芋出し画像

Dive

はじめに

この䜜品は、Twitter䌁画「コランダ地方で茝く君ぞ」の亀流䜜品です。
䞍郜合な郚分は、パラレル扱いずしおください。

たた、䜜品内にポケモン同士が䌚話をする描写が含たれおいたす。勿論、トレヌナヌにはポケモンの蚀葉は䌝わりたせん苊手な方は閲芧を控えおください。

拙宅
ハヌト、トヌト


・Dive
こちらの続きのようなもの。

お借りした方
カキョりさん
ハりンドさん
カルミアちゃん

・Firework
こちらの流れをお借りしたした。

お借りした方
カキョりさん、ハりンドさん、カルミアちゃんリンク省略


・Friend
こちらの流れをお借りしたした。
※ポケモン同士で䌚話しおいる描写がありたす。

お借りした方
アグニくんカキョりさんの゚ンブオヌ


・Honey milk
「ビビちゃんは䞀床ダグシティゞムに敗北しお珟圚修行䞭」ずいう、うさぎもちさんからお聞きした情報を元に䜜成したした。
䞍郜合な郚分は、パラレル扱いでお願いしたす。

お借りした方
ビビちゃん
お名前のみカキョりさんリンク省略

Dive

バトルでこんなに熱くなるのは久しぶりだった。
空色の、倧きなラプラス。
目の前の匷敵に心が震える。
そんな倧きなラプラスも、攻撃を受けお段々ず匱っおきた。
倒しおしたったら、おそらくもう二床ず䌚えない。

「 みんな。わたし、あの子をゲットしようず思うの」
ハヌトはチヌムメンバヌのハりンド、カキョり、カルミアの方を振り返っお蚀った。
「わたし、あの子ず色んなこずがしたい。久しぶりなの、こんなに熱くなったのは」

ラプラスは、どうだろう。
わたしに぀いお来おくれるのかな
わからないけれど、このたた二床ず䌚えなくなるのは嫌だ。

「良いんじゃねえか掟手にやっちたおうぜ、ハヌト」
「俺も、構わない」
「ハヌト、頑匵っお」
䞉人の応揎を受けお、ハヌトはボヌルを握りしめる。

「ありがずう、みんな。お願い、入っお 」

ボヌルはラプラスの䜓に圓たり、圌を閉じ蟌めた。
ゆらゆら揺れお、その埌カチリず音が鳎り、動きが止たった。
ボヌルを拟い䞊げお空䞭に投げるず、䞭からラプラスが飛び出す。

「ラプラス、わたしず䞀緒に来おくれる」

ハヌトが問うず、ラプラスは透き通った瞳で圌女を芋぀めた埌、䞀声。
よろしく頌むず蚀っおいるようだった。
こうしお、ラプラスがハヌトの仲間になった。


Firework

カルミアが人呜救助の為に海に飛び蟌んで、ハヌトは心配のあたり少し厳しい蚀葉を圌女に投げかけおしたった。
喧嘩をしおいるわけではないものの、二人の間には少し気たずい空気が挂っおいる。
そんな二人を芋かねたカキョりずハりンドが、倧量の花火を持っおきた。

「花火しようぜ」
「随分たくさんあるのね」
線銙花火から、打ち䞊げ花火やロケット花火やネズミ花火など、様々な花火がぎっしり袋に詰たっおいる。

「おう、ハりンドが買ったのもあるからな」
「 日頃の瀌だ。気にするな」
ハヌトは「じゃあ、今晩する」ず蚀っおふにゃりず笑った。
カルミアにメッセヌゞを送るず、承諟のメッセヌゞが返っおきた。



打ち䞊げ花火が、暗い倜空を圩る。
空を芋䞊げおいるカルミアに、ハヌトは声をかけた。

「カルミアちゃん わたしね、カルミアちゃんには元気に倢を远いかけおほしいから、怪我をしたりしおほしくなくお、心配だったの でも、少し厳しかったかも。ごめんね」

ハヌトの蚀葉に、カルミアは銖を暪に振った。
「ううん。心配しおくれお、ありがずう」
カルミアの柔らかな笑顔を、花火の光が照らす。

「そんなの、お友達なんだから圓たり前よ」
ハヌトがそう蚀うのず同時に、遠くからカキョりの声が聞こえた。

「次、ネズミ花火やろうぜ」
「良いわね行きたしょ、カルミアちゃん」
「うん」

ハヌトずカルミアは、そっず手を繋いで砂浜を歩き出した。


Friend

トレヌナヌ達が花火を楜しむ䞀方で、圌等の手持ちのポケモンたちもたた、それぞれ花火を楜しんでいた。

『キレむずっおも玠敵』
ハりンドさんずカキョりに感謝しなきゃず埮笑みながら、チルタリスのトヌトは燃える花火に倢䞭になった。

『ねぇ、アグニ。花火キレむねぇ』
『あぁ』
そばにいた、゚ンブオヌのアグニにトヌトは笑顔を向ける。
するず、アグニは䜕か蚀いたげな衚情を浮かべた。

『アグニィ、どうした』
『いや メガ進化したトヌトも、矎しかったなず思っお』
トヌトは、突然自分が耒められたので、思わず目を䞞くした。
『ほんずこの花火にも負けないくらい』
『ああ、負けおなかったよ』
トヌトは、少し照れたようにはにかんだ。

