地獄の誕生日に泣くも、人の優しさに救われる
今日は私の誕生日である。しかも、緊急事態宣言が出るというので、きっと忘れられない誕生日になりそうだ。
子供の頃は誕生日が嬉しくてしょうがなかった。なぜなら、友達を呼んで、お誕生日パーティをやってもらったからである。決してお金持ちではなかった我が家なのだが、その日だけは誇らしげな気持ちでいたものだ。
だが、残念なことに、年齢が上がるにつれて、誕生日が嬉しいかと言うと、複雑な心境になるのだ。
そんな中、嬉しいことに、娘は今日私のためにケーキを買ってきてくれるという。そうした娘の優しさに幸せを感じる私であった。
しかし、そんな私の楽しい気分をぶち壊すような出来事が待っていた。
うちの社長は活舌が悪いし、主語が抜けているので、何を言わんとしてるのか、理解に苦しむことがある。
その時も、リフォームコンテストの応募入力のため、原稿を書きたいので、
Before&Afterの記事を持って来い、と言われた。
コンテストの入力が初めての経験だった私は、コンテストの応募ページにあった、写真のBefore&Afterのことだと思い、急いで社長のところへ持って行った。
途端に怒鳴り散らされる!
「何やってんだよ!前に私が書いたBefore&Afterの記事だよ!」
つまり、会社のホームページに掲載されているライブレポートのリフォーム前の文章とリフォーム後の文章を持って来い、ということだったのだ。
それなら、ライブレポートの記事を持って来い、と言えばいいのに!
Before&Afterなんて腐るほどある!
社長はいつもこの調子なのだ。言葉足らずに命じて、相手が勘違いして自分の意図したとおりにやらないと、すぐ怒鳴る。
憂鬱になったのはこれだけではない。年末、年賀状のミスのことで怒っていたKさんであったが、どうもそれを根に持っているようだった。私に露骨に嫌な態度を取り、次回のコンテストの応募は私に全部やれ、と無茶苦茶なことを言う始末。
どうやら、Kさんは入社当時の怖い先輩に戻ってしまったようだ。しかし、私の心の中では、火がメラメラと燃えたぎっていた。
絶対に次のコンテストの準備の前には辞めてやるう!こんなパワハラ横行する会社にはもう長居したくない!
家に帰ってから、娘が帰ってくる頃には笑顔で迎えたいと思い、帰る前に泣いてしまった。その時、ふとスマホを見ると、何とtwitterで、私のフォロワーさんがみんな、お誕生日おめでとうを言ってくれたのだ!
何てグッドタイミング!信じらんない!百倍元気が出るぞ!
あるフォロワーさんは、直接DMで花束の写真まで送ってくれた!人の優しさが身に染みる出来事であった。
その後、娘が帰宅して、私のためにアップルパイを買ってきてくれた。これで、私は更に元気になった。
という訳で、私は今日もせっせと会社を辞めるための勉強に余念がないのである。
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