お客さん目線(2018年4月9日 投稿記事)

※この記事はオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」で
2018年4月9日に投稿された記事です。

イベントを主催する人など(旗振り役)で、成功する人には、それぞれの成功要因があるけれど、失敗する人の失敗要因は共通している。

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お客さん目線を持ち合わせていない。
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これに尽きる。
とにもかくにも挑戦する自分に酔っていて、圧倒的に視野が狭い。

昨日も一昨日も(つーか連日)、このサロンで言っているとおりで、
「イベント終演後のタラタラとした(お客さんからしてみればマジでどうでもいい)スタッフの集合写真撮影」や、
「自分(やスタッフ)のエゴに走ったオリジナル音楽」などなど。

つまるところ、優しくない。
間違いなくプライベートでモテない。

こういう人間にありがちなのは、クラウドファンディングを立ち上げた時に、「内輪ノリ」を平気でブチ込んでくる。
自分の認知度がいかほどかを失念していて、友達同士で喋るノリで公の場に、よく分からない(他人からすると、まるで面白くない)ボケを発信してしまう。

『お客さん目線を持ち合わせていない』というのは、『自分を俯瞰で見れていない』ということだ。
こういった旗振り役は確実に失敗する。
もし、あなたが今、そうであるなら、とっとと改善した方がいい。

問題はここからだ。

上にあげたような旗振り役の人であっても、たとえばテレビの天気予報で画面後ろの方でイチびっている(Wピースとかしている)ガキを見た時には、それなりの不快感を覚えるハズだ。
(※あれを心から笑えるのは身内だけなので)

にも関わらず、自分がそっち側に回ると、Wピースをしてしまう。
不快感を覚えられる人間に様変わりしてしまうのだ。

たとえば、このサロンで「イベント初心者は、1000人規模の講演会はやめた方がいいよ」と僕がアドバイスをした時に、「そうだそうだ!」となる人が、
いざ自分が主催者側になってしまうと、
「私は挑戦する!」とか何とかいって、1000人規模のイベントを主催し、案の定、
怪我人を続出させている。

お客さんから作り手へと身体の方向を入れ換えた瞬間に、一気に頑固になる……というか一気に視野が狭くなるこの現象に名前を付けたい。
もっと掘り下げて、言語化したい。

失敗を防ぐ方法なんていくらでもある。
たとえば、イベント主催の権利を譲渡する時点で、「400人以上のイベントはNG」という条件を付ければいいだけだ。

ただ、それだと頭を使わないだろう?

「なぜ、400人以上のイベントがNG」なのかを自分事として真剣に考えて、自分で答えを出さないと、いつか、その条件が外れたイベントを主催する時に、必ず躓いてしまう。

時間がかかるかもしれないけれど、やっぱりそこは規則で縛るのではなく、こういった場所(オンラインサロン)でイチイチ議論して、何度も何度も話し合って、ダメなものにはとびっきりの愛を持って「ダメ」と言って、「なぜ、ダメなのか?」「では、どうすればいいのか?」の答えを自分達で出せるようになりたい。

これから長い付き合いになるのだから、その方が面白いでしょ?

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