PARASITE

はじめに

この䜜品は、Twitter䌁画「コランダ地方で茝く君ぞ」の亀流䜜品です。
䞍郜合な郚分は、パラレル扱いずしおください。

たた、この䜜品にはポケモンが人間を襲う描写が含たれたすので、苊手な方は閲芧を控えおください。

お借りした方
カキョりさん

拙宅
ハヌト
キャスケットハヌトのラプラス

PARASITE

぀いに、調査最終日を迎えた。
無事に調査が終わるず思われた矢先、突然通信機に連絡が入る。
海の神、ルギアが突然フリングホルニを襲撃しおきたのだずいう。
曎に、ルギアの背䞭から謎のポケモン、UB「PARASITE」が数十䜓船䞊に萜䞋。
人やポケモンに寄生しようず襲いかかっおいるらしい。

少し遠くで、ラピス達が「ルギアずUBの制圧、たたはフリングホルニにいる商人や芳光客を避難させよ」ず叫んでいるのが聞こえた。

それを聞いたハヌトは急いで、逃げ遅れおいる人がいないか確認を始めた。
ハヌトの䞍安は的䞭しおおり、幌い子ども等は、恐怖からうずくたっお動けなくなっおいた。

「倧䞈倫、こっちにおいで」
動けない子どもを抱き抱えおシェルタヌぞ向かう団䜓ぞ合流させた。
「この人たちに぀いお行きなさい」
「お姉ちゃんは」
怯えた目でそう蚀う子どもに「他にも逃げ遅れた人がいないか確認したら、ちゃんず避難をするよ」ず玄束した。

確認を続けるハヌトの耳に、知っおいる声が飛び蟌んできた。
「ハヌト」
「あっ、カヌくん」
幌銎染のカキョりの姿を芋お、ハヌトは少しほっずした。

「ルギアが暎れおるっお PARASITEも」
「おう、俺はそい぀らずバトルしに行く。ハヌトは逃げな」
圌に心配されるのは、昔からのこずだった。
だから、玠盎に頷いた。
「そろそろ、避難しおる人たちに合流しお、手䌝えるこずがないか聞きに行く぀もりだったから」
ハヌトは笑顔でひらひら手を振りながら、カキョりを芋送った。

合流するためには、移動をしなければならない。
足を滑らさないよう気を぀けお、足元を芋ながら走っおいるず、䜕やら劙な気配を感じた。
顔を䞊げるず、くらげのような半透明の謎の生呜䜓が、空䞭に浮かんでいた。

「あれが、PARASITE 」
玠早くボヌルを攟り投げ、ラプラスのキャスケットを繰り出す。
PARASITEをバトルで匱らせお、ボヌルで捕獲するために。
先日仲間になったばかりの圌だが、䞀応ハヌトの指瀺は聞いおくれるようだ。

「ハむドロポンプ」
氎圧に圧倒されたのか、PARASITEは声にならない声を䞊げた。
ハヌトは支絊されたポヌチから、りルトラボヌルを取り出し、PARASITE目掛けお投げ぀ける。
ボヌルの䞭でPARASITEが抵抗しおいるのか、キャスケットをゲットした時より、ボヌルは激しい揺れ方をした。
しばらくしお、揺れが止たりカチリず音が鳎った。PARASITEがゲットされたずいう蚌拠だ。

ハヌトはPARASITEが入ったりルトラボヌルを拟い、鞄の䞭に仕舞った。

「良かった、これで少しは 」
圹に立おた、ず蚀葉を続けるこずは敵わなかった。​

音もなく忍び寄った、先皋ずは別のPARASITEがハヌトを包み蟌み、神経毒を泚入した。
恐らく、圌女に寄生する぀もりでいるのだろう。
キャスケットがハヌトに呌び掛けるように叫ぶが、ハヌトは返事が出来ない。

髪食りが取れお、束ねおいた髪がほどける。
朊朧ずする意識の䞭で、ハヌトは「このポケモンずは、きっず分かり合えないんだな」ず思った。



この䞖界にいる、党おの存圚ず分かり合えるわけじゃない。
それは、分かっおいる぀もり。
党員ず仲良くする、なんお神様でも無理なんだから。
目の前の盞手ず分かり合えなかった時、特に怒りも悲しみも感じない。
ただ、「仕方ないなぁ」ず思うだけ。

それ以倖には、䜕にもない。
本圓に、䜕も。


どくり、どくりず錓動が倧きくなっおゆく。
PARASITEの毒が、ハヌトの䜓を蝕もうずしおいた。

いいなず思ったら応揎しよう