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過去の清算の限界|mofi ニュース

今週は、CGに頼らず、スタントの限界に挑戦する硬派なアクション大作シリーズが興行を席巻。そして、#MeToo関連のニュースには事欠かない因縁の報道が勢揃い。(mofi 215号 2018/07/30)

【興収:7月第5週】『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』シリーズ最高の$61.5Mデビュー

シリーズ最高の北米$61.5M、全世界$153.5を記録し首位の座を射止めた。このシリーズの目玉はなんと言っても主演のトム・クルーズ本人が行うスタントだが、今作は特に身体を張ったスタントが多く、メイキングの動画を観るだけでその危険さに恐れおののく。映画そのものの評価も高く、この夏を代表する一本になるだろう。(M)


【ビジネス】レジェンダリー、ワーナー・ブラザーズ配給への復帰説浮上

“Detective Pikachu” がワーナーでの配給になったことが先日発表されたばかりだが、レジェンダリーがユニバーサルと締結していた配給契約が今年12月に切れることをうけ、ワーナーに戻るのではないかとの情報が飛び交っている。フランチャイズ作品を欲するユニバーサルからすると痛手になるか。(M)


【#metoo】CBSのCEOレス・ムーンヴェス、6人の女性からセクハラの申し立てを受ける

ワインスタイン騒動が出た当初、声をあげて性暴力・セクハラの廃絶を主張していた張本人が告発されるかたちに。膿はまだ深く。(M)


【映画祭】ヴェネチア映画祭 ラインナップ発表

『ラ・ラ・ランド』デミアン・チャゼル監督最新作 “First Man”、『ハングオーバー』主演ブラッドリー・クーパー初監督作品 “A Star is Born” の2本は特に注目。その他、コーエン兄弟最新作 “The Ballad Of Buster Scruggs”、ネットフリックス・アマゾンからのコンペ出品、ヨーロッパの名監督たちの新作など、注目度の高い映画が目白押し。賞レースは、始まっている。(M)


【話題】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』監督の復帰求める署名に17万人近く

騒動の発端は『ガーディアンズ〜』の監督であるジェームズ・ガン氏に対し、9年近く前に彼が発言した不謹慎な内容のジョークのツイートが米議員により掘り起こされ、炎上したことをうけ、ディズニーが予定していた同作3作品目にガン氏の起用を取りやめたことである。確かに内容を確認すると、ジョークとはいえ許容されないかもしれない。しかし、昔の発言を蒸し返されたことが現在の仕事にどこまで影響してよいものか、考えさせられる出来事だ。(M)

著者三谷匠衡 / 初出:2018/07/30 第215号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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