【日記2024/8/20】銀河鉄道999 感想
・1400字弱
・ #銀河鉄道999
・以前この映画をアマプラで見て感動したのだけどもうアマプラではない。ので、東映アニメチャンネルの無料体験を使って再視聴した。
ちょっと荒唐無稽で突飛なファンタジー作品だ。テレビアニメシリーズのダイジェスト版のような感じのストーリーらしく、色々な要素が出ては消えていくので、レビューでも「ちょっとストーリーに無理があった」というツッコミは多かった。
でもストーリーはおまけだからいいの。見どころはストーリーよりも演出だ。
会話劇が終わり、沈黙が始まると同時に神秘的なBGMが流れ始める。主人公は大きな機関車に乗り込む。機関車は巨大で迫力があるように見えるが、宇宙を背景にすると、その機関車も一本の細い線にしか見えない。そんな演出が見どころの9割だよなぁ~。移動シーンが一番感動的なの、どうにかして欲しい。
個人的にこの映画の一番の見どころだと思っているのは、1:37:00あたりからのエレベーターで移動するシーンなんですよね。エレベーターで移動するシーンだけ何十回も巻き戻して見ている。
物語の意味が変わってくるような衝撃的な情報を知ってしまい、情緒の整理がつかないまま電気ショックで気絶させられる主人公。彼は朦朧とする意識の中、長い長いエレベーターに載せられる。カメラは引き、惑星の随所が映し出される。
視聴者は今、主人公の抱えている恨み、憎しみ、悲しみなど様々な負の感情に感情移入することで手一杯なのに、そんなちっぽけなことはどうでもよくなるくらいの壮大なコーラスと、壮大な背景を押し付けられて陶酔する。この統制された惑星の前で、丸腰の一人の子供はあまりにも無力すぎる。
眠くなるほどの安心感を覚えるような映像と音楽が流れるが、物語はそれに反して、着々と最悪な方向に向かっている。なにこの時間? 何の感情になるのが正解なの?
・無断転載のやつでごめんなんだけど、この曲です……
この曲、映像とピッタリすぎる。私って音ハメが弱点なんですよ……
令和の美麗なアニメを見慣れている私だからこの程度の傷で済んだけど、1981年当時の人々がこれを映画館で見たら、そのまま息を引き取るのではないだろうか。実際人気だったしな……
![](https://assets.st-note.com/img/1723115108571-9iAJfBGJ47.png?width=1200)
メーテル、お前……
・主題歌の「銀河鉄道999」もいいよなぁ~~……
・てかアマプラって前までスクショ撮ろうとしたらブロックされたのに、撮れるようになってるじゃん。スクショが撮れるのはブラウザ版だけで、Windowsソフト版のPrime Videoはスクショ不可だ。
・私が実写映画よりアニメ(3DCGアニメ含む)映画の方を好みがちである理由って、「彩度やコントラストが高くて視認しやすくて顔が覚えやすいから」だと思ってたけど、もっと重要な点があるかもしれない。
実写は演技だけど、アニメは演技ではないのだ。
あの~、低俗な例え話でごめんなんだけど、強姦モノとか盗撮モノのAVがあったとしてもさ、それって事前に契約をして、合意の上で、演者に配慮をしながら強姦や盗撮をしているのであって、それってごっこなわけじゃん。でもアニメの中で発生する強姦や盗撮って、ごっこじゃなくてマジなわけ。
そしてそれは映画でも同じなの。
わかる? 実写とアニメの決定的な違い。
・おわり