3章犯人の一連の大立ち回り、痛快で好きなんだ……。

・殺人犯は共犯者を作れない(つまり人狼は複数人はいない)ルール設計になっているので、「2人が同じ証言をしていたらその発言は信じてよい」「食い違う発言をする2人がいたらそのうち片方は人狼である」という基本ルールが(明示されないが、暗黙的に)あって、それによってどんどん推理が進んでいくの、気持ちえー!

 ただの目撃談でも2人が見ているだけで物語を動かす力になっていくの、たのしすぎる。1人しか見ていなかったら人狼による妄言の可能性があります。

 巧妙なことに、このゲームの捜査パートでは必ず主人公に同行者がついているので、主人公の発言はもれなく保証つきになるのだ。これは続編でもそう。


・among usをつまらなくする戦術の一つに「ペア行動」というものがある。序盤に「常に全員が2人1組で動こう」というルールを設けることで、全員にアリバイを作り、全ての目撃談を確実なものにし(←常に2人が同じ光景を見ているため)、確実にクルーの勝利に持っていくという戦術だ。人狼が2人いればなんとか戦えるが、人狼が1人の時にペア行動をされると、お手上げだ。among usがつまらなくなってしまうので「ペア行動(や、それに似た戦術である「ペア告知」)の宣言は禁止する」というローカルルールが設けられることが多い。

 ダンロンにおいて、誰かがペア行動を提案して、皆がそれに合意したらモノクマはどう対処したんだろう。割とモノクマお手上げである気がする。

・もう一つダンロンシリーズのツッコミ所を挙げると、主人公が殺されなさすぎという点がある。Among Usでは、推理力とか司会力に長けたプレイヤーから順番に殺していってアホを残した方が、その後の議論がめちゃくちゃになって人狼有利になりやすいんだよね。そう考えると、推理力と司会力に長けた主人公って真っ先に殺したくならないだろうか。

・グラフィックが適当なのも味があって良いんだよな。ノベルゲーのグラフィックなんてこれくらいでいいんだよ。

・BGMが良いんだよね~~ダブステップが流れる中で口論したいよな。


・ダンガンロンパ2

・24.9時間でクリア。

・最高ッ!

・第5章被害者のトリック、マジでキモくて最高。

・田中、性格は面倒くさいのにCVが杉田智和だから愛くるしいキャラしてるのズルだよな。おれのCVも杉田智和だったら性格カスだけど万人に愛されてると思う。

・やはり、フォーマットが優れすぎている……希望とか絶望とかいうテーマ抜きで、このフォーマットで普通の人狼ゲームをやっている所を見てみたいものだ。最後は主人公が人狼となって、嘘を通して皆を論破して勝ちあがりENDなの。

 このフォーマットの何が素晴らしいって、真相がわからなくても謎は解ける所なんだよな。逆裁もそうなんだけど。マジでわからなかったら怪しい選択肢を総当たりすればいいし。

・本格ミステリとは違って、フェアプレーではない。つまり、他のキャラが後出ししてくる情報によって、思わぬ真相に着地することがある。そのライブ感が面白い。

・ヘヘーッヘヘーッヘーイ!

・クリアはしたものの、絶望とか希望とかの下りは、ついていけなかった。


・逆裁もやった方がいいのかなぁ~~~


・絶対絶望少女

 14.5時間でクリア。

 「前作の生き残りキャラ」たちの安心感とカリスマ性ヤバいよな。

 冬子ちゃん……


・ニューダンガンロンパV3

・29時間!

・キー操作説明がゲームパッド前提なのであって、キーボードの説明がなかったのが面倒くさかった。

35%のプレイヤーは最初の論破までやらずに積みゲー化してるのかよ

・第一章の真相、ぶったまげた……そしてぶったまげたあとで、「そういえば昔、Youtubeでダンガンロンパのオシオキまとめを見たときにこいつ犯人だったわ」ということを思い出し、芋づる式にV3の全ての犯人と、物語のオチまで思い出してしまった。

 オシオキまとめをヘラヘラしながら視聴しているときは、まさか自分が2やV3をプレイするとはつゆほども思っていなかったのだ。バカ~ン!

・ダンロン、キャラ萌えゲーなのだろうけど、私はそこにあまり興味がなく、キャラ同士の掛け合いとか、繊細な心情描写とかを全てCtrlキーで飛ばしている。ドラマチックな殺人の動機とかも、割とどうでもよい。そのせいで重要な情報を聞き逃すこともある。アクションゲー要素もいらないよ~~!

・キャラは減っていくのにマップは広がって行くの、こわいよ~! Among usでは広いマップを少人数でプレイすると互いの目撃証言が全然足りなくて推理できないんだよな。

・ちなみにダンロンはかなりマルチメディアで、小説とアニメまで視聴した方が世界観の全容がわかるみたいなんだけど、私が見たいのはトリックの推理だけなので、小説とアニメは視聴していない。




⚠以降、V3の抽象的なネタバレ感想を書いているので、未プレイの方は自己責任で⚠






・最終章、2回鳥肌が立ったね。まず、既に解決済みだと思われていた事件を掘り返して見ると別解があったという展開に鳥肌が立った。これはミステリとして完成度が高い……。そしてこの物語の真相が寒すぎて鳥肌が立った。「残像に口紅を」を読み終わったときくらい、OneShotを攻略サイトを読みながらクリアしたときくらい鳥肌が立った。

 手塚治虫に怒られろ。

 その規模のビジネスって1人で切り盛りできなくない? 実際1人で切り盛りしたが故のボロが出てるし……え、チームって、何人なの?

 noteでこういう感想を書いている人もいた。

もちろん、どんでん返しの連続で、さすがに食傷気味だという意見もわかります。私とて、「人を驚かせないと死ぬ病気なのか」とツッコミたくなる。

わかる

 私はね、物語というのはもう少し秩序に縛られていないといけないと思うんだよね。幻術使いvs幻術使いによる「実は死んでませんでした」使い放題バトル漫画を描いたら、無限の意外性と引き換えに一切の秩序を失うでしょう。

 ダンロン、マジでフォーマットが良すぎるだけに、シナリオが寒いのが勿体ない。オチは毎回「運営は、ただデスゲームを運営して、裏社会専用ケーブルテレビで放送して収益を上げている組織でした」という普通すぎるオチでもいいと思う。道中が面白いのでオチは意外じゃなくてもいいよ。


・おわり

 

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