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Rain bringer(心花学)感想 【2024春M3】


XFD



01. monochrome

この曲に持てる全て乗せてぶつけてくるような覚悟を感じた
儚さがありつつ綺麗、透明感、刹那を感じる歌声は今までの旧譜からここまで強く感じることは無かった
声の持ち味、感情の演出、ブレスでさえも曲の一部として表現してる
特にブレスに関しては「何もかも~」から徐々に大きくなってるのが非常に良くて曲に相性が抜群に良い
その後の「優しく~」の綺麗な高音がどこまでも伸びてまさしくエモ以外の言葉が出てこない
特に「消えていく」聞いた時はまだ上がるんか!?と思ったね
明らかに歌唱力が今までと違いすぎる…レベチだよ…良すぎる

Aメロは今までのこよりさんの良さを感じることができる
Bメロは旧譜とは違った方向から感情を乗せて攻めてきたな
サビで何もかも乗せて限界のその先へ一歩超えた(間違いなく超えた)
初めてフル聞いた時はもう呼吸するのも忘れて聞いてた

CDが「雨」テーマもあってか雨雲かかった心のモノクロ世界から最後の最後には晴れて一気に世界が色彩に溢れる様子は雨上がりを連想させたし景色でさえ音から伝わってくるようだった
止まない雨は無い、明日も太陽は昇る、明日は明日の風が吹く、といった励ましと明るい場所へ手を引かれるような感覚だった…….ラスサビがマジ最高で一曲目からここまで圧倒されるCDはかなりレベルが高い

この曲に賭けてるってのは行動からも現れていてこの曲のワンコーラス動画も公開されたほどだ(今まで無かったよね)

それとこの曲はサブスクで先行公開もされたよね

02. R4iN

間違いなくmonochromeとセットだよこの曲
monochromeの限界になった余韻を乗せたままリズミカルな曲にメインの良さを出しつつも存在感をしっかり感じるコーラスに雨雫が落ちるような音を入れたりとmonochromeに負けず劣らずの良さとこだわりが詰まってる
ずっとこの世界に浸りたいと思わせた曲だった
この曲は作編曲の良さが特に強く感じる一曲だった
それとラスサビの歌詞が滅茶苦茶好きマジで好き本気で好き最高!!
声と涙を雨で誤魔化す←分かる
雨で感情全部隠してく←分かる
曇った心を失くさず水溜まりに溶かす←そう来たかぁ~語彙力
大事な核になる感情まで埋もれてしまう程の曇りを水溜まりに溶かすことで頑張って耐えてるのと同時にその時その瞬間の心までは失わず背負ってるんだけどいつでもじゃない水溜まりが出来るほどの雨から振り返れるようにしてるのがもう….エモですわ最高語彙力無くなるわ
振り返れる場所があるからmonochromeのラスサビ「未来を想像して水溜を強く踏み出した」に繋がると思うと…感情が精神を追い越すくらい最高だった(いや考えすぎだとは若干思うよ?でもこの2曲の流れはそれくらい最高だった)

コーラスのこだわりは半端ないよなと思ってるけど今回は今回で楽しいし最高と思わせるだけの表現があった
特に「淀んだ~」からのソロ、デュオ、ソロ(そう来る!?)の順が好きだったな
だって直前の「つまらない~」でもうデュエットじゃんこれ!めちゃ良いじゃん!!って思わせといてそう来るとは誰も思いつかんて…

これのインスト聞きながらの作業がめっちゃ捗る…インスト収録ありがたいのよさ~~

そ!れ!と!
これだけXFDでラスサビ流すのって反則だと思うんですワ
絶対意図的でしょこれぇえええええええ!!
やってくれるぜほんま…エモで死にそうになったぜ


03. 8bit heart beat

これは先行でDL販売されてるのとMVがあるから一足早く聞いてる

タイトルに「8bit」ってあるからよくある感じか?とか思いつつ聞いたら全然そんなことなくて思ったより8bitみが強めに感じたかな
いろんな音とあんまり使われないような音も使われてて楽しめる一曲
古くいろんなゲームの音を感じれるから良かったな
特に「マニア向けの~」のピコピコなってる音は6つの金貨(神ゲー)を連想させた(てか全体的に感じた)

歌詞もかなり好きでめっちゃドギマギする青春とハートフル
ここ好きポイント
・10万時間(10年くらい?) 幼馴染だなやったぜ大好き
・寝落ちエンド 何回もやってそうだなぁ…
・どこかに置き忘れた 一緒に長く居るとこの近い関係を壊したくないずっと続けばいいって思っちゃうよね
・サビで「8【B】it」でラストは「8【b】it」で大文字から小文字になってるけどこれは赤い糸だと思ってる線がちょっとだけ解けたって解釈をしたらめっちゃドギマギするんだがどうすればいい?叫べばいい?(好きにせぇ)

R4iNの後でどうなるかと思ったけどガラッと変わった割にはボーカルの良さを感じて次のステージへ行く感覚だったな


04. Thanatos Trap

XFDで流れるのは知ってたけどまさかイントロの初っ端にカジノで一発当てたような音が流れて思わず笑ってしまった

この曲はまずボーカルの声の変化に驚かされた
こんな可愛くも優艶なのに妖艶さを持ち合わせるとは…そして欲で追い求め溺れたら全て失うギャンブルともかけてるのすげぇ

この曲イヤホン、ヘッドホンで聞くとゾクッとするところがあるから悪い方へ魅かれそうな感覚があるからホンマ危険やわ~
ボーカルと同時に声優もやってるから演技と分かってても溺れそうなほど上手いのなんの…


