マジでどうでも良い事つらつら16

■バンドマン、○○ペイでお願いします■

新型コロナウイルスの大流行に伴い、
この日本でもとんでもない不況が訪れていた。
大阪のライブハウスで感染者が観覧していた、というだけで、コロナ発生源だ！などと揶揄され、
人畜無害なバンドマン達、並びにライブハウスが、そりゃあもう理不尽な差別を受けた。
有害なヤツやライブハウスも皆無だとは言わないが、
実際に閉店してしまったライブハウスもたくさんあるし、職場からの理解を獲られなかったりで、ギターを置いてしまったバンドマンなんかもいるのではないだろうか？

もちろんライブハウスに限らずだが、不要不急の外出を控えよなどと政府からお達しがあった日にゃあ、そりゃあさぞかし火の車になってしまったであろう。

飲食店、特に居酒屋・バーを個人で経営しておられる方々なども大変な目に合われ、現在も厳しい戦いを強いられている方々も少なくはないはずだ。

そんな煽りを喰らい、漏れ無く私も職を失った時期があった。
半分コロナウイルスに関係ない理由ではあったものの、子供が産まれたばかりの私はそこそこにあたふたしていたが、
計画性もあり肝っ玉の座った愛する妻のおかげで2ヶ月ほど働かずに、予期せぬ育休を満喫していた。
とは言え、やはりずっとこのままではいられないと、様子を見ながら職を探していたわけである。

スマートフォンが普及している現在のこの世の中では、片手の操作一つで、なんでも家にいながら揃える事が出来る。
最近なんかじゃデリバリー専門業者が増えたり、お取り寄せによって他府県の店舗の食事を楽しめたりする。
また、株や投資なんかもアプリで出来るようになり、内容にもよると思うが、スマートフォンだけで仕事をしている人も少なくないようで、金を稼ぐことも出来るし、その金を使うことも出来る。
良くも悪くも、なんとも便利な世の中になったもんである。

私もご多分に漏れず真夜中にスマートフォン片手に職を探していた。
求人誌を広げるわけでもなく、ハローワークに行くわけでもなく、片手で職探しだなんて、サボってるみたいで一昔前じゃ考えれない光景である。

20代前半の頃、私が職を探すために携帯電話を使うことと言えば、
新しいバイトを探すためにチャリンコぶっ飛ばして方々回り、電話番号のメモに使っていたぐらいなもので、
その時代のステレオタイプですらなかった私が、相当な進歩を遂げたもんだとは思ったが、
なんというかこの、人間関係があまりにも希薄になってしまう事に未だに慣れないというのが本音だ。
必要以上に深く関わる事も得意ではないが、ゼロになってしまうのとでは訳が違うのだから。

なんて事をのたまいながら、
あれから十余年、結局友達の紹介で就いた仕事は、スマートフォンに非常に深く関わっているデスクワークと来たもんだ。
時代の流れと言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、汗水垂らして朝から晩まで働くよりも、椅子に座ってキーボードをカタカタやってる方が稼ぎが良いというのは、実際にやってみるとなんとも居心地の悪いもんであった。
もちろんストレス社会において、こういったデスクワークが楽であるかと言われれば、全くもってそんなことはないのだが、かと思えばこんなところで、家に帰ってまでコツコツシコシコとアプリに文章を書いているようでは世話ない。
おまけに仕事で知識を得たがばっかりに、今では電子マネーを使ってポイントを貯める毎日である。

余談であるが、最近大炎上した、とある携帯電話のキャリアがあるのはご周知の事であると思うが、
実は私はそこに深く関わる仕事をしている。
頼むから皆様、辞めないでいただきたい。MNPで出ていかないでいただきたい。
ほんの一昔前なら｢ふ～ん｣とばかりに違う仕事を探す旅に出たものだが事情が違うのだ。
是非とも近々発表される、新しいアレを待っていていただきたい。
まぁ内容なんてさっぱり知らないのだが、万が一倒産なんてことになったら、私の貯めたポイントはどうなってしまうのだ。

うまい事オチをつけたように見えて何にも面白い事を書いてないことに気付いたが、今さらそんな事言っても仕方がないのでコンビニにコーヒーでも買いにいくことにしよう。
もちろんポイントカードの掲示は欠かさない事を、何卒ご容赦賜りたいものである。

そのうち我が娘も大きくなればスマートフォンを欲しがるようになるのであろう。
決してスマートフォンに触るなとは言わないが、ある程度節操をもってうまく付き合って使って欲しいもんだ。
大切なものが全部スマートフォンの中に入っているなんて余りにも寂し過ぎる気がする。
すべての宝物に形があるわけではないが、願わくばその手にとって、後生大事に抱き締め続けていて欲しいものである。

ちなみに生まれて初めてのデスクワークを始めてから半年が経ったが、
ドライアイが祟って、ついこの間生まれて初めて眼科にかかった。
もちろんスマートフォンで、クチコミなんかもチェックして探した。
噂通りの素晴らしい病院であったが、読者諸君らが良い眼科を探しているならば、是非とも教えようではないか。
つい最近覚えた｢共有する｣ってヤツで、URLを送ろうではないか。
時代が移り変わっていくならば、私もそのように順応していくべきである。
｢目には目を｣ってヤツだ。
間違っているしひどいオチだ。全部デスクワークのせいだ。