2024年11月8日FOMCの結果と今後の相場観について
本日未明にFOMCによって米連邦準備理事会(FRB)は6─7日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.50─4.75%とした。
パウエルFRB議長がFOMC後に行った会見の内容は以下の通り。
*経済は力強い
*労働市場は引き続き堅調
*インフレは大幅に緩和した
*経済の力強さを維持することにコミット
*制約的な政策の緩和に新たな一歩
*政策スタンスの調整により、インフレ率が2%に持続的に低下すると引き続き確信
*失業率は過去3カ月で低下、低水準を維持
*賃金上昇は鈍化
*労働市場の逼迫の度合いはパンデミック前より緩和
*労働市場はインフレ圧力の要因ではない
*全般的なインフレは目標に大きく近づいている
*政策は二大責務に導かれる
*目標達成へのリスクはほぼ均衡
*政策スタンスの一段の再調整として、今日利下げを実施した
*政策スタンスは時間とともに中立的なスタンスに向かう
*既定の道筋はなく、会合ごとに決定
*かなり制約的な水準からの再調整過程にある
*速く動きすぎることと、遅く動きすぎることのバランスを模索し、中道を行こうとしている
*より中立的なスタンスに向かっている
*データの行方を見極める必要
*声明の文言の変更は、インフレの粘着性について何かを示唆するものではない
*2%目標に向けた進展に自信を深めている
*フォワードガイダンスを多く示したくない
*先行き不透明性は高い
*適切なペースを見出すことが重要、進みながら模索していく
*新たな財政政策が提案された場合、われわれはそれをモデル化し、スタッフの説明を受けて分析を試みる
*法制化後にモデルに組み込むが、それは時間のかかるプロセスだ
*新たな経済政策については正味の効果を検討する
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ここまでが公表されたFOMCのデータとなります。
現在の相場はこちら。
【今回のFOMCの結果を踏まえて】
相場は変わらず株高、円安。
為替は若干円高に振れてはいるものの、ほぼ無風。
見るべきポイントは3つのフレーズ。
①政策金利の0.25%について
②先行き不透明性は高い
③新たな財政政策が提案された場合、われわれはそれをモデル化し、スタッフの説明を受けて分析を試みる
①についての政策金利0.25%の利下げは、本来は金利負担を考えればFRBは利下げをしたいはず。今回、インフレは改善していると発言しながらも、無難な0.25%の利下げというのは矛盾していると考える。
なお、来月の利下げについても、利下げを確約するような文言はない。
FRBはインフレ再燃を危惧していると思われる。
②先行き不透明性が高いについては、もともとのインフレ相場も不透明ですが、今回の大統領選挙によってトランプ大統領によって、その不透明さが増大したと見ていいと思います。
大統領から辞任を求められても辞任しない、FRB議長を降格させることは法律で認められていないというフレーズもトランプ大統領の介入へのけん制ですね。過去も全く同じでした。
過去は元FRB議長のイエレンさんが圧力をかけられてましたね。
今回は任期満了までパウエルFRB議長のままとの観測もありますね。
③この新たな財政政策とは何かの具体的なものはないですが、FRBはある程度の予測をしていてすでに動き始めていることを示唆している。
恐らく、仮想通貨を使った金融政策が始まる可能性があります。また、ゴールドの動向も要注意ですね。
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