リスク最小で株主優待をゲットする方法とは「現物買いと信用売りを組み合わせる」
株主優待をリスクなしで得るために現物買いと信用売りを組み合わせる方法は、「クロス取引」または「つなぎ売り」と呼ばれます。この手法は、株価の変動リスクを最小限に抑えつつ、株主優待の権利だけを確実に得ることを目的としています。
クロス取引（つなぎ売り）の仕組み
現物買い:
株主優待の権利確定日までに、対象となる銘柄の株式を現物で購入します。
信用売り:
同時に、同じ銘柄の株式を同数だけ信用取引で売ります。
権利確定日:
権利確定日を迎え、株主優待の権利を取得します。
決済:
権利確定日以降に、信用取引で売った株式を買い戻す（または現渡しする）ことで決済します。
なぜリスクがないのか？
株価変動リスクの相殺:
現物買いと信用売りを同時に行うことで、株価が上昇しても下落しても、それぞれの損益が相殺されます。
例えば、株価が上昇した場合、現物買いでは利益が出ますが、信用売りでは損失が出ます。逆に、株価が下落した場合は、現物買いでは損失が出ますが、信用売りでは利益が出ます。
このように、両建てによって株価変動のリスクを打ち消しあうため、株価の動きを気にせずに株主優待を得ることができます。
注意点
手数料と諸経費:
クロス取引では、現物取引と信用取引の両方で手数料がかかります。また、信用取引では、品貸料（逆日歩）などの諸経費が発生する場合があります。
これらのコストを考慮して、株主優待の価値がコストを上回るかどうかを確認する必要があります。
逆日歩のリスク:
信用売りが集中すると、逆日歩が発生する可能性があります。逆日歩は予想外のコストとなることがあるため、注意が必要です。
一般信用取引を利用することで、逆日歩のリスクを回避することができます。
証券会社の規制:
証券会社によっては、クロス取引を禁止している場合があります。利用する証券会社の規則を事前に確認してください。
権利確定日と権利付き最終日:
株主優待の権利を得るためには、権利付き最終日までに株式を購入する必要があります。権利確定日と権利付き最終日を間違えないように注意してください。
権利付き最終日はこちら↓↓
まとめ
クロス取引は、株価変動のリスクを抑えながら株主優待を得るための有効な手段です。しかし、手数料や諸経費、逆日歩などのコストを考慮し、証券会社の規則を確認した上で、慎重に取引を行うようにしましょう。
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