限度を知らない人達 正義とはいったい?
前からそうかもしれないけど、最近特に、限度を知らない人がSNS上で目立つようになったと思う。
テレビに出るような有名人ではなく、SNSを中心に活動してる個人が炎上するケースが多い。
炎上するようなことをやった人も限度を超えてることが多いけど、それを糾弾する側も「この人が死ぬまでやるの?」と言いたくなるような仕打ちをやっている。
例えば、数日前にXで炎上していたバスの優先席に座る人をたびたび盗撮して写真付きでアップしてた人。
「この人じゃないか?」って写真付きでの特定が始まっている。
なんかもう、なんて言っていいのやら。
盗撮はいけないことだ。
見た目に分からない病気の人もいるから優先席には誰が座ってもいいし、盗撮されて晒される筋合いはない。
盗撮された人には、犯人を訴えたり警察に相談したりする権利がある。
でも、外野も一緒になって「こいつじゃないか?」と言って犯人を特定したり、写真付きで上げて延々攻撃していい理由にはならない。
盗撮常習犯本人も何らかの病気じゃないか?という指摘もあって (私もあの人の投稿見てそう思ったけど)、特定したり寄ってたかって叩くのは病人いじめじゃないか?ということもできる。
一言で言って地獄。
叩いたり特定したりしてる人の大多数は、優先席も盗撮もどうでも良くて、叩けそうなサンドバッグを見つけて喜んでるんだろう。
もっと言えば、「障害者や病人に席を譲るのは義務じゃない!気遣う必要はない!!」と、無視をする理由を見つけて冷笑している人もいるはず。
最近こういうの多いよね。炎上する人が悪いことをしたのが事実だとしても、喜んで叩いてる人のどれくらいがまともな人なのか?
とよく考える。
イベントで売られていたマフィンの食中毒の件にしても、車椅子ユーザーを自称するアカウントが優先スペースのベビーカーの親子を盗撮して炎上した件にしても。
他人のアカウントのだいぶ前の投稿を掘り起こしたり、別アカウントを探し当てたり。
炎上した人の行動に原因がある場合でも、探し当てる行動力も恐ろしい。
喜んで叩いてる人たちはたまたまSNSではまともぶれてるだけで、一歩外に出たら無言で人を押してどかそうとしたり、ベビーカーや車椅子や白杖の利用者に舌打ちしたり、明らかに困っていそうな人を無視したり、若い女性を怒鳴りつけたりするヤカラかもしれない。
正体が分からない世界って、いい面もあるけど悪い面もかなりある。
そういう世界に身を置いてる私も人のことを言えた立場ではないけど、大概性格悪い。みんな性格悪すぎ。
まあ、優先席の盗撮、晒しを常習的にやってしまう例の人とか、ベビーカーの親子を盗撮してた自称車椅子ユーザーの怖いアカウントみたいなのはSNSやらせたらダメな人だとは思うけどね…、街中で包丁振り回すようなもの。
でも彼らからSNSを取り上げることは医者にも警察にもできない。難しいな。
販売したマフィンで食中毒を出してしまった人は可哀想だった。
不注意すぎた、責任感がなさすぎたのはそうだけど、謝罪と今後の対応についてつたないながらも報告した後も叩きは止まらなかったからね…。
食中毒出してない過去に作ったお菓子の見た目が悪いとか、チラシのイラストが幼稚とか。
それは関係ないじゃん。
考えられないことが多すぎて、本人の人柄を知りたいということだったかもしれないけど。
「仮にも今までお店を運営できていたなら、この何年かで知らないうちに病気にかかって認知に異常をきたしたのでは?」という指摘が出ても叩きと晒しは収まらなかった。
あとはもう、販売者に脅迫文が送りつけられたり、販売者の名前と住所を悪用した犯罪が起きたりして、マフィンのことを最初に載せた人もびっくりして「取材を受けるつもりはありません」って表明する事態になっていたし。
何にでも限度ってもんがあると思う。