液タブから板タブに移行したお話
ご無沙汰しております ちんげろです
タイトル通りですが、この度お絵描きデバイスを液晶タブレットから板タブレットに乗り換えたので、
その経緯と感想・レビューを書き起こしていきたいと思います
著者について
Xフォロワー数はR-18アカウントが5万
健全アカウントが6000
お絵描き歴6年目に突入する中流絵師(冷静な自己分析)
一週間にカラー絵を1枚程度しか仕上げれない遅筆
描き上げた同人誌は6作品
特に人に誇れるような絵の仕事は何も成していません 書いてて悲しくなってきた!!!!!
液晶タブレット使用歴
まずわたくしは6年前に絵を始めたとき、一番最初に買ったのは板タブレットでした
それから一週間もしないうちにワコム液晶タブレット13インチを買ったので、実質板タブは未経験ピュアピュアそのもの
ずぶのお絵描きド素人が絵にのめりこむために高い初期投資で退路を断つといった意味では、速攻で液タブに乗り換えた判断は間違ってなかったと思います 実際6年も続けられていますしね
ワコムの液晶タブレット13インチはipadに毛が生えた程度の画面サイズなので必然的に拡大・縮小するといった動作が多くなり、少しずつ不便を感じるようになりました
そんな時ワコムから新型の液晶タブレットが出るということで、
出てきたのが・・・
Cintiq Pro 27インチ お値段スタンド込み55万!!!!!
悪の権化のようなデバイスです
わたくしが買った時はモニターが481,800円、専用スタンドが68,760円(ヨドバシなので10%還元は神)
この販売方法がなかなか邪悪で、通常のVESA規格ではなく専用規格を使ってくれてやがりますので専用スタンドが必須なんですよね
とはいえわたくし 初めてのフラッグシップモデルに、
さぞかし最高の環境で絵が描けるようになるはずですわ~と心をワクテカさせました
・・・結論から言うとCintiq Pro 27くんに値段に見合うほどの価値はありません
プロペン3対応! → プロペン2で不自由なし
4K! → これはまあ
タッチ機能! → 誤爆ウザいので終始使うことはありませんでした
リフレッシュレート120で線が引ける! → リフレッシュレート120で線を引く必要がない
1年保証! → 値段の割に短小チ〇ポすぎ
まず重量が半端ないです 総重量23キロぐらいあります
私は机の耐荷重を補強しました
そしてデカい 27インチなんだからそりやまそうたろうなんだけど、
一般的なゲーミングモニターと同サイズなのでそれがデスクの前方に陣取るわけです
当然こうなる 高さもあるので奥のモニターが不憫になってくる
キーボードスライダーは必須アイテムかなと思う
純正品でこんな拡張アイテムが出てるけど、ただでさえ高さがあるのにさらにキーボード1個分視界を遮ることになるので奥のモニターは完全に"無"になります
とまあ Cintiq Pro 27くんには若干厳しめなわたくしですが
次の見出しでさらに問題点を深堀していきます
液晶タブレットの問題点
わたくしが書きたいのは液晶タブレットの問題点ではなくて、Cintiq Pro 27の問題点なんじゃないか・・・?と一瞬迷ってしまいましたがこの見出しでいきますね
よく言われてるのが 姿勢が悪くなる ですね
わたくしはこの姿勢問題に対して、液晶タブレットを極力立てるようにすると同時に、画面に角度をつけた状態でも線を引けるスキルを身に着け
椅子によりかかりながら後継姿勢で絵を描くことによって首への負担を減らしていました
すると背中が死にました
結局、負担というものは別のどこかへ蓄積されていくだけだと悟りました
さらに深刻だったのが腕への負担です
27インチモニターがでかでかと目の前に鎮座しているので
マウスや左手デバイス(Tour Box)を腕を開いて使うようになります
わたくしは両サイドにデスクワゴンを置いてまるでオブリビオニスのように(わかる人だけわかれ)使ってましたが、
この不自然に肩を開いた状態を続けることによって
腕と背中に多大なマゾヒスティックなダメージ与え続け、ついには日常生活に支障をきたすようになり、板タブレットへの移行を検討するようになりました
板タブレットへの移行
わたくしの身体の痛みの諸悪の根源はクソデカ液晶タブレットだ!
