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娘出産のおはなし②~陣痛から産まれるまで~

2021年8月14日(土) 入院2日目

3:00頃
痛みで目が覚める。
生理初日くらいの少量の出血。
不規則な痛みが続く。
お腹空いた。
そういえば、明日の朝ごはんはフレンチトーストだって献立表に書かれてたな・・・楽しみ。

4:00
頑張って寝る。
細切れ睡眠。
フレンチトーストが楽しみすぎる。

6:40
目覚めと同時に、助産師さん登場。
朝のモニターチェック開始。
フレンチトースト早く食べたい。
(朝食は8:30)

9:00
「朝食前に内診しましょう」と言われ、診察室へ。
部屋に戻ったらフレンチトーストだとうっきうき。
子宮口の大きさは前夜からあまり変わらず、5cm程度。
ただ、バルーンは中で取れていた。
「赤ちゃんはまだ奥にいるけど、入口がかなり柔らかくなっているからお産を進めましょう」と先生。
ここできました、内診グリグリ
(内診グリグリ・・・『卵膜剥離』の俗称。子宮口を文字通りグリグリされる。痛い。痛い以外の言葉が思いつかないほど痛い。)
かなりの出血。
と、ここで先生が一言。
「じゃあこの後9時半頃からお産に入っていきましょうか~」
・・・え・・・。
お産になったら確か、飲食禁止だったはず・・・(無痛なので)。
若干震えながら先生に質問をした。
「先生・・・じゃああの、朝ごはんは・・・。」
「あ、そうですね、抜きで!!お水は1口くらい飲んでいいですよ!!」
こうして、私とフレンチトーストは出会うことなく終わってしまった。

9:30
陣痛室へ移動して、促進剤の投与スタート。
30分毎に追加していくとのこと。

10:00
少し張りが出始める。
生理前の鈍痛くらい。
36.4℃。

10:30
いい感じの張りが出てきた。
37.0℃と体温も上がってくる。
血圧問題なし。

11:00
「かなりいい波が来てますね」と助産師さん。
あと1時間くらいしたら麻酔を使い始めてもいいかもと言われる。
(使うのが早すぎると陣痛が遠のくことがあるので、タイミングが大事)

11:10
内診。
出産用の下着に履き替え。

11:30
GBS陽性のため、抗生剤の点滴スタート。
(GBS・・・『B群溶連菌』のこと。常在菌なので妊婦さんに悪さはしないが、経腟分娩で赤ちゃんに感染し大変なことになる可能性があるため、抗生剤の点滴が必須になる)
痛みが増してきた。
1~2分間隔。

12:00
内診して進みが良ければそろそろ麻酔を使うことに。
まだ我慢できる痛み。

12:30
抗生剤の点滴終わり。
痛みがどんどん強くなってきた。

12:47
ここでギブアップしてナースコール。
子宮口はまだ5cm。
麻酔スタート。
しばらくすると痛みが和らぎ、ホッとする。
少しうとうとできるくらいに痛みは軽減。

14:00
突然痛みの質が変わった。
おしりの方に「出したい!!」という感覚。
麻酔追加。
内診の結果、なんと1時間で5cmから9cmに・・・!!
びっくりしていたら、このタイミングで下半身に生暖かい感触。
おしりにまでじわっと広がるこれは・・・。
「今、破水したみたいです(冷静)。」
麻酔が効いているおかげで、とても冷静に申告できた。
さあ、いよいよ分娩台へ!!

~ちなみに麻酔の効き具合は?~
息子出産時のMAXの痛みを10とすると、この時は3~4くらいでした。
呼吸に集中できるのが素晴らしい。
麻酔の効き方には個人差があるとのこと。
よく効く人もいれば、まったく効果がない人もいるとか・・・ひええ。

~麻酔を使っていて、いきむタイミングはわかるの?~
私の場合は、いきむタイミングはしっかりわかりました。
痛みがゼロになったわけではないので、じわじわ波としてやってくるのと、おしりにも波が来ます。
ぼかしても仕方ないのでそのまま書きますが、大きい方を出したいのと同じような感覚。
いきみ逃しは、助産師さんにおしりの穴をおさえてもらいます。


