前科持ちフリーターの日常1 《自己紹介》
はじめまして。
現在30歳フリーターのもふもふです。
事件の内容は詳らかにできませんが、20代前半
で少年刑務所に、20代半ばで成人刑務所に入り
ました。
事件の内容然り、初犯逮捕時の職業然り、社会
的影響が大きい事件ゆえに、その後の就職が思
うようにいかなくなりました。
正直に言いますと、刑事罰(懲役刑)を受けて、
それを全うした後に社会復帰してるのだから、
償いは充分に果たしているし、何ら制限される
筋合なんかないという、反発心や恨み節を持っ
ています。
もちろん、事件について悔恨の念はあります
し、申し訳なかったと思っています。
しかし、償いと生産活動とでは話が別では?と
思えてしまってならないのです。
たしかに、被害者の方々からすれば、社会復帰
した被疑者がいい暮らしぶりをしているのを知
ったら、腹が立つ思いもするのでしょうが、そ
れは当の本人が前科前歴を背負ってもなお努力
したからこそだと思うのです。
しかし、現実は大手企業であったり条件のよい
ホワイトな企業などはその個人の経歴を精査す
るので、特に私の場合、初犯時の職業を履歴書
にあえて書かずに「いろいろなバイトをしてた」
ことにしても、年金個人番号(手帳等)の提示を
することで、すぐバレるのです。
要するに経歴詐称を疑われるわけです。
これまで明確に前科を理由に、または暗に前科
に触れて、不採用になったり、勤め先がクビに
なったりしたことは、前者は10回近く、後者は
2回経験があります。
クビになった2回のうち1回は正直に、履歴書に
初犯時の職業も書き、空白期間は上手いこと日
雇いの仕事で食いつないでいたことにして、採
用にこぎつけましたが、半年経ったある日、会
社の飲み会の席で、社長や人事の方が、私の経
歴について話してしまい、それを聞いて身内で
その職に就いてると言った同僚が、身内に私に
ついて知っているか訊いたところ、その同僚は
私の過去について知ることになり、幹部にその
事実を伝えたところ、私はクビになりました。
被害を生み出した立場で言うことではないので
しょうけど、犯罪者の社会復帰後の支援はおろ
か、被害者に対する救済措置ですら、日本は後
進国なのだと思います。
もし、思うように生きられないことまでもが、
償いに含まれるのであれば、抗っていくしかな
いのかなと、法律の範囲内で。
だからまずは、こうして発信してみようかなと
思い立ったわけです。
という、長い自己紹介でした。