吉祥寺本町陥没事故

　私がなぜ、武蔵野市発注の吉祥寺本町陥没事故の委託契約にこだわるのか、お話させて頂きたいと思います。
　これは、武蔵野市の指名競争入札制度が形骸化している恐れがあり、これを放置すると、今後、正常な入札が行われなくなる可能性があるからです。

今回の委託契約において大きな問題は４つあります。

①事前の見積書を１社しか取っていない。

②当初本契約時を大幅に上回る追加契約がされている。

③委託落札業者の社員が官製談合を行い逮捕されたこれにより、多くの官公庁、地方自治体で指名停止処分中に行われたが、その時期に武蔵野市は多額の追加契約が行っている。

④第三者機関への検証発注が、委託業者経由である。第三者機関に聞くと「一般的には当法人から契約先を指定することはない」との回答があった。市の議会での答弁と異なる部分がある。

（わたしの考えです）

①はみなさんおわかりますように、１社からの見積書のみで、仮にその業者が落札したとしたら、その金額が高いか安いかも分かりません。そもそも、それは指名競争入札ではなく、随意契約みたいなものです。入札制度を悪用して、形だけ指名競争入札にしているとしか思えません。出来レースだったということでしょうか？

②指名競争入札を行う際（12月）、市は追加となる契約項目について把握していなかったのでしょうか？入札よりも何倍もの変更契約が可能であるなら、入札制度自体が意味をなさないものとなってしまいます。

仮に、契約履行期間中にもし必要な追加項目が上がったとしても、それは予測できなかったことなのでしょうか？

疑念を持つ理由としては、少なくとも１１月下旬の段階で、第三者機関（具体名あり）を含めて検証を行うことは、対策本部長も発言していますし、顧問弁護士からもそのような回答があった事実があります。それなのに、なぜ？１２月の本契約に当初から含まなかったのでしょうか？

武蔵野市の答弁は、論理が分かりません。ほとんどが黒塗りで経緯を把握することが難しいのですが。

まだ、継続調査中であると6月の議会で報告があったが、それなのに3月末に、第三者機関に検証をなぜさせたのか？第三者機関からの追加の検証の必要性を指摘されたのか？そもそも、委託調査業務に指摘される様な不備があったのでは？それで、お金だけはちゃんと支払われたのでしょうか？

契約内容と履行期間について、適正に行われていたのか？第三者機関とは変更契約が行われた3月17日以前にも打ち合わせを行っている。追加契約以前にその内容が実施され、それが後の追加契約に反映されるのはおかしくないのか？事前に契約以上のことをやって、あとから契約？そんなことが許されたら、すべてが随意の契約と同じことになってしまう。焼肉屋さんに行って、「裏で勝手に焼いときましたから！」って肉出されても、それはお勘定出来ないですよね？

③指名停止処分は適切に行われているのでしょうか？
確かに、追加変更契約は本契約に付随するものではありますが、この追加契約は本契約よりも大きな金額の追加契約です。しかも、官製談合で社員が逮捕されたのは、本契約が締結されてから１か月も経たない時期です。

本契約時に、指名停止の可能性があることをある程度武蔵野市も把握していたのでは？そのため内容が不明確なまま、とにかく本契約を急いだのではと疑ってしまいます。いつその事実を知ったのでしょうか？（これはそう疑うという意味です。）また、指名停止処分はされたのでしょうか？

④恩田副市長が、議会で答弁された「第三者機関側から、支払いを入札業者にしてほしいとあったため。」と回答しているが、この第三者機関に尋ねた所、一般論であるが「私どもからどこと契約、支払いをさせて欲しいと要望することはないと思う。」との担当者の回答を得ている。事実関係はどうなのでしょうか？
そもそも、なぜ、第三者による検証をその対象である調査した企業からの再委託で契約させたのでしょうか？通常考えると、ありえないことですよね。受発注の関係が出たら、第三者機関の検証の意味をなさなくなってしまいます。

そして、真っ黒な情報公開。「のり弁」とも呼ばれるくらい、ほぼ非開示である情報公開にとても怖さと憤りを感じます。
武蔵野市は、暴走し始めています。市民生活を守ることが仕事のはずですが、仕事をすることが仕事になっています。
市民に、適切な情報を出し、安心して市民が生活出来る市政の実現。これが市の本来やる事ではないでしょうか？

追記

そして、記事をアップした今日知りました。6月21日に指名競争入札で、更なる契約がされたこと。。。約316万円です。

正直ビビってます。武蔵野市は、議会や委員会で一言もこの追加の発注の件は説明をしませんでした。そして陳情採択もされた中で、22日の本会議でも一言も。コレは、怖すぎます。