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《私の就活①-3》58歳で正社員採用が叶った転職10回事務女子?が語るお仕事の話6

私はただいま59歳の自称「事務を3倍速でこなす」プロの事務員です。これまでの自分探し的な職歴を元に、同じようにさすらい迷っている方がいたらそのヒントになればいいなと思って綴ってます。

前々回から、私の初めての就活「① 大手倉庫会社の子会社のビル管理会社(大学の就職課の紹介) 2年間」入社に至るまでの経緯をお伝えしようとしてなかなか辿り着けずにいます。今日こそは!の気持ちで書きます。

ブレブレの闇雲にマスコミへの憧れで広告代理店のまぁまぁ大手を受験しました。
第一次が筆記試験で、作文(小論文?)も有り、書くことが好きだった私はすらすらと書いて見事突破して二次の面接へと進みました。ちょうど同じサークルの四年制男子の先輩達も受けに来ていて、私が一次受かったことに驚かれたのを覚えています(先輩とその友達もダメだった。たぶんだいぶ一次で振り落とされていた模様)。ついでに作文の内容も一部分覚えています。たまたまちょっと前にビートたけしさん(今の北野武さん)がテレビ番組で、人の運は皆持っている量が同じで、その運をいつどう使うかで人生が決まる、みたいなことを話していたので、そのことを書いた覚えがあります。

で、いよいよ面接でしたが、これが初めての本格的な面接だったような気がします。とにかくガチガチだし、普段の自分も「大人しい」「目立たない」「地味」な学生だったし、家でも小さい頃から「今日学校であったこと」を帰ってから親に話すとか一切してこなかったので(テレビか勉強ー中学からはそれに音楽とラジオが加わった)、とにかく話すのが苦手だし、頭の中の考えていることを整理するのも苦手だったし、そもそも自分がどう考えてるかわからないので整理しようがない中、知らない人の前でアピールするなんてまずあり得ないことでした(あくまでも今思えば)。
そのくせ、人の目ばかり気にしていたので、面接官のガッカリ感も感じました(自意識過剰の被害妄想も激しかった)。

面接では、作文の話になったとき、しどろもどろで答えて(それ以外の話もですが)、面接官に
「大変緊張されているようですね」と言われました。
そして何か質問はないかと聞かれて、事前のアンケート?に「マーケティング志望」と書いたくせに「マーケティングって何するんですか?」と聞きました。
入社してないし社会経験もないのでわからなくても当たり前だけど、聞き方ですよね。まぁそれ以前に事前準備しなかったのか、とゆうのもあるし、準備してたとしたらそれをアピールしないとね。その当時はスマホもネットもメールもSNSもなかったので、調べるとしたら本や雑誌でした。マスコミ志望の積極的な学生なら学生時代からそういうOBOGなりと知り合いになって情報収集するとか、でもまぁ何なりのアクションはできたはずですね。その上で
「マーケティングという言葉に何となく憧れて志望して、これこれこういうイメージを持っているが実際どうなのか」とか
「実は響きのかっこよさで書いたので何でもやりたい!」と意欲を見せるとか…
あの頃の私の性格なら、分析とか統計とかコツコツとデータを集めて対策や方向性を考えるとかは得意だったんではないかな?という気がします。でも当時は自分地味なくせにコツコツと地味に時間を食う作業は会社の歯車だと拒絶してたので、この会社に私の居場所はなかったでしょうね。
結局「華やかな職場で華やかな芸能人とかと知り合いになりたい」と、ひねくれているくせにミーハーという厄介な性格でした。まぁそれも若さだったかなという気がします。言われるがままに来るものを受け入れるのって支配されてるか、それくらい大きい器なのか、自分次第(気持ちの問題ではなくて選択の問題として)かなぁ、と思います。

お察しの通り、面接で落ちました。いいことも悪いことも、40年前のことをこんなに鮮明に覚えているのはやっぱり20歳の私には心に負担がかかる相当大きな体験だったのだと思います。よく頑張ったな、私!と今なら言いたいです。
まだ入社までの話は続きます…

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