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サンクスギビングの満腹興行 | 今週の映画ニュース

アメリカのサンクスギビング(感謝祭)興行はいつになく盛況だが、大苦戦の大作アクションも混じっていて明暗が分かれる。巨匠監督の逝去の報も。(掲載:mofi 第229号 2018/11/26)

【興収:11月第4週】サンクスギビング興行は『シュガー・ラッシュ:オンライン』が首位

5日間成績で$84.6M、週末だけで$56Mの好成績で首位の座を確保したのはディズニーによる『シュガー・ラッシュ』の続編。2位には、ライアン・クーグラー監督が1作目を手がけた作品の続編『クリード 炎の宿敵』が5日$55M週末$34Mでランクイン。「クリード」はUSCの若手卒業生が主要なクリエイティブ・ポジションについてのこの結果なのが個人的には嬉しい。今週デビュー作品でライオンズゲートの$100Mの大規模映画『ロビン・フッド』は5日間$14.2M週末$9Mで7位と残念な結果に。サンクスギビングの明暗ははっきり分かれる結果となっている。(M)


【中国】12月の中国興行市場はハリウッド映画が埋める傾向

例年12月は国産映画の保護のために外国映画の公開をシャットアウトする期間を設けていたが、今年はその規制が弱い見通し。ハリウッド映画が次々と12月の公開を獲得するなかで、中国の映画市場としては$8.65Bで締めくくりたいとの見方。(2017年実績は$8.58B) (M)


【ビジネス】ディズニー、フールー時価総額$9.3Bに設定

ディズニーがフォックス分と合わせて60%の株式を保有するストリーミングサービスのフールーの時価総額を、想定より少し高めの数字に設定した。自社のストリーミングサービス “Disney+” とは別のまま存続させるのか、はたまた売却するか、引き続き動向には注視したい。(M)


【予告編】今週の注目予告編集

『ライオン・キング』実写版予告は、公開後24時間で2.24億再生とディズニー作品では1日の歴代最高記録を打ち立てているので要注目。『ダンボ』実写版といい、クリーチャー系のCGは第一印象では不気味の谷に落ちていないことに安心感をおぼえるが、人によって感想は異なるのだろう。その他『デッドプール』3作目、『アクアマン』、『ペット』続編など気になる作品が目白押し。(M)


【インタビュー】ニコール・キッドマンの知られざる素顔

大女優というラベルをほしいままにしながらも、地に足のついた、少し変わった彼女の一面が垣間見えるインタビュー。読み物としてお時間ある方はぜひ。(M)


【訃報】B・ベルトルッチ監督逝去 『ラスト・エンペラー』でアカデミー賞9部門受賞

巨星が墜ち続けるこの数週間、また一人大人物がこの世を去った。今年は空模様が一気に変わってしまった。(M)

編纂三谷匠衡 / 初出:2018/11/26 第229号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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