Animagine XL 3.1、いいですよね。
バージョン2の頃からポテンシャルの高さは感じていたのですが、3になってからの安定感には本当に驚かされました。
このタイミングでSDXLに移行した方も多いのではないでしょうか。
そんなAnimagine XL、バージョン2の頃はプロンプトに watercolor を指定すれば水彩っぽい塗りのイラストを生成できたのですが、3系になってからはどうも効きが悪い。
他にも pencil_art とか graphite_(medium) のような鉛筆画風のプロンプトも効かず、アナログ寄りのイラストを生成することはできないのかな…と思っていたのですが。
tegaki というプロンプトを加えるだけで、解決しました。
まずは普段通りプロンプトを指定してみる
tegaki の効果を知るためにも、まずは普段通りプロンプトを入力して生成してみます。
最終的に水彩っぽさを出したいので、敢えて余白を作るべく simple background と white background を指定。
年代タグは個人的に、tegakiプロンプトとはあまり相性が良くない印象があるので敢えて外しています。
また、普段はflatやboldなどのLoRAも使っているのですが、狙い通りの効果が出なくなる印象なのでこれも外しています。
watercolorは…あまり効かない
水彩っぽい塗りを目指して watercolor を指定してみました。
明るい色合いにはなりましたが、水彩の滲むようなグラデーションにはならず、あまり意図した効果が出ているようには感じられないですね…。
tegakiを加えてみる
tegaki を加えてみました。一旦 watercolor は抜いているのに、プロンプトひとつで一気にアナログ感が出ましたね。
そして絵柄も結構変わります。この絵柄の変化があるので、年代タグを組み合わせてしまうと絵柄の変化が激しく、クオリティも若干下がる印象があります。
ちなみにこの tegaki プロンプト、今回のような水彩タッチ以外にも効果的。
tegakiとwatercolorを組み合わせてみる
tegaki を加えるだけでも効果的でしたが、もっと水彩っぽい塗りにしたいのでこれに watercolor を加えてみます。
色の滲み具合、髪のグラデーションや背景に水彩っぽさが出ましたね。
これをさらに強調してみると、こう。
だいぶ水彩っぽい淡い感じが出るようになりました。
個人的にAnimagine XL3系は、線のコントラストが強すぎて目に痛いなぁと感じることもあったのですが、tegakiプロンプトが加わるとかなり柔らかくなるのも好印象。
SD1.5の自由さに比べるとやや絵柄が固定されるかな、という印象もあったSDXLですが、こんな感じで意外な1プロントで大きく絵柄を変えることもできるんですね。
私はまだSDXLのポテンシャルを全然引き出せていなかったんだなーと思いましたw
おまけ:水彩以外にも挑戦してみる
ちゃんと確認してないんですが、 watercolor の他にも効くプロンプトがあるんじゃないかなと思って探してみました。
本当にちゃんと効いているか、tegakiがないと効かないプロンプトなのかはちゃんと調べていませんが、ぱっと見た感じ効果がないわけではなさそう。ただ、実際に使う場合はそれぞれの技法に合った配色になるように他のプロンプトを調整したり、シチュエーションも合わせたりしないと、なんかイマイチ雰囲気出てないなぁ、という感じになってしまったりしますね。