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第30首:今日から!と 仕切り直しの 月曜日 決意はその日に すっかり忘れ


あぁ、無意識よ おそろしや…

月曜日の決意!火曜日には消滅…

慣れきった生活から何か新たな行動を始めようとするときは、気持ちの区切りをしやすい日を設定することが多いと思いませんか?

例えば、1年の始まりの元旦や、年度始まりの4月1日、誕生日という人もいるかもしれません。もっと身近だと月初めの1日…はたまた月曜日…。それとも、いつも「明日から…」だったり。
 
何かをスタートさせたり、仕切り直したりするには、キリのいい日のほうがやる気も出る!と思います。
私の場合、ダイエットを決意するのは週末です。休日は家族と一緒に過ごすことも多いので、三度の食事をガッチリと摂りやすい。満腹で気持ちは満たされるけれど、豊かになるのは腹周りばかり…。
「食べすぎちゃったなぁ…」と反省するのはきまって日曜日の夜。
「月曜から、食事を少し減らそう…」と決意するのが恒例なのですが、この決意は月曜の昼ごはんの時にはうやむやとなり、火曜日にはあの決意はどこへやら…。ふたたび、食べ過ぎの週末を迎え、日曜日の夜に「月曜から、(食事の量を)控えるぞ!」と決意。
長いことこの無限ループの中にいました。
 
これは、私のダイエットの話ですが、ダイエットだけにかぎらず、仕切り直しや新たなスタートをきろうとする日にちを設定してもなかなか続かない…ということってありませんか?

年々、自分に甘くなる…。

もう少し若いころは頑張れたのに~。…これも言い訳です、悪しからず。
 
でも、確かに若いころのほうが我慢や頑張りが効いたと思うんです。これが難しくなってきた原因は老化がなのかと考えたのですが、そうとも言えそうで…そうでもない。
それよりも、
「自分に優しくしないで、いつだれが(私を)優しくしてくれるんだ?!」という思いが強くなったからなのです。
 
過去を振り返って見ると、いまは自分に甘々な私が、自己犠牲とまではいかなくても、自分をおざなりに後回しにしていた時期がありました。
例えば仕事。自分の時間を削って、休日も仕事に没頭して…。自分の時間を大切にする気持ちは『成果を出す!評価を上げる!』という目的にすり替えて、微塵の疑問も持たずに過ごしました。結果として、会社に対して貢献はできたかもしれませんが、自分自身への貢献はできただろうか…。それでも、若いころはスキルアップというリターンがあるので、あれはあれで必要な時間だったと思うことにしています。
 
ほかにも、結婚して家族を持つとすっかり自分のことは二の次になります。支え合うということは自分自身のためでもあるし、役割としての責任もあるので、子育ての最中などは当然のことだと思います。これによって、得る喜びや楽しさもたくさんあるし、家族との生活は自分の生活でもあると思いますが、『誰かのため』に生きることを本能的に責任的に強いられるのが結婚と子育てというものなのではないでしょうか。
でも、これは期限付き。子どもが成人すると、どんどん自分のことだけを考えてもいい時間が増えます。費やした時間とエネルギーが大きかったからこそ、自分に残された時間がいっそう尊いし、大事にしたい、(自分に)優しくしたいと強く思うようになるのは当然です。
 
つまり、自分のことを自分が一番甘やかしてあげたい!と思うようになる理由は、自分の人生が後半に入り、残された時間が少なくなっていることに気づいたからなのです。

「がんばること」は差し引いて仕切り直そう!

話を元に戻します。
自分を甘やかしてあげたくなると、どんどんラクさせてあげよう、ラクしていいんだ!と思うようになります。
私は決意の無限ループとその原因に気づきました。
「自分をとことん甘やかす」。つまり、無理したり、我慢しすたりすることから自分を解放することが、ループから脱するヒントなかもしれない、と…。
先に話したダイエットの決意も然り。「食事を減らすぞ!」とハードルを上げると、ハードルが高すぎて、結局、ハードルが見えなくなって挫折する…というのが自分のパターンでした。
こういうときは、自分を甘やかすのが一番!食事はいつものとおりでいいけれど、おやつを食べずに過ごせた時があったら花マル!とか。毎日3km以上歩くと決めたのに雨で億劫で歩けなかった…けど、エレベーターを使わず階段を使ったから花マル!とか。
ハードルはあえて設けず良かったことに注目して、ちょこっと花マルがつけられたらもう満点!ということにルールを変更しました。…すると、いつのまにか、月曜日に決意しなくなり、週末の罪悪感から解放されました。
 
こうなると、ひとつ問題発生。
「今日って何曜日だっけ?」
よく、曜日を間違えます。これは、老化現象でしょうか…。

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