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《初めての就職》58歳で正社員採用が叶った転職10回事務女子?が語るお仕事の話9
私はただいま59歳の自称「事務を3倍速でこなす」プロの事務員です。これまでの自分探し的な職歴を元に、同じようにさすらい迷っている方がいたらそのヒントになればいいなと思って綴ってます。
私の初めての就職「① 大手倉庫会社の子会社のビル管理会社(2年間)」のお話をします。
短大2年生であれこれ受けて年末ギリギリに決まった就職先は、親会社から出向でやってきていた定年間際のおじさんがほとんどでした。
その中でも親会社の役員候補だったけど病気のためなれなかった人格者の社長については、唯一の女性社員(と言っても役職4名・平社員は私入れて3名)の方に
「本当はこんなとこにいるような人じゃない(親会社でもトップに行けたけど病気のためここにいる)」とよく聞かされていました。
20歳の私が見たところもうおじいさんで(たぶん70歳くらいに見えたけど病気で老けて見えてたのかも?)、社長室にいたので(7人しかいないのに社長室と常務室があった)ほとんど接する機会はありませんでしたが、入社した日に社長室にご挨拶に言ったとき言われた言葉は今でも心に残っています。それは
「素直が一番大事だから素直でいなさい」
でした。
今なら「その通り」と思いますし、今でも覚えているのでその時もやっぱり「その通り」と思ったはずです。
でもその時はたぶん「そうできたらいいのはわかってるけど私にはできない」と思っていました。随分経つまでそう思っていたし、そう思っていたらそうなりません。
「天邪鬼な私」がカッコいいと肯定していたのかもしれません。
そもそも入社前から「2年だけ我慢しよう」と思って入ったので前向きになれるはずもありませんでした。
私は2年間、事務所でほとんど話すことなく過ごしました。正に「貝」のように心を閉ざしてしまったんです。
当時の社員の皆さんはすごく親切だったので、40年経った今でも申し訳ないことをしたと思っています。