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一握の砂糖

つまらない毎日に添えるように

味付けしたつもりだったのに、

心を侵されて 毒気に浸ってる

つまらない毎日 何も起こらない毎日

食事中 ガリッと歯が欠けた感触

そんな些細なことですら 今日の話題のハイライトになる

なんてしがない しょうもない

角砂糖をそのまま噛んだ音として

記憶をすり替えて

悪い思い出を美化する

そしてできてしまう 

今日のわたしの理由もない憂鬱を、

あなたとの贅沢なわがままに替えてくれますか?

ない記憶を辿る 

あなたはわたしと遊園地に行くの

心は溶けて混じりあって、ひとつになりかけてるところ。

あともう少し、あともう少しで

だけどあなたは何も進めない

優しさや恐れや包み込むような愛だと知っているけれど、心地いいけれど、

なにも変わらないこの日々を

傍観してる、

そんな憂鬱にすり替えてもいいですか?

電車から眺める歩道橋 立ち並ぶビル

脳内で角砂糖の城にすり替える

脳髄液の中に沈む幻想都市

情けなく羞恥心に揺れる甘さ

ゆっくりと崩れていく視界

現実生活は砂を掴むようなもの

捉えようのない奇妙なトンネルくぐり

認知のずれを残して日々をやり過ごす

なんてしがない しょうもない

わたしは常に逃げながら

ずぶすぶと沈み込む足場

曖昧な理由もない小旅行を続けてる

エッセイというかほぼ詩になってしまいました。

"ご都合解釈"で日々を豊かにしていきたいなぁと思うこの頃です。

ファンシーな解釈で生活を彩っていきたい。

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