卒乳と補正下着と無為自然
前にも書きましたがついに、卒乳しましたー!
次男1歳2ヶ月直前の夏!
たぶん、いや絶対、我が人生最後の授乳が終わった…!
感慨深く思うとともに、我がオッパイのナン化(あのカレーと一緒に食べるやつ)との戦いが始まる!
卒乳スケジュールを決めるとすぐ「卒乳 ブラジャー」で検索して補正下着を探し求めるわたしなのであります。
2人目の卒乳後の胸の削げ方にびっくりしたんですよ…!胸が小さくなったとかいうレベルではなく、削げてるの。
マイナスなの。
そして授乳中と変わらず食べちゃうからお腹にお肉はついていくしで、ああ産後の体型崩壊とはこのことかと痛感した2年前…。
あの時はイヤイヤ期長男と赤ちゃん長女をお世話すること、さらに復帰してからの仕事との両立に必死すぎた。
だから自分のバストケアのことなんか1ミリも思い浮かばず、UNIQLOのブラトップ生活を続けていたわたし。
だってラクだもんね。
お母さんになるってこういうことなのか…とナン化した我が胸を悲しい気持ちとともに自然に受け入れていました。
そして縁あって3人目を妊娠出産し、2人目の反省を生かすべくブラジャー検索モードなんだけど、どれがいいんだろね!?
ナン化するオッパイに抵抗するわたしと老子荘子
ところで最近老荘思想の本を読んでいて、わたしのやろうとしていることって、老子の言う「無為自然」に逆らうことなのでは!?と思ったのです。
老子って、中国の春秋戦国時代に活躍した諸子百家の、道家の祖の方ですよ。(他にいないか?)
老子は万物を生み出す根源を「道(どう/タオ)」と呼んでいて、「道に従って生きるのがいいよね」って言っていたらしい。(ざっくり)
老子の道って、要は何なの?については次の一節が有名?
「道は常に無為にして、而も為さざるは無し。侯王若しよく之を守れば、万物まさに自ずから化せんとす。」
道は常に無為であるが、それ故にすべてのことを成し遂げる。諸侯や王がこの原理をよく守ったならば、万物は自然に変化していくだろう。(第37章)
「入門老荘思想」湯浅邦弘 ちくま新書 p.110
道は無為だけど全て成し遂げる…どういうこと??ってなるのですが…
ともかく、この無為って言うのは「何もしない」ことではなく、作為(「こういう風にやったろう」)を否定しているということらしい。
だから老子が言うには、「作為をせず、全てのものをあるがままに任せておけば、全てのものは自然に変化していくよ」って言ってるんだけど、いや、そらそうやろ!!あるがままにしておけば、胸は確実に下垂する!!
しかし老子は無為で自然(自ずから然る、あるがままである)であることによって、万物は調和的な状態に至ると考えているらしい。
下垂した胸が調和的な状態なの…?老先生…(涙目)
ナチュラルへの憧れ
でもね、なんかわかるよ!
変に手を加え過ぎず、ナチュラルで伸びやかに過ごすあり方に憧れる気持ちもある。
育乳ブラなんて、それを売りたい人たちに踊らされてるだけなのでは!?と思ったりもする。
ありのままを受け入れると、たしかに胸は下垂するけど、精神面も含めて、トータルで調和的な理想の状態でいられるのかも…
でも…でもな…!!
おばあちゃんと無為自然
過疎地に暮らすわたしの祖母(86歳)は、もちろん補正下着もつけてないし、化粧もしてないし、髪も染めてない。
けど、シワはあるもののお肌はツヤピカで、白い髪もなんだか素敵。何もしてないけど、良い感じ。
暮らしぶりも、お金はかけないように、でも健康には気遣いつつ買うものを厳選し、毎日朝夕の散歩を日課とし、近所のおばあさんのお世話を手伝いに行ったり(86歳の人が!)。
年金暮らしで節約をしているだけと思っていたけど、祖母の生き方はまさに無為自然だったのかも!?
というか、老いを受け入れる、ということが道に従っている(無為自然である)ということなのか!
でも30半ばにして老い(胸の下垂)を受け入れて補正下着を諦めることもできない…
つけるべきか、つけざるべきか、それが問題だ。(違う)
あるがまま=自分軸で生きろ
今回、無為自然と補正下着について考えていて、要は老先生は「本当に大事なことは何か」を問うているのかと思いました。
おまえがしようと思っていること、掲げている目標、頑張っていることは本当に自分にとって大事なことなのか?他人の目や評価を気にしてやろうとしていることなのではないのか??と厳しく自分に問い、他人軸の作為を手放していきなさいということなのかと。(全然違ったらすいません老先生…)
でもむっちゃ難しいよね。
ごめんなさい、老先生。
育乳ブラは買いました。(なんならもうつけてる)
たぶんわたしにとっては卒乳後の変化する自分の身体を前向きに受け入れるために必要なものなのだと思います。
わたしにとって「下垂する胸が調和的だわ」と思える時が来たら、この作為(育乳ブラ)を手放そうと思います。
え、こんな計画がもう作為的でダメ??
老先生の言う「道(タオ)」…むっちゃむずいやん。
これからも引き続き考えていきます。