大戸屋は出会い系
今のカミさんと付き合ってもうじき丸々10年になる。
僕とカミさんは大戸屋で知り合った、というより知り合いに行った。という表現の方が近い。
当時、僕は出会いが少ないと感じていた。少ないというのは、日常生活で僕の好みの女性に会う機会が少ないという意味。
僕にとって付き合う=結婚なので、真面目に結婚したいと思い大戸屋でバイトを目論む。
多くの人が発する「出会いがない」とは少し意味が違う。
僕の場合は街を歩く事がすべて出会いだと思っているから、たまたま歩いてすれ違う女の子も出会い。
たまたまカウンターの隣の席に座った女性もすべて出会いだ。
コンビニでタイプの女性が店員でいたので話しかけようとレジを並んで(次が俺の番だ、、、、)と思っていたら「お待ちのお客様こちらえどうぞ!」と言われて(いや、俺は待ちたいんだよ!)と思いつつも「こちらへどうぞ!!!」と言われ、声をかける事が出来ず、その後その子とは合わなくなってしまったとかいう出来事はざら。
お酒のカクヤスにタイプの店員さんがいて、別にいらないけど、喋る口実が欲しくて何度もジュースを買いに通ったりした。
新宿ロフトプラスワンというサブカルの聖地で『大合コン』というイベントに参加して、最後参加した女性が全員壇上に上がって「この子の連絡先をしりたい奴、でてこいや!!」的なイベントに4回ほど参加して、すべての女性の連絡先を知りたくて全部の女性に告白したけど全滅した。
近所のバーに行った時にタイプの女性がいて、めちゃくちゃ通いまくって、C級のプロボクシングの試合で稼いだなけなしのお金(7万ぐらいかな?)を一晩で使い切ったけど、電話番号すら教えてもらえなかった。
いつも通る道にあった花屋にいた店員さんがタイプで、全く花とか興味ないけど鑑賞用のサボテンを買いに行ったら奥から旦那さんが出て来たりしたこともある。
そんな、割かし女性に対してアグレッシブなんだけど、もっと出会いが欲しいと思い、女性がいるのを事前に確認してから大戸屋のバイトに面接に。
そして、晴れてバイトを始めるのですが、僕は昼間の時間しかバイトしないので基本おばちゃんだけ。。。
そんな中で二人だけ若い女性がいた。
1人は専門学校生、もう一人はダンサー。
そのダンサーが今のカミさん。
ダンスの披露会を自作で企画作成、してフライヤー作ってビラ撒いて、という感じで一応お金をもらってダンスをしているカミさんと、生活費はとても稼げないけど、お金をもらってボクシングをしている僕。
強さの探求心が強い僕はある日道場破りを決意。
登場破りって今時の人にはイメージ出来ないと思うけど「たのもー」っていう奴ですね。
要は喧嘩しに行くってこと。
その道場破りをやりに行くという話を当時の彼女に話た時の反応が凄かった。
①「何言ってんの!!?馬鹿じゃないの?絶対やめて!!!」
多分これが一番多いアンサーだと思う。多くの女性は「なんの意味があるの?」とか「そんな事して何が得たいの?」とかになると思う。
強くなりたい!という探求心への理解は低いからだ。
②「はいはい、寝ぼけた事言って、好きにしなさい」
次に多いのがこの回答。
おそらくしない、できるわけがない、と思っている、もしくは理解せずに拒否、目をつむる。
このニ択しか女性側には用意されていると思えない。
しかし、当時の彼女、現カミさんは違った
「あなたは止めてもいくのは分かっている、だから止めたりはしない。だけど、この約束だけは守って欲しい、怪我だけはしないこと」
この答えには本当に驚いた。
元々結婚するつもりで付き合っているけど、この人は絶対に手放してはダメだと心底思った。
ボクシングでも多少箔がついて日本ランカーとなれた。
カミさんと結婚したいという挨拶をしにいった。
「ボクシングって食べていけるの?」
「食べてはいけません、だからアルバイトしています」
「辞めたらどうするの?」
「いや、今はボクシングを本気でやっているので辞めた時の事は考えていません」
「ふーん、、、じゃあ無理!!!」
今でも忘れない、相当ショックだった。
俺、そこそこ結果だした。雑誌にも乗ったし、ランキングに名前も載っている。
BoxRecにも名前が見つかる場所にいる。
日本タイトルも挑戦できる権利もある。
相撲で言えば幕内
サッカーで言えばJ1
野球で言えば1軍
それでもダメ。。。。
そこから大戸屋を辞めて真面目に働く事になり、今のドクターストレッチにはたく事に。
そして、結婚出来たという流れ。
今はミセスインターナショナルというミスコンの国際大会に出場するほど美人になりました
出会いがないと嘆いている人は、まず大戸屋に食べに行ったら、ミスコンに出るような人との出会いあるよ(*^▽^*)
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