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週半ばの祝日にはSATCで自分にエールを

今日は珍しく火曜日の祝日だ。
週末にオマケ的にぶら下がった祝日とは違い、なんだかものすごくお得感がある。
明日はお休み!という気持ちになれる日が週の中で1日増えるのも嬉しい。
週半ばなので、残された仕事にちゃっかり手をつけてしまいそうになるけれど、今日はPCを閉じて、思いっきり身体を休める日にするのだ。
お昼過ぎにベッドから抜け出し、バリラのパスタソースペーストを使ってちゃちゃっとジェノベーゼを作る。祝日という概念のない可哀想な恋人(社畜)と軽いランチをしたら、何も予定のない休日のはじまりはじまり。

今日は一歩も外へ出ないぞと心に決めて、日記を書いたり、読みかけの小説を手に取ったりしたけれど、なんだかいつもと同じ時間の使い方をしているようでつまらない。平日の夜、仕事が終わったあとの余暇時間がただ伸びただけの休日にはしなくないのだ。
せっかくなので、時間がないとできないことのひとつであるセルフジェルネイルをすることにした。

両手が塞がる間のお供を探しているときにふと思い立ち、SEX AND THE CITY(以下SATC)をシーズン1から観ることに。我ながらいいアイデア!
唯一Netflixに入っていた映画版のSATCしか観たことがなかったため、念願叶ってのドラマ版鑑賞である。ゴシップガールやGIRLSオタクとしては、絶対に好きなコンテンツであることは間違いなかったので、再生ボタンを押してからは、あっという間に時間が経ってしまった。
なんて最高なドラマなのだろう!
今や自分も同世代に差し掛かっている主人公キャリーと、女友達の独身ライフは最高にパワフルで刺激的。セックスの価値観もカジュアルでなんだかかっこいい。
私自身まだ記憶もないような幼少期に放送されていたドラマなだけあって、ところどころ古臭い描写や設定(そもそもNYが舞台なのにほとんど白人しか登場しないのは不思議な感じがするよね)もあるけれど、彼女たちの自立性と連帯感にはシスターフッドの匂いも感じるのである。夢を持ちながらしっかり稼いで、恋もして。欲しいものはなんでも自分で手に入れていく。
1998年には400ドルでマロノブラニクのパンプスが買えたのは衝撃だけれど、今やあんな高いヒール靴を履いて街を闊歩している人もいないから新鮮な気持ちになってしまう。代官山ですれ違うおしゃれなお姉さんたちの足元を見ると、スポーツブランドのスニーカーやメゾンのバレエシューズ、革のローファーなんかを履いており、みんな一様にフラットシューズなのである。ヒール靴で歩くのが大変だから、という大前提があるものの、そもそもSATCの放送時よりもカジュアルなファッションスタイルが流行しているということも大きい。27年前よりも、幾ばくか生きやすい世の中になったのだなあと思いながらも、画面越しに観る華奢なパンプスにはついつい胸がときめいてしまうから不思議だ。
わたしもボーナスが入ったらディオールのピンヒールでも買って、会社に履いて行ってみようかな。いまや1200ドルになってしまったピンヒールを下ろすのが会社なんて、逆にかっこいい気がしてきた。会社のエスカレーターの溝に気をつけながら歩く自分を想像して頬が緩む。
新しい目標のため、今後、週の半ばの祝日にはSATCを観ることに決めた。(次は4月29日火曜日)

明日からまたいつもの平日に戻る。
キャリーのようにバシバシ仕事をして、夜はたらふくお酒を飲み、次の休日にはまたSATCを観てキャリーに近づけるように自分を鼓舞しよう。きっとキャリーも、今のわたしみたいな泥臭い日々を過ごしてきたはずだから。

SATCを観ながら施したセルフネイル

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