物理化学:反応速度式を解く1(1次反応)
大学の物理化学の教科書で出てくる反応速度式は苦手な人も多いかもしれません。しかし、式の立て方と微分方程式の解き方さえ理解できれば簡単にわかる分野です。大学院試でも得点源となるでしょう。
代表的な反応速度式である1次反応速度式(-d[A]/dt=k[A])、の解説と解き方を下記に載せました。
〇1次反応
1次反応とは物質Aが生成物Pになる反応で、反応式で表すと下記のようになります。
A → P
Aが自発的にPに変化する反応を意味しています。下記の2次反応とは違うので、注意して下さい。
このとき、Pの生成速度はAの濃度[A]に比例するので、d[P] / dt = k[A]となります。
d[P] / dt = -d[A] / dt であるため、「-d[A]/dt=k[A]」を解いて、なんだかんだすると、
Pの生成速度(濃度の時間変化)が得られます。
-d[A]/dt=k[A]」の解き方は下記にのせました。
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