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現地採用で特定活動(E-7)ビザを取得 | 韓国企業で働く #2

先週、ついに!無事に就労ビザの許可が降りました!留学やワーホリに比べ就職関連のブログ記事やツイートも少なく……情報を見つけた!と思っても留学ビザ(D-4やD-2)からの切り替えの方が圧倒的に多く…非常に不安な毎日でした。

就労ビザには駐在(D-7)や企業投資(D-8)、会話指導(E-2)など種類がたくさんあるのですが、私は職種と専攻・職務経歴がマッチした場合に申請が可能な特定活動(E-7)です!

特定活動ビザの発給条件

職種や時期によって条件が変わるので、必ずHiKoreaの査証業務資格別マニュアルをご確認いただき、できれば行政書士など専門家の方にご相談するのがいいと思います。ビザを申請して、不許可の場合は3ヶ月間他のタイプのビザも申請できなくなってしまいます。

非常にマニュアルがわかりにくいので、ポイントだけ絞って説明していきます。

概要

特定活動ビザは、国家競争力を強化するためなど専門的な知識・技術または技能を持った外国人材の導入が必要な場合に発給が可能です。

基本的には国民保護のために韓国人の雇用が優先されます。韓国人では代替が難しく、国の利益や雇用創出に寄与が高いかどうかが審査基準となります。むやみやたらに外国人を雇用できないように、雇用主側にも外国人の雇用比率や最低賃金などの条件が課されます。
雇用主が申請するビザであり、会社側で就労ビザの発行に積極的に支援する気がないと、非常に難しいビザです。

被雇用者の資格要件

一般要件 

下記の項目のうち、1つ以上満たさなければなりません!

  • 職種と関連性のある分野の修士以上の学位

  • 職種と関連性のある分野の学士以上の学位+1年以上の関連経歴 *在学中の経歴は認められない。(ITやバイオ等の先端技術に限り在学中の経歴も認められる)

  • 職種と関連性のある分野での5年以上の経歴

優待特別要件

優秀人材誘致、育成型人材の活用など特例を定めた優秀人材と各種特性を顧み、上記の一般要件を満たさない場合でも、下記の項目に該当する場合には申請が可能です。

  • 世界TOP500企業で1年以上専門職種の勤務経歴

  • 世界優秀大学卒業(予定)学士学位所有者 *TIME誌TOP200大学またはQS世界大学順位500位以内の大学

  • 韓国国内専門大学卒業(予定)者

  • 韓国国内大学卒業(予定)学士以上の学位所有者

  • KOTRA(貿易投資振興公社)の先端技術分野雇用推薦書所持者 *ITや技術経営、ナノ、デジタル電子、バイオ、輸送・機械、新素材、環境、エネルギー

  • 特定日本人ソフトウェア技術者 など

Tip.特定活動ビザの要件詳細
HiKoreaの査証業務資格別マニュアルをご確認ください。

申請書類の準備

会社が行政書士を準備してくださり、申請も全てお願いしました。入管に行くこともなく、私がやったことは申請者本人の書類準備のみでした。

実は今の会社に受かる前に他の会社に入ろうとしていて、その時にE-7の書類を全部準備していたので、それをそのまま使いました! 発行から3ヶ月過ぎてる書類もいくつかありましたが、全部私文書だったので(?)私の場合は問題ありませんでした。

アポスティーユが必要な書類

  1. 卒業証明書(学位証)

  2. 前職の経歴証明書

  3. 1〜2を翻訳したもの(1〜2が英語の場合不要) 

*成績証明書が必要な場合もあり

アポスティーユが不要な書類

  1. ビザ申請用写真(外国人登録証・パスポートと同じ写真不可)

  2. パスポート

  3. 外国人登録証

  4. 職業及び年間所得金額申告書

  5. 所得金額証明書 (韓国での前年の所得がない場合は無所得事実証明を政府24で発行)

  6. 滞在地証明書 (不動産契約書など)

  7. 翻訳者確認書(ビザ申請者本人不可)

  8. 翻訳者の身分証コピー

  9. 統合申請書


経歴証明書

書類準備の中で1番の難関が経歴証明書でした。韓国人では代替がきかない理由+関連経歴があることをアピールするための、E-7ビザで1番重要な書類と言っても過言では無いと思います。
就職先の業務内容と関連がなかったり、経歴証明書の内容が十分でないと追加書類を求められることもあるそうです。職種と関連性のない分野の日本の大卒+4年半の関連経歴の私はここで補完できる!と思い、かなり内容を精査して時間をかけて書きました。

いくら検索しても様式など見つからず…泣きそうだったので、私が使用した様式を配布します。

1枚目には経歴証明の内容、2枚目(別紙)に業務の詳細や実績を自分で入力⇨内容を行政書士が確認⇨前職の人事に連絡し、捺印&郵送をお願いしました。
もちろん嘘は絶対にダメですが、職種と全く関係のない内容を大真面目に書く必要はないです。(例えば、接客業で勤務したいのに経歴が全て研究職だったらおかしいですよね。)逆に、関連性があるように表現を工夫して書くのが大切です。嘘はダメですが。
私の場合1社目は大企業かつコンプラガチガチのJTCだったので(笑)普通に事実のみ書きましたが、2社目の会社は中小企業で頼めば割と柔軟に対応してくれる雰囲気だったので「表現を工夫したい」旨を説明し協力してもらいました。嘘は書いてないです!表現の工夫!


Tip.経歴証明書のサンプル
ダウンロードはこちら

申請から許可が降りるまで

申請の際に外国人登録証&パスポートを預けるので、審査期間中は出国ができなくなります。10月末に一時帰国の予定があったので、書類準備だけ先に進め、韓国に戻った後すぐに申請をしました。通常結果が出るまでに約6週間かかるとのことでしたが、2週間で許可が降りました。

資格要件を満たしているからといって100%出るビザではないので、審査期間中は不安な気持ちでした。韓国国民では代わりが効かない、わざわざ外国人をビザを出してまで雇用する必要性を立証できなければ不許可になることもあると脅されて?いたので許可が降りた時は本当にホッとしました。

7月に面接のために入国、初めての韓国生活に慣れる時間もなく突然働くことになり、5ヶ月間本当にあっという間でした。ビザが出たのでやっとフルタイムで働けます!

この記事での内容は「あくまでワーホリから切り替えで2022年11月に申請した私の場合」です。ビザの要件は時期によって内容が変わることもありますので、参考程度にしてください!E-7取得を目指している方、応援しています〜。

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