涙なんてかくしてしまって #シロクマ文芸部
流れ星に願うなら——、
少なくとも今なら、考えるまでもない。
『ライブチケットが当選しますように』だ。
願わくば、1列目を。欲深い。
今週末に予定されていたライブを中止にする、と今日公式発表があった。
台風だ。台風のせいだ。
サンサン、とかちょっと陽気な名前なのに、やってることが心臓えぐるレベルです。
台風のせい、といったところで、天災に文句は言えないし、言ったところ でどうにもならない。
しょうがない。天災は誰にもどうにもできない。
それはわかっている。
わかっているからこそ、この悲しみと悔しさはどうすればいいのか。どうにもできない。
しょうがない、
無事に開催されて、無事に帰るまでがライブ、
延期も厳しいだろうなと予想していた、
中止の決断だって間違いなく苦渋の判断、
本人だって、ライブが大好きだから。
だからこそ、みんなが楽しめなきゃだめだよね、って判断もしてくれたんだと思う。
そう思っても、時間が経つにつれて、どこにも行き場のない悲しみは大きくなるばかりで。
すっかり気力を失くしている。
だって、だって、だよ。今度のライブ。
一列目が当たっていたのだから。
座席構成にもよるだろうし、ブロックにもよるだろうけれど、一列目。
一列目が当たる人は何をしてるんだろう、どうすれば当たるんだろう、なんて思ったことは一度や二度じゃない。
一生に一度、あるかないかでしょう?
当たる人は何度も当たるのかもしれないけれど。そういう方々は前世で国3つくらい救ったのかもしれない。
それが、まさか、当たった。
当たった、のに。
幻の1列目と消えた。
『座席構成やブロックにもよる』と書いたけれど、おそらくブロック的には本当に最前の可能性があった。
今はもう、最前で見られる可能性は微塵もなくなってしまった。
私はやはり徳が足らないのか。何か悪いことをしただろうか。
「おっ、徳たまったやん、一列目のチケットあげるわ」ってなってたのに、「あ、やっぱりやめた、あーげない!」って心変わりしたんだろうか。
チケットの神様だか仏様だか知らんけど。ただのチケット抽選システムさんか知らんけど。
本当に、ただただしんどい気持ち。悲しい。悔しい。
昨日、年末に予定されているライブの当落発表があって、私は二日間申し込んで、一日落選、一日当選、という結果だった。
もう一度、申し込むチャンスがある。どうか、もう一日、当選しますように。
今週末のライブ中止になった組は当選してもいいはずなんだ。
全国ツアー中の、ひとつの会場が吹っ飛んだわけで。
そこの会場にしか行けないって人もたくさん居たわけで。
当選していたのに。会えるチャンスを掴んでいたのに、それを奪われたんだから。(誰に、って台風に、なのが辛いところだけれども)
しかもその会場はスタンド席でもかなりの“格差”があり“登山”と称されるスタンド席がある。中止組は“登山”回避特典が付いてもいいくらいのはずなんだ。
無茶苦茶言っている自覚はある。
ある、けども。
もうね、バカみたいなことでも言わないとやってられませんよ、って気持ちを誰が理解してくれるだろう。
そんなときに、シロクマ文芸部さんのお題が『流れ星』。
そう、『流れ星』。
まだ名前を出していない、誰のライブに行く予定だったのか。
福山雅治さんのライブ。
福山さんの楽曲に、『流れ星』がある。なんて偶然。(タイトルは、『流れ星』の歌詞から拝借)
これはもう今のどうにもできない感情をしたためるしかない、と思い、打ち込んでいる。
流れ星に願うなら『ライブチケットが当選しますように』。願わくば、一列目を。
いや、もう一列目は無理だろうけれど。
せめて、せめて、登山席だけは回避させてください。お願いします。福山徳、積みます。
年末には、必ず、会いに行きます。
今夜は流れ星どころか、星どころか、月さえも見えませんけどね。
#シロクマ文芸部 企画に参加しました。
どうしようもない気持ち。
今回はショートショートではなくエッセイ、ということで。
▶ 最近の シロクマ文芸部 参加ショートショート:
・風鈴を鳴らすのは 8/1「風鈴と」
・花火とともに消えた秘密 8/15「花火と手」
・月に見える色 8/22「今朝の月」
▶ 【マガジン】ショートショート:
▶ マシュマロ投げてくれてもいいんですよ……?!
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2024.08.29 もげら