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スリヴァーのサイドボード用アーティファクトカタログ

こんにちは、もぎとりです。
今日はモダンのスリヴァーデッキにおいて、サイドボードでよく使うアーティファクトの紹介です。
前回の記事から時間が経っており、良いカードも増えたので再掲アップデート。
自分への備忘録も兼ねてます。


スリヴァーデッキは《スリヴァーの巣》や《魂の洞窟》などを採用する関係上、色マナが出しにくいことが弱点です。

そのため、サイドボードを作るにあたっては、どのアーティファクトを採用するかが大切です。

「スリヴァーを使い始めたけど、サイドボードのカードが分からん!」って方は一読あれ。
とりあえず、用途ごとに適当に紹介していきます。

墓地対策系



《墓掘の檻》

Grafdigger’s Cage / 墓掘りの檻 (1)
アーティファクト
墓地やライブラリーにあるクリーチャー・カードは戦場に出ることができない。
プレイヤーは墓地やライブラリーから呪文を唱えられない。

墓地対策以外に《集合した中体》、《召喚の調べ》《異界の進化》等のサーチを使うデッキ(ドルイドコンボ、ヨーグモス医院、ect)にも有用です。
軽くて使いやすいが自分が《集合した中隊》を使う場合はディスシナジーになるので注意。
幅広く対策できるので御守りとしてサイドに一枚は欲しい。

※ リビングエンドに入れてはいけません。


大祖始の遺産

Relic of Progenitus / 大祖始の遺産 (1)
アーティファクト(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカード1枚を追放する。
(1),大祖始の遺産を追放する:すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。カードを1枚引く。

1マナプレインズウォーカー的存在。
コツコツ追放と全追放の奥義を持つ。
他の墓地対策と比べると、墓地掃除に時間やマナが必要で墓地ガチ勢には間に合わないこともあるが、ドローがあるため消耗戦に強い。
そのため、ジャンドやコントロールデッキにもサイドインできる点が強み。
個人的には、ライブラリーアウトにもサイドインします。こちらの墓地の枚数を参照にするカードや《墓所への乱入》対策になります。その場合は「サイド13枚です。」となる。

個人的にとても好きなカードなので大体サイドに入れてます。
大きい大会に参加する際は、メインに一枚入れることもある。

トーモッドの墓所

Tormod’s Crypt / トーモッドの墓所 (0)
アーティファクト(T),トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地のカードをすべて追放する。

シンプルかつ軽い墓地対策。
0マナなので後手だとしても墓地ガチ勢に間に合う。
アドを失うのであんまり好きじゃない。


歩哨のトーテム像

Sentinel Totem / 歩哨のトーテム像 (1)
アーティファクト歩哨のトーテム像が戦場に出たとき、占術1を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい。)
(T),歩哨のトーテム像を追放する:墓地すべてからカードをすべて追放する。

《大祖始の遺産》と《トーモッドの墓所》を足して0.3引いて2で割った感じのカード。アーティファクトであることを活かせるデッキやコンボよりの構築であればお呼びがかかる。

虚無の呪文爆弾

Nihil Spellbomb / 虚無の呪文爆弾 (1)
アーティファクト(T),虚無の呪文爆弾を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する。
虚無の呪文爆弾が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたは(黒)を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く。

黒マナが出る構築であれば候補に挙がるカード。黒マナ払えばドローもできて最悪タップのみで起動できるため、序盤から攻めるなら良きカード。

魂標ランタン

Soul-Guide Lantern / 魂標ランタン (1)
アーティファクト魂標ランタンが戦場に出たとき、墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。
(T),魂標ランタンを生け贄に捧げる:各対戦相手の墓地を追放する。
(1),(T),魂標ランタンを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

各対戦相手の墓地を吹き飛ばすので自分が墓地利用したいときに有効。
出たらとりあえず一枚は追放できる即効性がある。
最悪ドローに変換できるので腐らない。

未認可霊柩車

(T):単一の墓地にあるカード最大2枚を対象とする。それらを追放する。
未認可霊柩車のパワーとタフネスはそれぞれ、これにより追放されているカードの枚数に等しい。
搭乗2
*/*

継続的に相手、自分どちらの墓地も追放できる上に攻め手にもなる。
数回起動するだけでファッティになるので相手からするとかなり厄介な存在。
一方で本体が2マナで一回の起動で2枚追放と墓地対策としてはやや悠長なので墓地ガチ勢には間に合わないこともある。

