【きょうのえぐいはなし 2020/09/10 所得の再分配と「公助と控除」と-1】

以下、長くなります。
菅さんは公助を後にもっていってしまった。障がいがある人の労働力を引き出したりしきらずに、「所得の再分配」にタガを嵌めようとする経営者たち。さらに、障がい者雇用では通常よりコストが余計にかかる、というが、そもそも分離して計算した結果を明らかにした組織は極めて少ない、という事実があることに言及することなく、相手が「コストがかかる、と言われている」という事実を示したことをも不快感を示し人を輩呼ばわりをした者がいたが、具体的かつ実行可能な案を示してはいなかった。文句をつけるだけなら初心者でも出来ることなのだが。

なおもまた「一人っ子」である場合も多い。私たちとて親がいて彼らも老いる。「障害者雇用」ではない金額のコストがかかるライフイベントも当然ながら発生する、という件について有効な施策を打ち出したところはまだ聞いたことがない。ここで大事なのは、親世代の引退に向けての社会的コストの負担に、給与を意図的に少なくされ、さらに生活のあらゆる場面での費用が多くかかる状態での試算抜きで対処できるのか、ということだ。

直接税での、または間接税における費用負担についてわかりやすく挙げている学者に出会った試しすらなく、間接税の中心となるその消費税ですら全体の16%しか当初の目的に示した福祉に活用していない中、逆進性、所得が少ない状況での負担感が高まることをもってなお政治家たちは「薄く広く公平な負担を」お願いできる立場なのだろうか。(続)

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