興行に春来たる | 今週の映画ニュース
日本でも今週公開のスーパーヒーロー大作が、女性主人公の活躍で大好調。映画(というより映画賞)のあり方にも疑問が投げかけられた一週間。(掲載:第240号 2019/03/11)
【興収:3月第2週】『キャプテン・マーベル』$153Mの大ヒットスタートで首位獲得
2019年の停滞気味の興行に春一番が吹いている。海外でも$300Mを超えるスタートをきった『キャプテン・マーベル』は、マーベルシリーズでは初となる女性主人公の物語で時代精神にも合っており、強い興行を進めている。マーベル・シネマティック・ユニバースにまた一人、注目のヒーローが加わった形だ。(M)
【論争】「スピルバーグ VS ネットフリックス」が示す映画の未来
カンヌ映画祭に続き、今度はスピルバーグ監督がネットフリックス映画のアカデミー賞候補への疑問を呈している件が再燃。「テレビでの放映を目的につくられる映画はテレビ映画であり、劇場映画の祭典であるアカデミー賞とは区別されるべきものではないか」という意見が、どこまで現代の映画人のみならず観客に響くかどうかは、意見が分かれるところかもしれない。(M)
【日本IP映画】サンリオ「ハローキティ」がハリウッド映画化へ
今度はハロー・キティの映画化が発表。実写・アニメ・ハイブリッドのいずれの形になるかは明らかにされていない。『カリフォルニア・ダウン』『ランペイジ』といった、どちらかといえばテストステロンを感じる作品を手がけてきているプロデューサーが、このキティちゃんの世界観にどういう形で料理するか、気になるところだ。(M)
【訃報】MCA/ユニバーサル・スタジオ社長 シド・シャインバーグ氏 死去 享年84
ハリウッド史においては伝説のエグゼクティブとも言われているシャインバーグ氏が亡くなった。「スピルバーグを発掘した」という形容句が頻繁に用いられるが、現在のユニバーサル・スタジオの立役者の一人であることのほうが重要な功績だろう。こういうハリウッド・レジェンドに関する情報はとにかく少ないので、折をみて掘り下げたい。(M)
【予告編】『ゲーム・オブ・スローンズ』最終シーズン予告映像解禁
今年の4月に放送が開始される最終シーズンの予告編がいよいよ登場。テレビ史の金字塔と後世の人に語り継がれるであろう名ドラマは、ぜひ押さえておきたい。かくいう筆者も、4月の放送まで7シーズン目まで追いつく計画が、密かに進行している。現在シーズン5。先はまだ長い。(M)
編纂:三谷匠衡 / 初出:2019/03/11 第240号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より
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