第28首:疲れても 悩んでいても 不安でも 元気になれる! 推しがいるから
「どんなときも~♪どんなときも~♪」力をもらえる推し活
絵画や本、ドラマや音楽など、エンタメや芸術作品に触れて「救われた~!」という気持ちを味わったことはありませんか?
私の元気の源は、
1に推し活、2に昼寝、3・4が無くて、5にごはん★
これだけを聞くと、どうしようもない人間に思われそうですが。はい、そうです。どうしようもない人間です…。
ご飯を美味しく食べられて、疲れた時はひと休みできて、推し活があれば、たいていのことは乗り越えられる!としみじみ思うアラフィフ女、オバサジェンヌでございます。
遡ることおよそ40年前。
思春期特有の自意識を持て余し、原因不明の憂鬱を解消せてくれたのは、当時のエンタメ雑誌『明星』や『平凡』に載っていた大好きな(今はこれを“推し”と言う)アイドル達の笑顔でした。お気に入りの記事や写真を切り抜いて、透明プラスチック製の挟める下敷きにかわいくレイアウトしたり、スクラップブックを作ったり…。
インタビュー記事の中の「好きな女の子のタイプ」に『長いサラサラの髪』なんて書かれてあれば、せっせと髪を伸ばし、リンスをたっぷりつけて(当時、ヘアケア製品も今ほどいろいろなかった)推し好みのサラサラヘアを目指したものです。
今でも忘れないエピソードがあります。
雑誌の記事(たぶん巻頭特集だったと思います)で、当時、大人気だったトシちゃん(田原俊彦さん)が、ご自身の似顔絵が編み込まれたセーターを着ていました。まずは、そのセーターの素晴らしい出来ばえに釘付けになったのですが、記事には、「ファンの子からもらった…」とのこと!
「これだけの作品を作れば本人の手に渡る可能性があるってこと?!」と奮起して、私は推しのフェルト人形を作ったり、似顔絵を投書したりしたものです。
…後日談なのですが、これがなんと!! トシちゃんが着ていたあのセーターは、大学時代に知り合った私の友人が心を込めて編んだものだったとのこと!合縁奇縁を感じました。
推しは推せるときに推せ!…は言い得て妙
推し活の熱量は、自分の経済的な理由(子どもの頃はおこづかいでしかやりくりできなかった)や立場的な理由(我が子が幼い頃は心の余裕も活動時間もなかった)などによって変化はありますが、思い返せば、10代初めのころから今に至るまで、私は誰かしらの推しがいました。
インターネットが普及したいま、推したちの活動は、従来の地上波テレビ・ラジオ・雑誌などの限られたメディアではなく、手元のスマホをポチッとするだけでいつでも会える環境になりました。仕事をしながら音楽を聞き、休憩時間に動画を見て、寝る前はお気に入り動画をつけたまま枕元に置き、彼らの会話を聞きながら夢の世界に入ります。コンテンツ過多の状況なのに、もっと見たい!もっと聞きたい!と思うのですから、喜びで心を満たそうという欲は深いものです。
ファンクラブに入っていると、新曲リリースやイベント開催、メディア出演、コンサートやファンミなど…追いかける情報がたくさんあり、それはそれは忙しい。SNSで彼らから届くメッセージで、しょっちゅうスマホの着信音が鳴ります。
なんだかワガママな彼氏に振り回されている…ような気もしなくはないのですが、それはそれでいい。だって、『推しは推し!』『推しは推せるときに推せ!』ですもの♪
この『ワクワク忙し』は、私にとって更年期の不定愁訴を鎮めてくれている気がします。だから元気(だと思い込んでいます)♪
推しがいるから明日がある~♪
イベントやコンサート会場に行くと周りは人・人・人…で埋め尽くされます。グッズを買う超長蛇の列に大人しく並んでいられるのも、押し合いへし合いになっても誰も不機嫌でないのも、推し活が楽しくて幸せだから。
推し活を楽しめる毎日に感謝!
元気あっての推し活!
推しが「アイシテマース!」なんて言ってくれたら、「まだまだ頑張るわっ!!」と素直に思えるのですから、有難いことです。
私にとっては、
『働かざる者食うべからず』は『働かざる者推すべからず』なので、推し活があるから仕事をし、推し活があるから筋トレをするのですから、その影響力は絶大です。
推しを推せる今に感謝して、幸せの瞬間をとことん味わっていきたいと思います。
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