【日記2022/12/26】死生観の姿勢如何で
・2400字強
・目次が不穏すぎる。
・はじめてのおつかい
・マジで最高。
・子供というのは、理性と倫理で塗り固められた大人とは違って、ヒトという動物の「原液」の部分が見えるから最高だ。
・友人と一緒に観賞していたのだけど、私があんまり「え、撮れ高過ぎる!」「めっちゃ撮れ高じゃん!」と言いながら鑑賞するので、「そういう観点で観る人いるんだ」とウケられた。
・この番組、”取れ高” すぎるんだよね。
芸能人が出てるバラエティ番組とかは、芸能を持ち合わせた人が、番組を面白くしようと頑張ってるから面白くなって当然なんだよね。
それに対してはじめてのおつかいというのは、3~5歳児くらいが主役なので、面白くなるかどうかは完全にランダムに決まるのだ。その「面白くしよう」という作意がないのにランダムに面白味が発生する点が面白くてしょうがない。
「子供がおつかいをするだけで発生する取れ高なんて、面白くてもせいぜいこの程度だろう」という先入観を持って視聴している分、それを上回る取れ高が発生するとめっちゃテンションが上がる。
・はじめてのおつかい、ネトフリに上がってる1~20話を観たけど、第8話が一番 ”取れ高” だったな。ネタバレを書くので、当ブログを読み進める前にまずは第8話を見て下さい。21分をドブに捨てるつもりで。
台本でもあるのか? というくらい見事な成長物語だった。これはジャンプで掲載できます。マジで。
刺身を食べるのは好きだけど魚を触るのは無理だという男の子が、どうしても魚を触らないと前に進めない場面に直面し、葛藤するのが最高。
「いつも食べている刺身というのは、魚を殺して作られているのだ」というグロテスクな事実を目前に号泣してるのが最高。
体力も限界に近付いている中、りんごが転がって行ってしまい、また坂道を昇り降りする羽目になるのも最高。
おつかいというクエストを乗り越えて、誇張なしに「人間が大人に向かって精神を成長させていく瞬間」が観れるのが最高。第8話の子は、確実に強い大人になるよ。主人公の風格があるよ。
・もちろん第8話以外も全部面白い。
・3~5歳の子供というのは、丁度いい。ちょうど歩けるようになって物心がつき始めるが、しかしまだ「自分ははじめてのおつかいという番組の主人公にされている」という事実には気づく理性は持ち合わせていない。
製作陣の経験則上、「これは撮影だ」とバレないのは5歳が限度らしい。確か第11話だったかでそのようなナレーションがチラっと入った。
とにかく3~5歳の子供というのは、丁度いい。
・年齢の割にコミュ力が高すぎる子とか、電話をとるのが好きな子とか、おつかいに行ったふりをして家の前の死角で立ち往生する子とか、とにかく子供というのは私が思っている以上に個体差があって面白い。
この子たちは成長して理性で自分をコントロールするようになっても、この原液の部分は変わらないのだろうなと思った。
この子は「○○の幼少期」だなと妄想しながら見てしまう。例えば「一人二役の独り言を言って会話シミュレーションをしながら歩く子」がいたのだけど、その子は「劇作家の幼少期」あるいは「漫才師の幼少期」だなと勝手に妄想してしまう。
・哀れな命
・はじめてのおつかいを一緒に視聴した友人に、上の様な感想を述べていると「個性のことを ”個体差” と認識してるのかよ」とウケられた。言われてみれば、個性と呼んだ方がお上品ですね……
個性より先に「個体差」という単語が出てきてしまう理由は、私が子供を上から目線で見ているからというより、大人も自分も全て含めて人類全体を俯瞰してるから個体差という単語が出て来てしまうんですね。
上位存在から見れば、人類とは「特に目的もなく短いスパンで増えたり減ったりするだけのアメーバ」とさして変わらない存在だろうと思っているので、そう思うと他人の出生や死亡も別に「尊くて特別なイベント」だとは思えないんだよね。
その死生観の違いで軽蔑された経験は多い。
・でも今の私は、表向きは他人の生死を尊ぶような言動をとれるようになったので安心してください(?)。
・私が身だしなみとかマナーを心底アホらしいと思っているのもそういう俯瞰的な認識による所が大きい。
特に目的もなく短いスパンで増えたり減ったりしてるだけのアメーバ(人類のことです)が毛玉の有無を気にしたり、食事中の一挙手一投足にイラつきあってるの、ただただ哀れなだけでしょ。
ついでに言うと、より美味しい料理を求めるのも哀れだと思ってしまう。主観すぎるのでもはや読者氏を置いてけぼりにしていると思うのだけど、アメーバ(人類のことです)は五大栄養素だけ摂れてれば十分なのであって、必要以上の美味しさはいらないだろと思っている。
これは中学の頃くらいからずっとそう思っているのだけど、言語化したのは初めて。
たぶん哲学では👆の考えにも何かしらの名前がついているのだろうな。哲学知らんけど。
・読者からの「そんな認識で過ごす人生は、楽しいか?」という声が言われなくても聞こえてくるのでお答えしますが、楽しいわけもなく、ただただ虚無です。
身だしなみやマナーやグルメを慈しみ、生死を尊ぶ人間の方が人生を刺激的に生きれるのだと思います。
・猫と犬
・質問箱に答えていきます。
・この質問者氏は、実際は「もぐぐうままは、犬と猫のどちらが好きなのか?」という話題自体には興味がなくて、ただ私の脳みそをつっついて、個性的な返事が返って来ることを期待しているのですね。
いいでしょう。
質問の ”文意” にお答えして、「もぐぐうままが5億年ボタンを押したら、その5億年をどう過ごすか」について綴っていきます。
・引き続き質問を募集しております。
・投稿者が誰なのか推測できないような、普遍的な文体でお願いします。
・次回は陽キャの定義について書きます。
・おわり