それでも幅広い相手にサイドインできる上、ソーサリー除去に強く、部族デッキであれば乗り手には困らないので一枚は入れておいて良いカード。

エレヒの石


Stone of Erech / エレヒの石 (1)
伝説のアーティファクト
対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体が死亡するなら、代わりにそれを追放する。
(2),(T),エレヒの石を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地を追放する。カード1枚を引く。

死亡誘発を防ぎたいならこれが一番。
ただ、全追放には2マナ必要なので、ドレッジや御霊シュート系にはやや不便。

コンボ対策

減衰球

Damping Sphere / 減衰球 (2)
アーティファクト
2点以上のマナを引き出す目的で土地が1つタップされるなら、それは他のタイプや点数の代わりに(◇)を生み出す。
プレイヤーが各呪文を唱えるためのコストはそれぞれ、そのプレイヤーがこのターンに唱えた他の呪文1つにつき(1)多くなる。

ウルザトロン、ストームなどにサイドインできる。
※トロン相手に2tにおいても安心してのんびりしてはいけない。母聖樹や自然の要求で普通に割られる可能性あるので殺意は高く持ちましょう。
トロンが嫌いで10枚ぐらい入れたい人もいるかもしれないが、重ねて引くと攻め手が足らなくなり、負けるので入れるとしても1-2枚で抑えましょう。

アメジストのとげ

Thorn of Amethyst / アメジストのとげ (2)
アーティファクトクリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる。

対コントロール、対チェーンコンボに使える。デッキのほとんどがクリーチャーであるスリヴァーデッキであれば、ほぼノーリスク。ただし、あくまでも妨害するためのカードなので入れすぎるとクロックなくて普通に負けます。アメとげスリヴァーが出ればいいのだが…。

虚空の杯


Chalice of the Void / 虚空の杯 (X)(X)
アーティファクト虚空の杯はその上にX個の蓄積(charge)カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
プレイヤーが、この上に置かれている蓄積カウンターに等しい点数で見たマナ・コストを持つ呪文を1つ唱えるたび、その呪文を打ち消す。

バーンや感染、など軽い呪文を連発してくる相手に有効。こちらは、《霊気の薬瓶》や《魂の洞窟》があるから被害をおさえられる点も強い。
もちろん、続唱デッキに対しても強いが、あまりにも知れ渡りすぎて割られたりバウンスされることも多いので注意。
うっかり0マナで重ね張りしようとすると、セルフ打消しされちゃうので注意。
値段が高いことが難点。

虚空の鏡

Void Mirror / 虚空の鏡 (2)
アーティファクト
プレイヤーが呪文を唱えるたび、それを唱えるために色マナが支払われていない場合、その呪文を打ち消す。

ウルザトロンや続唱デッキ、親和、ピッチスペル、など対象範囲は広い。
虚空の杯よりも範囲は広いが2マナというのがややネックか。
値段はお手頃なので、杯と散らしてもいいかも。


石の脳

The Stone Brain / 石の脳 (2)
伝説のアーティファクト
(2),(T),石の脳を追放する:対戦相手1人を対象とする。カードの名前1つを選ぶ。そのプレイヤーの墓地と手札とライブラリーから、その名前を持つカード最大4枚を探し、それらを追放する。そのプレイヤーはライブラリーを切り直し、その後、これにより自分の手札から追放されたカード1枚につきカード1枚を引く。起動はソーサリーとしてのみ行う。

キーカードをブッコ抜きする。合計4マナかかるが、2マナづつ分割払いできるので融通が利く。
特定のカードに頼ったデッキであればかなり足止めできるが、最近のデッキはサブプランも充実していたり、、普通にマナをのばされて負けることもあるので、使用後も油断は禁物。

起動能力封じ系

真髄の針

Pithing Needle / 真髄の針 (1)
アーティファクト
真髄の針が戦場に出るに際し、カード名を1つ選ぶ。
選ばれた名前の発生源の起動型能力は、それらがマナ能力でないかぎり起動できない。

軽いがマナ能力が封じられず、下手すればアド損してしまう点が難儀だが、針だけに刺さると痛い。

魔術遠眼鏡

Sorcerous Spyglass / 魔術遠眼鏡 (2)
アーティファクト
魔術遠眼鏡が戦場に出るに際し、対戦相手1人の手札を見て、その後任意のカード名1つを選ぶ。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。