14:15

分娩台に乗り、スタンバイ。
分娩の準備が進む間は、いきみ逃し。
「1回いきむ練習をしましょうか」と助産師さんに促され、やってみる。
「おかあさん、いきむのすごく上手です!!赤ちゃん、もう次で出てきそうなので、次の陣痛は逃して、その次で産みますよー。」
テキパキ動く助産師さん。
私がいきみ逃しをしている間に、数名の助産師さんたちと先生たちが分娩室に集合。
「さあ、では次が本番ですよー!!」
いよいよだ。
波が来たのを確認して、「来ました!!」と申告。
大きく吸って、分娩台のレバーをグッと握り、いきむ!!!!!!
するんっ・・・という感覚があり、そして。

14:42
大きな産声とともに、娘、誕生。
38週2日。
身長49.7cm、体重2.914g。
分娩所要時間、1時間45分。

たった1回のいきみで出てきてくれた。
「お母さんがいきむのが上手だったから、赤ちゃん綺麗な頭で出てこられましたね。(吸引分娩のこと。赤ちゃんの頭にカップをつけて、吸引することで引っ張り出す。無痛の場合は吸引になることが多いらしい)」
「お母さん自身も、ほとんど裂けずに済みましたよ。擦り傷程度。呼吸が上手でした。」
「麻酔を使い始めるタイミングもバッチリでしたね。だからこんなにスムーズだったんですよ。」
「お兄ちゃんが前回のお産時に良い道を作ってくれてたんですね。」
先生も助産師さんも褒め上手。
照れちゃう。
でへへ。

身体を綺麗にしてもらった娘がやってきた。
ちっちゃくてふにゃふにゃ!!
なんと目を開けてくれて、じーっとこっちを見つめている・・・。
新生児だから見えてはいないんだろうけど、嬉しいなぁと思っていたら、「そのくらい距離が近ければ、ぼんやりと見えてるかも」と先生。
名前を呼んで、すぐにおっぱいも飲んでもらって、幸せなひととき。
産まれてすぐにちゃんとおっぱいを飲む娘を見て、赤ちゃんの本能ってすごいと改めて感じた。

ここで一旦娘とはお別れ。
次に会うのは明日の同室開始時刻(12:00頃)。

15:30
後産(胎盤等が出てくること)も終わり、擦り傷程度の傷の処置も終わり、しばらく分娩台で一休み。
息子の時は通常の倍量の出血があったが、今回はごく普通。
血圧も正常値。
37.5℃。
お腹空いた。
思い出すのはフレンチトーストのことばかり。
お水ごくごく。
息子&夫に連絡したり、友人に報告したりして過ごす。

17:00頃
病室に戻る。
ふらふらすることもなく、股関節のガクガク感もない。
ちゃんと歩ける。
無痛分娩すごい。
夕食のメニューは何かなぁ。

18:45
待ちに待った夕食はハンバーグ!!
前日の夕食を食べてから、無痛の処置のために食事抜きになっていたので、24時間ぶりの食事。
美味しいよおぉぉぉぉ。

21:00頃
点滴をはずす。
背中の管もはずす(痛みは全くなし)。
体温も血圧も異常なし。

22:00頃
助産師さんがきて、
「母子同室は明日の午後からですが、希望があれば今夜一度連れてくることができますよ」
と教えてくれた。
娘に会いたかったので、お願いすることに。
深夜1~2時くらいに会えることになった。

8月15日(日) 2:00頃
コットに乗った娘がやってきた。
深夜の授乳タイム。
新生児微笑がすごく多くて、思わずこちらも「ふふっ」と笑ってしまう。
いいにおい。

1時間ほど一緒に過ごして、お別れ。
また明日ね、おやすみ!!

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

こうして、1人で臨んだお産は無事に終わり、第二子となる娘が誕生しました。

今回は計画無痛分娩を選択したので、精神的にも身体的にもかなり余裕のあるお産となりました。

でも、身体が受けたダメージは麻酔なしの時と同じ。

動けるからといって無理はせず、休息を挟みつつ育児に仕事に取り組んでいきたいと思っています。

ちなみに、息子の出産記事はこちら。
自然分娩です。
前回と今回の違いを是非感じてみてください。

ご参考までに。

4人パーティーになった私たち家族の、新たな旅の始まり。

一体どんな日々が待っているのか、楽しみでなりません。

さあ、ガンガンいこうぜ!!

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