と気づいたはいいものの、板タブレットへの移行はなかなか不安があるものです
「今より下手になったらどうしよう」
「慣れなかったらどうしよう」
しかし一方で、液タブから板タブへの移行に成功し、
板タブ最高!とブイブイ言わせてる絵師が存在するのも事実です
わたくしのフォロワーにも まこちあ先生(@CowMopCat)という誰もが知るエロゲ神がおり、この方も液タブから板タブの移行に成功した民の一人です
確か一週間かそこらで「板タブに完全移行完了!」みたいに言ってたので、
マジかよ・・・!となり、それに背中を押されてわたくしも板タブへの移行を決意しました ありがとう まこちあ先生
移行に伴い、液タブに戻る退路を断つためにXでCintiq Pro 27くんを売りに出したところ一瞬で知り合いに買われていきました
55万は高いけど30万なら悪くないと思いますよ
Cintiq Pro 27くん、1年と半年お世話になりました
FANZA見るときは重宝してましたよ
センスラボ Xencelabs ペンタブレット
板タブレット選びですが、今回はXencelabs(センスラボ)というメーカーのペンタブレットにしてみました
ワコムでも良かったんですが、
ワコムのプロペン何本もいらねぇ ただそれだけです
ミディアムサイズを選びましたが、今思えばスモールサイズが良かったのでは・・・?という気がしています
というのも、狭ければ狭いほど小さいストローク量で済みますからね
あと結局ペンをスコスコ打ち付ける箇所って大体決まった一ヶ所なんですよね
左手デバイスがついてる高級モデルもありますが、わたくしはTour Boxこそが左手デバイスの"答え"だと思っているので本体のみの購入です(お絵描き左手デバイスについてはまた別で記事書くかも)
気づけば黒い商品ばかりを集めてしまう悲しき習性のおじさん心をくすぐるシンプルで質感の良いマットブラック仕様です
持ち運びできる専用ケースや、初めから極太ペンとスリムペンが2本ついてるブルジョワっぷりがワコムくんとは違いますね
宣伝大使 さい〇うな〇き先生のクリアファイルはいらんかったけど
バッテリー内蔵なので有線・Bluetoothどちらでも使用できるのはありがたいです 今時Bluetoothで遅延するデバイスなんてありませんからね
肝心の描き心地は・・・
さ、最高!!!!!
液晶画面にカリカリしてたのでは味わえないこの描き心地・・・
確実に今後絵を描くのが楽しくなる予感をさせます
一つ嬉しい機能があって
液晶タブレットはそのタブレット内でしかペンを動かせないじゃないですか
このペンタブレットは接続してる全モニター間をペンで移動できるモードに切り替えられるので、わざわざマウスに持ち替えなくても良くなるんですよね
それが本体側についてるボタンをポチっと押すだけで切り替えられるのでマジで神です
UIもわかりやすいですしね
センスラボ、グッドです
板タブに変えて
移行して10日ほど経ちましたが、板タブに慣れたなぁと感じたのはなんと2日目でした
思ってた以上にすぐに体に馴染んでいきました
自分が線を引きづらい角度が顕著に表れたりもしますが
そもそも一回で線を描き切る必要なんてないことに気づきます
そんな感じで少しずつ適応していく過程がめちゃくちゃ楽しくもありますね
絵が手元で隠れない、全体を見ながら描くことが出来るので作画力が上がるってのは確かにあるかもしれませんが、納得させられるほどの進化した作品をアップできてないわたくしを責めないであげてほしい
身体への負担も少なく、液タブでボロボロになっていた身体がリカバリーされていくのを日々感じられました
わたくしは入力デバイス沼に沈みつつある人間なので、このように広々とした机に色々並べられるのがうれしいですね
というかクソデカ液晶タブレットをドーンと置くスタイルが本当にダサいと思ってました 心の底から
Cintiq Pro 27くんを売って浮いたお金でINNOCNの32インチモニターを縦横2枚導入しました
インターネットスケベピクチャが大好きなので重宝しています
思い切って液タブから板タブに移行して、いまのところ良いことしかありません
持論ですがお絵描き初心者さんこそ液タブ、
作業時間が長くなってきて身体の痛みに悩んでる同志諸君や、なんか絵にマンネリしちゃったぜという方は
是非板タブへの移行を検討してみてください