手札が見れるので確実に今止めたい能力を止めることができる。
真髄の針と比べると2マナである点はテンポロスになる可能性があるが、、コントロールにはこっちの方が刺さりそう。手札に固まったフェッチランドを指定すればファンタスティック。

ファイレクシアの破棄者

Phyrexian Revoker / ファイレクシアの破棄者 (2)
アーティファクト クリーチャー — ホラー(Horror)
ファイレクシアの破棄者が戦場に出るに際し、土地でないカード名を1つ選ぶ。
選ばれた名前の発生源の起動型能力は起動できない。
2/1

土地は指定できないが、マナ能力も封じることができる。クリーチャーであり除去されやすいが、戦力になり《霊気の薬瓶》から奇襲的に出せる点は評価できる。トロン相手に《精霊龍、ウギン》に対応して出したときはとても気持ちよかった。

減衰のマトリックス

Damping Matrix / 減衰のマトリックス (3)
アーティファクト
アーティファクトとクリーチャーの起動型能力は、それらがマナ能力でないかぎり起動できない。

3マナと重いが影響範囲が広い。アスモフードやソプターコントロールなどクリーチャーやアーティファクトの混ざったデッキには効果的。

呪われたトーテム像

Cursed Totem / 呪われたトーテム像 (2)
アーティファクト
クリーチャーの起動型能力は起動できない。

クリーチャー限定だが、マナ能力まで封じる。
ヨーグモス医院や鱗親和などクリーチャーの起動型能力がメインのデッキに強い。マナ能力まで封じるのえらすぎる。

無のロッド

Null Rod / 無のロッド (2)
アーティファクト
アーティファクトの起動型能力は起動できない。

レガシ以下の環境で使用可。
親和絶対許さないマン。

その他

漸増爆弾

Ratchet Bomb / 漸増爆弾 (2)
アーティファクト(T):漸増爆弾の上に蓄積(charge)カウンターを1個置く。
(T),漸増爆弾を生け贄に捧げる:点数で見たマナ・コストが漸増爆弾の上に置かれていた蓄積カウンターの数に等しい、土地でない各パーマネントを破壊する。

《血染めの月》やトークンなど対処が面倒なカードをまとめて処理できる。
除去としても使えるが、自軍も巻き添えになる。
エルフや感染などにも有用。


倦怠の宝珠


Torpor Orb / 倦怠の宝珠 (2)
アーティファクト
戦場に出るクリーチャーは能力を誘発させない。

クリーチャーが戦場に出ることが誘発条件の能力を封じるアーティファクト。
特に人間やゴブリンなど、部族に対しては効果が高い。

効果範囲は広く、各種インカネーションやオムナスデッキにも有用だったが、そういうデッキには力戦の束縛があるのですぐに対処されがち。


祖先の象徴

Icon of Ancestry / 祖先の象徴 (3)
アーティファクト祖先の象徴が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプ1つを選ぶ。
あなたがコントロールしていてその選ばれたタイプであるクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
(3),(T):あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。あなたはその中から、その選ばれたタイプのクリーチャー・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。

全体強化+アド稼ぎ。消耗戦に強くなりたいなら入れよう。
メインデッキに入れても強いがクリーチャーではないのでやや遅い。

呪文滑り

Spellskite / 呪文滑り (2)
アーティファクト クリーチャー — ホラー(Horror)(青/Φ):呪文1つか能力1つを対象とし、それの対象を呪文滑りに変更する。((青/Φ)は(青)でも2点のライフでも支払うことができる。)0/4

 主に除去の避雷針や相手のコンボ妨害として用いられる。バーン、感染、オーラ、に有効で、双子の欠片デッキがあったころはメインからお世話になりました。《ケッシグの狼の地》、《ハンウィアーの要塞》、《容鉄の尖鋒、ヴァラクート》など土地の起動能力や誘発能力も滑らせることができることは覚えておきましょう。


まとめ


色々と紹介されていますが、採用の基準はやはり軽さやデッキの方向性、そして好みです。
また、対策カードばかり引いても結局勝てないので、割り切りも大事です。
サイドインとしたとしても、4枚ぐらいにして、どのカードを抜くか、あらかじめ考えておきましょう。

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