マスク装用持久走についての私見。

2021/05/27、以下の報道がなされた。
高槻市立の小学校で2月、当時小学5年の男子児童が体育の授業で持久走中に倒れ、死亡。

まずはお悔やみ申し上げます。
「マスク装用下の呼吸管理の不適切事案」でしかないし、体育科では生理学は学んでもマスク装用での体育における安全管理は想定されていないから、酸素や(肺胞気)炭酸ガス分圧まで考えないよね。体育指導とスポーツマスクのデータは取ってないしガイドラインもないのかもな。小学校の先生が「どうしようもない」「詰んでいる」と発言しているのを目の当たりにして何ができるか考えている。

なまじ学んだりスクーバダイビングなどの体験で気がついたのは良し悪しか?労働安全などの分野ではガスマスクなどの呼吸抵抗のある保護具では呼吸が苦しくなるため、装着したままの激しい運動には限界があることも文献にはある。また、激しい運動で思い当たるものとして、消防士の空気呼吸器をつけたステアーレース(東京タワーなどの塔を登る)や、ドッジボールをやっている前提に、荒く大きい呼吸への追従や呼吸管理の仕組みがあることは、知られてもいないようだ。紙一枚挟んでも呼吸抵抗が「変わる想像力」は持って欲しいところだ。

補記:2021/05/28現在、萩生田大臣は「間隔を十分に空けた実技では、マスク装用はしなくても良い。」と言っていく、としている。


https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/hakusho/nc/jsa_00011.html

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