【モフモフワーカーとイッシュ】 [短編]#4
『電気ってなんだい?』
『イッシュ周りを見てご覧』
『ん?』
『光ってるところがあるだろう』
『あれは提灯じゃないの?』
『提灯は、提灯なんだけど光るエネルギーが違うんだよ』
『エネルギー?』
『そうだなあ…イッシュ今日朝ご飯食べたかい?』
『もちろん食べたよ!でもなんの関係があるの?』
『イッシュは朝ごはんを食べて今動けてるよね』
『そうだね!たくさん食べたからね!』
『動けるのは食べ物のエネルギーをもらって動けてるんだよ』
『動くためのもの、なんだね』
『イッシュの村の提灯に使われているのは火を使った提灯だよね』
『そうだよ!ここの提灯より全然力が弱いけどね』
『あそこで光っているのは電気をエネルギーにして光ってるんだよ』
『んーなんとなくわかったよ』
『なんとなくでいいんだよ、興味を持ってくれた事が嬉しいよ』
『モフさん工場がこんなに明るいのも電気のおかげなの?』
『そうだよ、光らせるためにケーブルを引っ張って電気の道を作ってるんだよ』
『いいね』
『ん?』
『僕の村にも電気の道を作りたいな』
『それはどうしてだい?』
『僕の村の人も暗いところが多くて困ってるから明るくなった方がいいと思うんだ』
『良かった、やりたい事が見つかって』
『でも知らない事ばかりだから[電気屋さん]になろうと思うよ』
モフと工場の人達に出会えたイッシュは目標とやりたい仕事を見つけることができました。
イッシュが村に光をもたらすのはもう少し先のお話。
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