育休ワーママ、大学院入試を受ける/①きっかけ~大学院との出会い
育休取得中のワーママである私が大学院を受験するまでの軌跡について、今日から(たぶん)4回シリーズで書いていきます。本日は志望した立教大学大学院 経営学専攻 リーダーシップ開発コース(LDC)に出会うまでの話。
それまでの私は学ぶことへの興味関心はあり、これまでも働きながらその時々のテーマを決めてスクーリングをしてきました。ただ大学院はあくまで憧れレベル。なんだか遠い存在に感じていました。
そんな私が大学院を受験するに至ったのは、出産直後のドタバタが落ち着いた夏の終わり頃。育休期間の過ごし方を考えたことがきっかけでした…
①8月~9月上旬:きっかけ~探索期間
長期のダブル育休とたな卸し
2回目となる今回の育休は2年弱と前回よりも長めに取ることを決めていました。そして、夫も子供が9か月になる2024年5月~2025年4月までの1年間育休が取れることに。(交渉を頑張った夫と取らせてくれた会社&職場に感謝…!)
退職まできっと最後になるであろう長期休暇。
夫も一緒に家族4人の時間を過ごせる贅沢な時間。
どんな過ごし方をしたいか。何があったら私は「満喫した!最高に幸せ!」と思えるのか、そんなたな卸しをしたいなと産前から考えていました。
無事に7月に出産を終え、少しだけ余裕ができてきた8月頃から来年の過ごし方について夫と会話したり、子供の寝ている時間を見つけては気持ちのたな卸しを始めました。
書き出してみると、このあたりが自分の中で大事になってきそう…
子供の成長をじっくり味わいたい
夫以外の大人との接点・機会を作りたい(越境体験!)
(特に時間が制約となって)普段はできないこと、仕事・育児との両立が難しいことにチャレンジしたい
特に2つ目と3つ目については、長女の育休期間を通して感じた部分でした。
長女のときは産後9か月で職場復帰。今回よりもずっと短い育休取得だったのに、それでも最後の2~3か月、私は育休に飽きてました。笑
心の底から本当にかわいい我が子なのですが、いかんせんまだ意思疎通が難しい時期。コロナ禍で外出も控えていたこともあり、夫以外の大人との接点は月数回。大人との会話に飢えていました。
元来の仕事好きも加わって、せっかくの育休を充実させたい、と色々やってみるものの、その気持ちは満たされず。クライアントとのやり取りを通して知らない世界に触れるワクワク感やみんなで喧々諤々と議論する職場の刺激を思い出しては「早く復帰したいな」とウズウズしていました。
そんな経験もあったので、今回は子供との時間を大事にしたい一方で、自分のための時間も充実させたい。普段手が伸びないことにチャレンジして、それを通して新しいコミュニティとの接点を作りたい、と考えました。
何に取り組むか
チャレンジの内容についても考えました。
趣味やまったく触れたことがないジャンルの学習、いくつか候補が上がりました。ただ、「今後5年後、10年後を見えたときに今やりたい/やるべきことは何か」と考えたときに行き着いたのは、「今の仕事をもう一段深めたい」という想いでした。(やっぱり仕事が好き♡)
私は研修や調査、コンサルティングといったサービスと通して人・組織の課題解決をお手伝いする仕事をしています。人や組織の想い、時には痛みに触れながら、働く人や事業が前に進むお手伝いができるこの仕事を誇りに思っていたし大好きでした。一方で、希望して顧客接点へと異動してからの約2年、コロナ禍真っ只中での営業職への転換や、1人目の妊娠・出産、時短での育休復帰などいろいろな事が重なる中で、目の前対処的に積み上げてしまったことへの反省もありました。(この話は追い追い改めて…)
一生懸命やっているつもりだけど、自分の企画に自信が持てない。もっと良い、ベストな方策があるのでは、という不安を抱えながら暗中模索する日々を思い出し、もっと体系的にとらえられるように学び直したい、経営・事業にインパクトを出せるように経営の視点を学びたいという想いが強くなります。
影響を受けたブログ
そんなたな卸し作業と並行して進めたのが情報収集。自分が発想する以外にもっと素敵な可能性やアイディアがあるのでは、と「育休」「夫婦同時取得」などをキーワードに情報を集めてました。
家族でプチ海外移住、育休インターンシップ、育休コミュニティ。仕事の延長線上にある資格取得や、大学での科目等履修生。可能性を感じるキーワードがいくつか集まってきた頃、出会ったのが保倉冴子さんのブログでした。
保倉さんは成人教育と組織心理を志して、0歳児の息子さんを連れてコロンビア教育大学院に留学された方で、ブログには入学までのプロセスや大学院生活が記されていました。その行動力とバイタリティーの高さと、関心領域の近さ、何より自分の幸せや価値観を大切に学びに繋げる姿勢にものすごく刺激を受けて、ネット上で彼女の名前を検索しては記事を読み漁りました。
同時に、もっとチャレンジの可能性を広く捉えてもいいのではないか。
子供が小さくたって、やり方さえ考えればできることはもっともっと広がるのではないか。そんな想いがめぐり始め、大学院への興味が募ってきました。
②9月:情報集め~大学院との出会い
とはいえ、人事の世界は人事向けの講座やセミナーが山ほどあります。(本当にたくさん…!)やりたいことの方向性が固まり、大学院の可能性がちらついていたものの、子供と過ごす時間を思うとまだ躊躇する気持ちがありました。
そのため、週1~2で通えるグロービスでの単科制度や慶応MCC、大学での科目等履修生制度を中心に、人材開発や組織開発、組織心理やマネジメントに関連する講座を探していました。
そんな中出会ったのが、後に志望校となる
立教大学大学院 経営学専攻リーダーシップ開発コース(LDC)。
著名で豪華な講師陣に加え、経営学を土台にした人材開発・組織開発をアカデミック・実践の両面から学べるプログラム。
あぁ…ピッタリじゃないか。と心臓が高鳴ったのを覚えています。
知人が在学している?!
LDCを見つけた数日後、ふと開いたFacebookに久しぶりの顔が。
この人が投稿するなんて珍しい…と思って目を通してみると、そこには現在LDCに在学していることが書かれていました。
数日前にLDCを見つけ、ときめいていた私は大興奮…!!
すぐに彼女に連絡をとり、有難いことに翌日オンラインで話を聞かせてもらえることになりました。
非MBA宣言。経営学をベースにしながらも人・組織の領域に焦点を当てている。経営に資する人・組織の科学知をどう現場で活用できるか、理論と実践の大事にしている
プロフェッショナル達の幕の内弁当のような豪華な講師陣。実務家も多い。
何よりも人のつながりが財産。多様な同級生に卒業生とのネットワーク。大手企業の人事マネジャーやコンサルタント。弁護士や医療系など人事以外の領域からも学びに来ている。年齢層も幅広い。
コロナ禍でオンライン中心の授業に。月に一度ハイフレックス(対面・オンライン混在)の授業がある。首都圏以外から参加する人や子育てと両立している人もいる
話を聞きながら、ときめきが止まらない私。
社内を飛び出して、バックグラウンドの異なる仲間と人・組織について語り合い、学び合う日々。同じクライアントに対峙して、感じたことの違いを味わい合う経験。体系的な知見と、現場につなぐための抽象と具体を行き来する議論。
会話が終わった後も興奮を鎮めることができず、夜通しLDCのHPを読みふけりました。
続きます。