05. 恋よ花氷

打って変わってイントロめちゃカッコいいギターからの和!!
180度世界変わるやん…ジェットコースターだわ…振り落とされそう(笑

これも歌詞のこだわりが光る一曲
こういう和曲の歌詞で夏って最初に言ってるのに季語まで入れてるのは他ではあんまり感じられないから驚いたし抜かりない隙が無くカッコいい
言葉の意味とか調べたり整理するの大変だった…でも新しい発見もあった

好きなワードは「三日月」「さ迷って」「明かし灯」「漢刺」「歌占」かな
これ整理したとして自分でも意味合いが合ってるのか微妙な気すらする

意味を踏まえたうえでもこの曲かなり好きだわ
孤の毒をひとり舞踊る この鼓動はなに?
ひとり思い描く世界でこのままずっと


06. クチナシ -Bonus Track-

落語….????????
一人七役???
すげぇ…の感想しか出てこねぇ…………
10分程度と長いようでストレス無くサクっと聞ける
たらい回し(?)のところはちょっと吹いちゃった笑

好きな言い方だと…
02:03「ザァーっと」
05:14「見れば~有り!」
06:34「ご機嫌いかが?」


感想

今まで「こよりこれくしょん」がCDタイトル名で出てたからてっきり今回は「4」になると思ってたけど違ってたね
でも今回は違う方が良かったんじゃないか?と思う
それだけこのCDには今までとの「違い」が感じられる一枚だった
覚悟と言うかまさしく「想像した未来に一歩踏み出した」のを感じさせた

ジャケイラストは可愛いキャラが描かれてるけど瞳にほとんど描き込みが無かったり、無表情だったり、目立つようにチョーカーがあったりとキャラクターに吸い込まれるような見透かされてるような感覚になる
危険と分かっててもその領域に踏み込んでしまいたくなる

ジャケに描かれる蝶ってアゲハ系とかモルフォとか割と有名どころが良く見るから気になって調べたら実際と色は違うものの「スカシジャノメ系」と羽模様がそっくりだった
色によって頭に「ベニ」とか「ルリ」とか付くらしい
と言うことはジャケの蝶は「ヒュパエシアスカシジャノメ」なのかね??
それと一番の特徴が「成虫は腐った果実などを餌」することらしい
今回のCDでは「雨」がテーマと共に「毒」を感じさせたから腐った(毒?)と解釈しても個人的には面白かった….紫ってのが毒ってのも感じれたし

ジャケの「Holding hands and smiling Imagine such a future.」を(Google)翻訳かけたら
手を繋いで笑顔 そんな未来を想像してみてください。」だからmonochromeのラスサビに「手を繋いで笑っている そんな未来を想像して」ってあるからここを抜粋したんだろうなと…………いやエモすぎるわ
ここの歌詞マジで良いよな最高すぎる

今まで旧譜の流れとして曲によっていろんな表現をするのを残しつつも大きく変わった(?)殻を破る(?)文字通り一歩踏み出した良さがあった
変わるのは良し悪しあるって思ってるけど「悪し」が全くないとこれは今までの限界の限界を超えたと感じさせるには難しくない

今回フライヤー読んで7変化ってことでなるほどと思ったけど
ジャケの「4」も7要素入れたり、曲も7変化って感じでいろんな表現を感じさせた
声優だからって思われそうだけどそれにしてはレベルが高いって…

面白いと思ったのがmonochromeとR4iNが曲の末尾無音時間が他と比べて短いんよね(1秒無いはず?)だからmonochrome終わった瞬間すかさずR4iNが流れるからこの2曲はセットで聞いてほしいってことなのか!?
短いからどうこうってことは無いけどCD通しで聞いた時の世界観の感じ方は違うんじゃないかな….短いのにも意味があると思う

感想としてはどうでもいいけど俺が機械系ものづくり好きだから盤面の金属を削りだしたような色とデザインはかなり好き
ジャケが紫だったりテーマが雨だったから盤面見た時に意外でセンスあるなぁと思わせた


一言(とは)

普通だったら「覚悟」だとは思う
だけど俺だけかもしれないけど「舐めるなよ?」って言われてるような感覚と冷や汗流れる恐怖心(?、直感的に受ける感情の衝撃で恐ろしくも惚れさせるような良さがあった….
俺の中で「これぞ同人音楽」って言っても過言じゃない良さがある
今回大きく踏み出した一歩は次への期待もあるだろうけど周りの印象すらも変わったんじゃないかなと思う
歌唱力が一気に上がって自分でも「何があった!??」って思ったもん

この先ちょっと失礼な表現あるかも


























































今回のRain bringer制作中(?)に残響散歌歌ってみたを動画上げてたんだけど収録タイミングが分からないから何とも言えないけどRain bringer後に残響散歌を収録したのであれば今後の新譜(次の可能性もあるだろうけど多忙だろうから簡単に「次」とは言いたくない)では絶対にRain bringerを超えれると勝手に信じてる
逆にRain bringerが後だとmonochromeがあそこまで衝撃的な表現が出来てるのは納得できる….でも超えるって気概も感じる

それだけ残響散歌の歌唱力には感じるモノがあったよ
(数字?数字気にするなんてナンセンスだね)

Rain bringerは大きな分岐点?経過点?になったんじゃないかと思う
なったというか意図的にそういうポイントを作ったんじゃないかとも思わせるくらい今回の新譜は覚悟が違った






こんなCDが出回るんだから同人音楽はまだまだ捨てたもんじゃないって思わせるよな~
まぁ俺は自分から捨てることはしない…てかもう出来ないわ


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