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私、おばさんなんだ…と自覚した瞬間

【もくじ】
1、2011年3月11日
2、県民のために…
3、放射線量の高い所…誰が行く?
4、紗栄子さん…もういいよね?
5、私、そっちグループなんだね

1、2011年3月11日

忘れることができない出来事
東日本大震災…
東北地方に住んでいる私にとって…
人生の中でも上位に上がる経験…

地震もすごかったけど…
その後の大津波…
そして、原子力発電所の水素爆発💥

私の地域は…
海から大分離れていたため
津波の被害は免れた…

ただ…その後…
私達は、目に見えない
放射能汚染に苦しめられました。

まだまだ…地震前には
戻っていません。

2、県民のために

看護師の私は、自分の職場のスタッフと一緒に地域の放射線量を測定する仕事を頼まれました。

白い防護服にキャップとグローブ
汚染地域に入るスタッフが着ている
装いで…地域を回る仕事です。


まず…この仕事に参加するすべての
スタッフが体育館に集められ、
行く先の地域が決められます。

私は気の合うスタッフが一緒だったため、この仕事に対して嫌なイメージはなかった。逆に…県民のために少しでもお役に立ちたい…そう思っていました。

3、放射線量の高い地域に誰が行く?

総勢100人くらいが参加していた。
1グループ5〜6人となり、割り当てられた地域に行く…

私の職場はA村とB村の割り当てとなった。
私の職場は自分を含めて
男性8人、女性2人(○子さん20代、私39歳…)

A村…放射線量 高い
B村…放射線量 まあまあ低い

「さぁー誰がどこに行く?」

私達…女性は当然、B村だよねー
だってねー。妊娠とか出産とかあるし

私は当然…B村・・・
だと思っていました。

4、紗栄子さん…もういいよね?

えっ何?
いいよねって…
どういうこと…
私、女性なんだよ

一斉にみんなが私を見た…

誰か…紗栄子さんだって…
まだ若いから…B村って言って…

誰も言ってくれなかった。
○子ちゃんはまだまだ…これからだから…

紗栄子さんは子供何人?

2人です。


もう……いいべー(東北弁)

有無を言わさず…
私はおやじに紛れて…
A村へ🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️

5、私、そっちのグループなんだ〜

自分では…
ずっと若いつもりでいました。
気持ちは20代のまま…
あれから、10年経ち…さらに歳をとりましたが、まだまだ若いつもり

でも…今、思うと私がおばさんの仲間入りをした出来事でした。

私も、もう…おばさんグループなんだよね(ToT)

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