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ちょっと怖いかもしれない話
今日は息子が早起きで、7時前に起きた。
4ヶ月検診の日だったからちょうど良い。
そのままミルクを飲ませ、8時過ぎに検診会場である区役所へ向かう。
曇っていたが雨は降っておらず、最近の暑さに比べるととても涼しかった。
そうして何事もなく検診を終え、外出ついでにちょっとした買い物をし家に帰ってくると、時計の針は正午前を指している。
日差しは朝のときとは比べ物にならないほど、眩しいものになっていた。
自身の昼ごはんと息子のミルクを済ませて、そのまま息子を寝かしつけた。
さてそろそろ勉強を始めようかなとパソコンをつけたはいいが、朝が早かったのと帰りの日差しが厳しかった疲れからか、次第にうとうとし始めた。
どうにも集中できないので、気持ちよく昼寝をする息子の隣で、自身も一緒にひと眠りすることにした。
横になるとほどなく眠りの世界へ入っていった。
どのくらい時間が経っただろうか。
ガチャ、ガチャン。
玄関から、ドアの鍵が解錠される音が聞こえた。
「え?旦那、もう帰ってきた?」
驚いてスマホを見ると時刻は14時半。
旦那の帰宅時間にしては、さすがに早すぎる。
「ええ……?なに……?」
怪しく思い、スマホを片手に玄関に向かう。
トン、トン……階段を一段一段、ゆっくり降りる。
おそるおそる玄関を見た。
鍵は帰ってきたときと変わらず、閉まったままだ。
念のため玄関の周りを見渡すも、誰もいない。
玄関の外、納戸、風呂場も確認する。
やはり誰もいない。
「怖……。まー何かが居たら居たで、それはそれで嫌だけどぉ……」
そう呟くと、もう1度しっかり玄関の鍵を締めたことを確認し、息子が昼寝をするリビングへ戻った。
あれはいったいなんの音だったのだろう?
疲れから来るただの幻聴だったのだろうか……?
いずれにせよ、鍵の戸締りはしっかりしておこうと改めて思い直した。