初MLスタジアムの感想的なもの
1.きっかけ
去年の春頃、Twitterを見ていたら某H氏のあるツイートが目にとまった。
「麻雀強くなりたければMLスタジアムに来なさい」
MLスタジアム?何それ? 言葉だけ聞いても何のことやらさっぱりだったので調べてみると、どうやらMリーグルールで麻雀を打つことができるお店のことらしい。ノーレート、トビなし、アガリ止めなし。それまで点5のフリーばかり行っていた俺にとっては馴染みのないものだった。
だが、現実は非情である。そもそも、今まで自分1人で新しい店に行ったことがない。いつも行っている店だって友人に連れて行ってもらった店なので、新規開拓したわけではない。つまり行動力が人に比べて圧倒的に足りないのだ。常連客に感じの悪い人がいたらどうしよう、なんてことを考えだしたらもう終わり。俺には関係のない話だ、もうダメだ。いつものネガティブっぷりを発揮しつつ、天鳳に(雀魂もね!)逃げる俺であった。
2.いざMLスタジアムへ!
時が経つのは早いもので、あっという間に年も明けて1月。世の中はやれ東京オリンピックだの嵐解散だの騒いでいるが、俺の心は空のように真っ青であった。理由は必然である。
「働きたくねえなぁ……」
巷の大学生のように週5でバイトをしてみたり、旅行に行きたいからお金を貯める、なんてことはしたことがなく、体力的な問題で殆ど週1、2回しか働いたことがない。そんな人間があと3ヶ月もして社畜となれば雀荘はおろか、趣味に打ち込もうなんて気が無くなるのは必然である。
だったら最後にやり残しを残さない方がいいんじゃないか。善は急げってばあちゃんもよく言ってたっけ。(祖母は元気です!)
俺は早速ML(以下略)に足を運んでみることにした。
お店に入った瞬間、俺は面食らうことになる。
「いらっしゃいませー!!」
雀荘とは思えない程の元気のよい挨拶である。(因みにいつも行ってる店は挨拶されたことなんてない!)
緊張していたので「あっ、どうも……」と返すので精一杯。そのまま待ち席に案内され大まかなルール説明を受けたが、緊張しすぎてあまりよく覚えていない。5分ほど待っていると、名前を呼ばれ店のド真ん中の卓に座った。起家ボタンと連荘ボタンを同時に押してゲーム開始。俺が起家だ。
8巡目まで進み、俺の手牌はこんな感じ。
……悪い。
2向聴ではあるが、ドラも無いし1pが3枚、4pが1枚切られていて面前での聴牌は絶望的だ。そこで対面が切った7sをポン打2sとして、上家が出した7mをチー、打2sとした。片上がりの形だが1pが3枚見えているので自分でツモってフリテンになる可能性は低い。そんなことを考えていたら、対面がドラの8pツモ切り。……やばい。緊張してよく見てなかったが対面は前巡に赤5mも切っていて聴牌濃厚だ。だが、その直後上家が小考して打4p。
「ロン。1500です。」
地味ではあるが、これがML初上がりとなった。
そして南2局、非常に迷う局面がやってきた。
1500を上がった後、東3局で満貫をツモり32500点のトップ。三暗刻確定、一手替わりでツモリ四暗刻の形。河をみると3s、4s、8pは1枚も切られていないので手替わりする可能性も十分ある。MLではネットを使って成績が管理されるため、デカトップをとる方が良いルールになっている。立直かダマか。10秒くらい悩んだが、僅差のトップであることと相手を抑えつけた方が良い局面だと考え立直。その2巡後に5sをツモリ2000-4000。これが決定打になり、1戦目をトップで終えることができた。
だが2戦目以降、俺はMLの洗礼を受けることになった。2戦目の南1局、40000点オーバーのトップ目の状態で役なしドラ3満貫確定の立直。他家の抑えつけと更なる加点を狙った立直だったが、これが良くなかった。2巡後、4pをツモ切ったら親である対面から発声。……あ……。
「ロン。12000は12600です。」
「はい……。」
1戦目にトップを取ってしまったことで少し上ずっていたかもしれないが、あまりにも無様な放銃。そのまま逃げ切られ2000点差でトップを逃すことになった。
3戦目は良いところもなく、訳のわからない放銃や他家のツモで少しずつ削られ箱下で迎えた親番の南3局。半ば諦めつつも手を作っているとこんな形になった。
間2mの役なしドラ1の聴牌。4mを引いて平和ドラ1の両面手替わりを待ちたいが、既に河に4mが3枚、2mが1枚河に切られている。3着目とは18000点差。この親番を落としたらほぼ間違いなくラス確定である。ここは絶対に連荘しなければならない。
「立直!」
断腸の思いで俺は牌を曲げたが、同巡上家が5mを曲げて追いかけ。
ああ……この局はダメか……。だが、4巡後下家の手が止まった。その後小考し5mの筋である2m切り。
「ロン。3900です。」
裏ドラは乗らなかったがこの局初上がり。何とか箱下を脱することが出来た。そして次局、待望のチャンス手がやってくる。
断幺九、三色、ツモって裏が一枚でも乗れば跳満になる可能性もある。おまけに索子がバラバラと切られていて、7sもかなり通りやすそうだ。
「立直!」
俺は元気よく発声し、牌を曲げたが……。
「ロン。3900は4200です。」
上家の間7sに刺さってしまい希望は儚く潰えてしまった。こうして3戦目はボロボロに負けてしまい、大きなマイナスになってしまったのである。
⇩成績はこんな感じでネットで管理してくれます。やり込み要素が強くて良いね!
3戦目を終えた直後、優しそうな店員さんが声をかけてくれた。(後日調べたら店長さんだったらしいです!すみません!)
店を出た時、金を得たわけではないが高いレベルの人たちと打てたことがすごく嬉しかった。今まで行ったフリーの中でも多分一番レベルが高い店だったように思うし、マナーの良い人が多かったことが特に印象に残っている。
MLスタジアム、非常に良い所だったので麻雀好きな人は一度行ってみることをオススメします!!