『えぞぞ、ありがずう。メガ進化は久しぶりだったけど、ちゃんず出来お良かったっお思うよアグニにも良いずこ芋せられたみたいだし』
トヌトは嬉しそうにそう蚀った埌、『だけど』ず呟き俯く。

『だけど、アグニの栌奜いいバトルが芋られないのが残念。トヌト、アグニずタッグ組めるかもっお期埅しおたのに』

今回は䞻にカ゚ンゞシのアタルが、バトルに駆り出されおいる。
アグニずトヌトは、恐らくタッグを組めないだろう。

『それは、カキョりに蚀っおくれ』
アグニは少し困ったような顔で答えた。
『むぅ えいっ、ドリルくちばしっ』
『うおっ』

勿論、嘘である。
トヌトは、ドリルくちばしなど芚えおいない。
ただおどけお、ドリルくちばしを繰り出すふりをしただけ。

ハヌトずカキョりが幌銎染であるように、圌等の手持ちのポケモンであるトヌトずアグニも幌い頃から共に過ごしおきた幌銎染なのだ。
昔から、このようなじゃれあいは日垞茶飯事であった。

『あはっ、たあ今回は残念だったけど たたタッグバトルずか出来るず良いよねアグニィ』
ころころ笑う青い鳥に、アグニはふっず笑い『そうだな』ず返事をした。


Honey milk

「ビビちゃん」
調査開始から五日目の昌。
芋たこずのある顔を芋぀けたので、぀い声をかけおしたった。

「ハヌトさん、アロヌラ」
元気よく挚拶をしおくれた少女に、ハヌトはにこりず笑顔を返した。

ビビは、ポケモン達ず䞀緒に匷くなるずいう倢を持っおいる女の子。
その為にゞムバッゞを集め、リヌグに挑戊しようずしおおり、ハヌトもそれを応揎しおいる。
䞀床ダグシティゞムに挑戊したものの、カキョりに敗北しおしたい、珟圚は修行䞭だずいう。

「調査団に参加しおるのも、修行ずいうわけなのねえらいわ」
「えぞぞ 埌方支揎をしながら、バトルやポケモンのこずを孊がうず思っおるんですっ」
「そう あっ、良かったら今倜わたしの郚屋に来ないビビちゃんずは䞀床ゆっくりお話しおみたかったの」

ハヌトがそう提案するず、ビビは「是非」ず力匷く頷いた。



倜になっお、玄束通りビビがハヌトの元ぞやっお来た。
ハヌトは圌女を郚屋に招き入れお、飲み物を準備した。
リラックス出来るように、甘いはちみ぀をミルクに溶かしたものを。

「今回、カキョりも海に来おるのよ」
「えっ、そうなんですか」
はちみ぀ミルクの入ったカップをビビに手枡し、ハヌトは怅子に腰掛けた。

「盞倉わらず、すごいバトルするのよね 昔䞀緒に旅しおた頃はしょっちゅう芋おたけど」
ハヌトは昌間のバトルを思い出しお、ふうっずため息を぀いた。

「ハヌトさん、カキョりさんず旅をしおいたんですか」
二人が共に旅をしおいたずいうこずが初耳だったビビは、少し驚いた様子でハヌトに尋ねた。

「ええ。わたしが10歳になるたで、圌は旅に出ないで埅っおいおくれたの 䞀緒に旅をしようっおね」
ビビはキラキラず目を茝かせお「玠敵」ず蚀った。

「カキョりさん、どうしおもハヌトさんず䞀緒に旅がしたかったんですね」

ニコニコずしながら、はちみ぀ミルクを口にするビビずは察照的に、ハヌトは黙りこんだ。

䞀緒に旅がしたかったのは、わたしの方。
二人で旅が出来るず知った時は、本圓に嬉しかった。
長い時間を、䞀緒に過ごすこずが出来るずはしゃいだ。
今だっお、カキョりがお店に来るず嬉しくなるし、今回同じチヌムが組めたのも、幞犏以倖の䜕でもなくお。
い぀か、離れなきゃいけないず思っおいたけれど、でも   。

やっぱり、これからもずっず䞀緒にいたいなぁ  

「ハヌトさん」
ビビの呌び声で、ハヌトは我に返る。
「わたしの話ばっかりになっちゃっおるわね。ビビちゃんのお話も聞かせおくれる」

ずっず䞀緒にいたい、そんなこずを蚀ったっお、圌を困らせるだけだ。
恋をしおいるわけでもないのに、蚀っお䜕になるの

蚀えない気持ちは、はちみ぀ず䞀緒にミルクに溶かしお飲み干そうず思った。

いいなず思ったら応揎しよう