見出し画像

映画『渇水』とナンバープレート

『渇水』という映画をNetflixで観た。
生田斗真主演、磯村勇斗、門脇麦など。
真夏、雨が降らない日が続き、市全体で節水が実施された。
水道料金の払えない家庭を訪ねては、督促と、場合によっては停水を行う、市の水道課の男性と、
水道を止められ、父も母も帰ってこない中でなんとか暮らそうとする姉妹の話。
日照りで町中カラカラ、公共のプールも休業で公園の水道もストップする。

タイトル通り「渇水」なのだが、出てくる人物の心も渇いてしまっている。

生田斗真演じる主人公の男性は、親とも、自分の嫁や子どもともうまく関係を築けず、人生に疲弊している。水道課の仕事をするにも虚無の状態。
門脇麦演じる姉妹の母親は、中卒でろくな職に就けず、男性と寝ることでしか稼ぐ方法が見つけられない。
姉妹も、母親が帰ってこない中なんとか暮らしていくために、民家の庭の水道でこっそり水を汲んだりスーパーで万引きを繰り返したりする。

どの市町村にもこんな現状があるのだろうと想像する。
自分の住んでいる街でも。
そういう仕事があること、そういう暮らしがあることを知った映画だった。


映画やドラマでつい気になってしまうのは、登場人物たちが乗る車のナンバープレートだ。

今回、水道課で働く主人公が乗っていた車のナンバーは、【3274】。
【水なし】と読める。
こういうのを見つけると嬉しくて、つい反応してしまう。
作り手の方々の愛というか、作品への思い入れというか、そういうのをこっそり感じ取れるからだ。
過去にもいろんなナンバープレートの語呂合わせを見つけてきたのだけど、メモしてないから振り返れない...。
これからは見つけたらメモしておくことにする!

映画やドラマの作り手の方々、これからもナンバープレートへの愛をよろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!