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私が欲しいもの
これは最近私が見たYouTube動画の一幕です。
成人のお祝いをする食事会。
主役のリクエストでお祝いの食事はお肉。
美味しいお肉が食べられる綺麗な和食屋さんへ。
気兼ねなく話ができる個室に通され、
最初の乾杯はシャンパンで。
せっかくのお祝いだからと
ブランド物の高級ペンのプレゼント。
もう1人は生まれ年のお酒と、
オシャレなインテリア雑貨を贈る。
居心地の良い空間と
美味しい食事と
相手を想う贈り物。
私はなんだか泣きたくなりました。
この動画には私の欲しいものが
詰め込まれていたから。
持っていないモノを知る
私は誰かを連れて行けるような素敵なお店を知りません。いつか行ってみたいと希望を持てるようなお店の情報さえ知りません。
私は美味しい料理を知りません。リーズナブルだとか高級だとかの話ではなく「このお店のこれが美味しい」という味の記憶がありません。
私は素敵な贈り物を選べません。特に記念品や特別な時に渡したいモノに出会ったことがありません。素敵なラッピングや箱を開けるワクワクする気持ちをほとんど知りません。
私が欲しいもの
それは、経験です。
記念日には素敵なお店で食事をする。
日常とは違うオシャレもする。
こだわりの食器で美味しいものを食べる。
行き届いた接客を受ける。
職人のこだわりを見る。
ラッピングされた贈り物を受け取る。
私のことを考えて選んでくれた中身のわからないプレゼントを開ける。
経験値が足りないことに不満を持ったことはなかったのだけど、これらの経験はきっと生きていく上で私の中の何か大切なものを育ててくれると気付いてしまった。
だから泣きたくなったんだ。
きっと難しい話じゃない。
やろうと思えばすぐに経験できることばかり。
だけど私は、
この経験を誰とするかに価値を感じてしまう。
1人でできることは得意なのに
誰かとじゃなきゃできないことを
望んでしまった。
これはちょっと難しい。
いや、とても難しい。
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